プロが教えるわが家の防犯対策術!

リカードの比較生産費説は、貿易を行えば生産性などに関係なく利益が出るものですよね。
では、冷戦時代に日本や米国などの西側諸国とソ連が貿易しても、ソ連に利益がもたらされたのですか?ソ連は社会主義国である故に、生産性が低かったそうです。ベルトコンベアといったものはなく、手作業が主流だったそうです。それも、新聞を読みながら作業していたり、ウオッカを飲みながら仕事していたりしたそうです。

A 回答 (1件)

経済と軍事は双子の兄弟です。

リカードの説は、工業化の余り進歩していない時代の説であり、貿易の自由化論です。マルエン思想と似通った理想主義です。敵対国とはこんな理論は成り立ちません。そたがってソ連との自由貿易はあり得なかったのです。

中國は、共産主義国で多くの非関税障壁を持っています。そのような国が、軍事力に力を入れれば、自由貿易対象外となるのは当然ですが、今この時点では遅きに失した感が有ります。米国の儲け主義が、眠れる巨人を覚醒させてしまったのです。

リカードの自由貿易は、貿易国の優位性を切磋琢磨した上での理論です。官僚主義に陥ったソ連では、ノルマが決められ、達成できれば其れで良しだったので、質問者様の言っているような作業となってしまったのです。ノルマの実質的な引き下げが出来れば、こんな事も可能だったのです。だからこのような国との貿易は利益を生みません。

現在の中国は、かっての日本を大きく上回る革新性を持ち、生産に当たっています。米国のバイヤーは、争って買い付け契約を結び、米国に搬入すれば、莫大な利益が出ます。そして日本との貿易摩擦以上に対外赤字は膨らみます。利益が中国に流れ込みます。勿論赤字国債で穴埋めされます。その利益で中国が軍事力を付け、米国を凌駕するとすれば、軒を貸して母屋を取られる事になります。

こんなことは、韓国で実験済みなのに日本でも中国に夢中です。国産では価格で太刀打ち出来ないのです。決してリカード理論のようには行きません。何故なら、技術移転がブーメランとなり、自国の産業を追い詰めるからです。得意な産業分野が後発国に奪われる事態となります。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!