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なぜ植民地が本国より豊かになってしまうのですか?例えば満州は戦前・戦中あたりは本国の日本より暮らし向きの良い住民が沢山いたと聞きます。ところで今更ですけど、そもそも植民地経営とは一体、具体的に何をどうすることを指して言っているのですか?僕のような頭の悪い者には、「植民地」というと宗主国が現地住民を不当搾取して色々な利益を収奪しているみたいなイメージがあるんですけど、それなら宗主国が豊かになる一方で、植民地はじり貧になるはずなのに、長らくイギリスの植民地だった香港があんなに繁栄しているのはどういう事なのですか?

A 回答 (6件)

もともと「植民地」と言うのは「ある国からの移住者によって、新たに経済的に開発された土地。

」の事です。
経済的に開発されれば当然経済的な結びつきは移住者たちの元の国が強くなるので結果「植民地=新領土となって本国に従属する地域」になるのです。

「香港が繁栄している」と思われているのは一面に過ぎず、実際に従来からの住民で「非支配階級」だった住人がその「繁栄」を享受しているものはほぼいません(今目立って豊かなのは新宗主国状態の中華人民共和国からの移住民です)。
元々香港は中継点としての役割しか担っておらず、中間マージンによって成り立つ場所なので、金融(お金の流通)や商社(物資の流通)を仲介するホワイトカラー階層は豊かですが、農水畜産業といった一次産業は皆無ですし、加工業等の二次産業もほぼ皆無で、搾取される物がそもそもある場所ではありません(シンガポールも同じ)。
で、ホワイトカラー層が多いと言う事は知識人も多いと言う事で本国の優秀な人材がそちらに取られると言う逆の搾取が起ってしまったからなのです(とは言えキャパシティが小さいので本国が滅ぶ程ではなかっただけ)

満州の場合はまた状況が色々違うので詳細に説明すると話が長いので端的に言えば「元々貧しい本国」だった点と「資源が豊富だったから」「土地が圧倒的に広かったから」です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。解説は大変参考になりました。

お礼日時:2018/03/18 20:52

満州国で豊かになったのは誰でしょうか?


それは満州国にいた現地人ではなく、日本人ではないですか?

今、日系満州国人でなく、満州国にいた日本人と書きましたが
何故だかわかりますか?

なぜなら満州国に満州国人は一人も存在しないからです
国籍法がないため、法的、国際的に満州国人は存在しません
いい例が満州国にいた日本人は満州国軍に徴兵されましたか?
日本軍に徴兵されたのではないですか?

つまり満州国にいた日本人は満州国に行った日本国籍を持った日本人植民者であり、満州国は日本の植民地なのです

満州国に渡った日本の農民は日本で中には娘を売りつけるほど貧困に喘いでいた人たちが多く、満州国で日本政府が現地の農民の農地を二束三文の金で強制的に買い上げ植民した人たちで現地人の反発を恐れ武装していたのです

日本の植民地である確証として以下の例を挙げます
通常の二国間ではあり得ない条約です

◆日本と満州国で外貨利用協定を締結

満州国には少なからず承認国がありました
満州国が貿易で得た外貨の4割を無条件で日本に譲渡する
(日本は明治維新以来、第一次世界大戦の期間中以外貿易収支はずっと赤字で外貨不足だった)

ところが満州国の貿易収支が赤字に転ずると日本は一方的に協定を改定し、日本に満州国を援助することを回避したのです

◆日本政府が一方的に日満経済統制方策要綱を閣議決定

日本の主要輸出品である繊維製品など日本の軽工業と競合する満州国の軽工業発達を抑止する

満州国の民族資本を抑圧し、日本企業が独占的に満州国進出を容易にさせる
(これにより日本は経済恐慌から脱出できるようになったのです)

◆1936年の満州国の物資動員計画

満州国は銑鉄、石炭、農産物を日本に供給する

◆日満支経済建設連携要綱

満州国の日本従属の強化


米英ソは満州国を独立国家と見てはいません
日本の植民地して見ていたから満州国に無条件降伏を要求していませんし、講和条約も結んでいません
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。なるほど、これは大変勉強になりました。

お礼日時:2018/03/18 20:48

>なぜ植民地が本国より豊かになってしまうのですか?例えば満州は・・・



という事は、質問者さんは満州国が日本の植民地であったというのですね?
いや初耳でかつ驚きです。満州国を日本の傀儡政権であったという人はいますが、植民地であったとは・・・。

満州国は漢人、朝鮮人・満洲人・モンゴル人、日本人の五族協和の王道楽土であって、日本の植民地ではあり得ません。
冬場は凍てつき、夏は草原という大した作物も取れない土地でした。それを日本、特に日本の関東軍が力を入れて
インフラ整備をし、農業を教え、秩序ある豊かな土地にしたのです。これを聞きつけた中国人(漢人)も多く満州国に
流入してきました。もともと満州国は東亜を侵略する欧米に対抗し東アジアに秩序を打ち立てたい日本が、手を携えてやっていける国を育てるべく
援助したものであって、日本の植民地ではありません。もちろん日本の属国であったこともありません。

日本は最初蒋介石と協力しようと考えましたが、頑迷な蒋介石がそれを拒んだため、やむなくこの様になりました。
したがって中国共産党は、日本がおぜん立てしたこの満州国を日本敗戦後早速占拠して、重要拠点の一つとしました。

私はとりあえず満州国に関してだけ答えておきます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。解説はよく分かりました。大変参考になりました。

お礼日時:2018/03/18 20:50

そもそも植民地経営とは一体、具体的に何を


どうすることを指して言っているのですか?
  ↑
植民地の人間を働かせて、植民地の資源などを
強奪して、本国に持って行くことです。



それなら宗主国が豊かになる一方で、植民地はじり貧に
なるはずなのに、
  ↑
アフリカや中東はそうなっています。
アフリカなどは、気候が良いので、大して働かなくても
食えるのです。
それなのに、土地を取り上げ、若者を奴隷として
売買したため、飢餓大陸になってしまいました。




長らくイギリスの植民地だった香港があんなに
繁栄しているのはどういう事なのですか?
  ↑
香港の場合は、貿易、金融の中継点としての
植民地だったからです。
だから、強奪すべき資源も存在しません。

当時の英国も、香港経済については自由放任策
を採っており、これも発展に寄与しました。

つまり、例外、ということだと思われます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。解説は大変参考になりました。

お礼日時:2018/03/18 20:51

植民地というのは本国人にとっての新天地です。


本国より競争が激しくシビアですが、本国より自由な分チャンスは広がっています。
今の言葉で言う「ハイリスクハイリターン」というやつです。
なので、投資をとおして成功者の富が集まりやすいのです。

もちろん貧乏人、商才のない者、現地人にとってはチャンスは皆無です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。大変参考になりました。

お礼日時:2018/03/18 20:51

土地が広い植民地では、農業経済が発達する。



土地が狭い植民地では、商業経済が発達する。既得権を守る必要が無いからね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。大変参考になりました。

お礼日時:2018/03/18 20:51

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