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なぜ日本人は働きすぎるんですか?
最近の企業のニュースを聞いてもあまりいいニュースがない印象です。
大手に入って身内から期待されてるからと残業まみれの会社で働き自殺した人もいますよね。
よくブラック企業という言葉も耳にします。

社会人2年目なので今の会社がブラックかどうかも分かりません。
正社員とは休みの日も会社から帰ってからも仕事のことを考えプライベートを会社に捧げる代わりに、保険や年金などの安心を得る事なのでしょうか?

2つの回答よろしくお願いします。

A 回答 (8件)

会社経営者です。



なぜ日本が長時間労働なのか、というと
・ホワイトカラーの成果基準があいまいなこと
・解雇規定が厳しく、正社員の首を切りにくいこと(雇用流動性が小さいこと)
だからです。

成果基準があいまいというのは、
①同じ作業や仕事をしても同じ成果・給料とされないこと
②同じ時間で仕事をしても、同じ成果・給料とはされないこと
③仕事の分割・権限の分割があいまいなこと
です。

①と②は似ているので簡単に書きますが、たとえば会計職の人がやっている仕事をどうやって評価しましょう?毎日上がってくる各部署からの伝票を整理して、月末に精算し、帳簿を付けて決算書を作るなら、平社員も部長もやっていることが同じでしょう。しかし、実際には部長レベルになれば平社員の何倍もの給料をもらっているわけです。この違いを説明できないのが日本の会社、給料体形の問題点です。

本来なら「誰でもできる仕事は平というくくりではなく、バイトでも社員でも同一賃金」でいいのですが、それすらできず、同じように各部署の伝票をもらってホッチキスで止め、電卓で集計しているバイトと平社員は「正社員かどうか」で給料に差がつきます。でも会社としては「本来はバイトだけでなりたつのに、正社員を雇っておかなけばならないから、正社員にはバイトと時給が同時になる程度までサービス残業してもらう」ことになります。

ようするにバイト代が千円で毎日8時間なら20日で16万円ぽっきりですが、正社員なら同じ勤務日数で20万ぐらいもらえて、さらに福利厚生や保険の会社負担分で6万円ぐらいもらっていることになるので、バイトとの差は10万円になります。
となると、時給での差は100時間ですから、その分サービス残業をしてもらえばいいわけです。

ですから会社の判断としてはバイト3人、平社員2人で総量が勤務時間ぎりぎりかかるとすれば、仕事に必要な時間は800時間(5人×8時間×20日)、でも社員二人は、100時間分給料がバイトよりも多いからもったいない(だってバイトでも十分処理できる作業内容ですから)ので、社員にはそれぞれ100時間ずつサービス残業してもらうと、200時間分バイトの仕事と給料を削減できますよね。
そうすることで実は「バイト代=正社員の給料=同一作業同一賃金」になるように会社側が工夫しているのです。

これがブラック会社の基本的な考えです。ホワイトな会社はそもそも「正社員の仕事」が明確なのです。

③は上記の①②によって、実は「誰がやっても同じような仕事のはず」ということになると「いつこの仕事がなくなるか分からない」という状態になります。日本はまだ年功序列で能力がなくても、年齢が上がれば給料は高くなっていくので、新人よりも能力が低い管理職も実際にいるわけです。
 そして管理職ぐらいの年齢になると子供がいたりして「今仕事を辞めさせられたら困る」ということになります。

ここで起きるのが「仕事の囲い込み」です。分かりやすく言えば「お局様」などが発生して「お局様じゃないと手形のやり方が分からない」というような仕事隠しが起きます。つまりお局は「手形の運用管理」を独占することで、高い給料と地位を守っているのです。実際のところ、その程度の仕事は決裁印をもつ部長が最終管理をすれば、平社員でも管理することが可能です。

このように「誰が何の仕事をして、どのように効率化するか」という部分が日本の会社ではほとんど機能しないので、お局様とかやたら尊大でわけの分からない課長などが生まれてしまうのです。

で、彼らは能力がないので上司に媚びを売ります。たとえ能力があっても、日本では「成果=報酬(給料だけでなく昇級なども含む)」が明確ではないので、能力がある人も媚びを売らないと「上に上がれないかもしれない」となります。

ではどうやって媚びを売るか、簡単ですね「上司が帰るまでは帰らない」ということです。これは「上司が仕事を終えるまで居る」ということではなく「上司がなにかやってほしいことが有ったときに対応して媚びを売れる」から残っているわけです。

だから結果として残業がながくなり、たとえサービス残業だったとしても「昇給や昇級の可能性」というメリットがあるから、彼らは早く帰ることをしないのです。そしてそれを見越して会社側は経費削減のために、①②の状態を作り出して、結局「なんかすごく仕事があるから帰れない」ということになっていくわけです。

だから、日本のサービス業や事務職の生産性はものすごく低いことになります。バイトレベルのものを正社員に任せて時間を削減してもそれは本質的に「なにも生み出していないバックグランド処理」でしかないからです。

たとえば事務仕事しかなさそうな経理でも、本来社員がやるべき仕事は「この営業の領収書はいつもおかしい、だから人事と協力して調査したら、すごい無駄使いがあった」とか、課長クラスになれば「政府の政策変更がありそうだから、金利が安いうちに借り換えすることを提案しよう」という「無駄なお金を見つけて省くという無から有を生み出す仕事」をすべきなのですが、日本の会社はそうなっていないのです。

総務部なんて本当に「金を生まない」ことしかしませんが、外国では「それでも金を生める(無駄を減らす)仕事をする」のが成果として評価されるのです。

質問者様は
>正社員とは休みの日も会社から帰ってからも仕事のことを考えプライベートを会社に捧げる代わりに、保険や年金などの安心を得る事なのでしょうか?
と書かれているように「なにがこの会社の評価軸なのか、自分は何をすれば評価されるのか」が2年目でも全く分かっていないわけです。

いや質問者様だけでなくほとんどの会社員は「自分がなにをすれば本当は評価されるのか」が分かっていません。なぜなら評価と仕事が直結していないからです。

だから中年ぐらいになって「今会社を辞めさせられると困る」としがみつく人が増え、その人たちの下への評価が「何か分からないけど忠誠心?」となり、結果としてサービス残業が増えるのです。

この状態を会社経営の立場から見れば簡単に解決する方法があります。それは「簡単に首を切れるようにすること」です。
会社側が「簡単に首を切れる」ということは「仕事をしていない無駄な社員を切ってもいい」というインセンティブが経営側に発生します。そうなると逆に社員は首を切られなくないので「どうすれば切られないか、ぎゃくにどうすれば評価されるかを明確にしろ」と経営側に要求することになります。明確なルールや評価基準がないのに、勝手に解雇されたらたまったものではないからです。

となると、会社側は明確な基準を公表することになり、結果としてサービス残業は評価に全くつながらないので、無しになります。

ただ、これは会社員側がものすごく厳しいことになるので「給料はそこそこでいいから、雇用が継続する保障が欲しい」という層と「バリバリやるぜ、しくじったら首でいいけど、成果だしたらバンバン評価してよ」という層に分かれていくでしょう。

要するにアメリカ型でエリートが残業もいとわずバリバリ働く、というのはこういう状態なのです。

もう一つ、実は「今の日本型雇用を改善するだけで何とかなる方法」もあります。それは「最低賃金を1500円ぐらいまで上げる」方法です。

これは経営者がとても苦労します。今全国平均の賃金は848円なので、倍近い値上げになります。もちろん一気にはできないので「毎年80円ぐらいづつ、10年で1600円」としたとしましょう。

そうすると、会社側は毎年80円づつ人件費が上がることを見越して、給料体形を見直すことになります。当然ですが、無駄な経費や社員は首を切らざるをえなくなるでしょうし、そうなれば社員側も「明確なルールを出せ」ということになっていくでしょう。

でも、時給が上がることが明確なら、実は従業員側にもメリットがあるのです。つまりインフレの時代に戻るということだからです。ですから消費が活性化して、会社の業績がよくなり、結果として社員を減らさないで済むかもしれません。
社員が減らないなら、今のやり方が見直されても、アメリカ型まではいかないでしょう。

さらに最後にもう一つ、これはある日本の企業の社長をやっているイギリス人の言葉なのですが「日本人はなぜ高品質で低価格でいいのだろうか、それは結局自分の給料を削っているのと同じだ」と書いています。

実際にモノの価格には給料が入っているのですから、今までよりモノの価格が下がるならそれは給料が下がるか、同じ給料で仕事が増えることを意味します。

そのイギリス人が言うには「そういう労働環境なら普通はみんな外国に出稼ぎに行ってしまう」といいます。要するに「英語ができれば自分の国で仕事する必要はない」わけで、労働条件の良い国で働けばいい、ということです。

最終的には「日本人は日本にしがみつくしかないから」どんどん会社がブラック化していく、ということでもあります。この「しがみつくしかない」というのがブラック化の一番の要因です。
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見事にメディアに操られていますね。


他の国と税金、制度、風習、採用基準などなど全然違うのに、それを考慮もせず比べるからそうなるんですよ。
日本の税金は海外に比べると異常に低いです。
福利厚生にしても税金額が、日本は全然足りないのに何倍も税金額が高い国で比べています。

メディアのこういう偏向報道をまともに信じている事が怖いです。
日本みたいに能力が低くても首にならない国は珍しいです。

自殺が多いのは、辛かったら逃げろという考えだからです。
辛い事から逃げ続ければ、何も改善されず、いずれは逃げ道がなくなり自殺しかなくなるんです。
逃げずにやる事で成否が問題ではなく経験をつむことができます。
それが人として成長するのに大事なのです。

小さい頃から逃げているから、何にも対応できない人が多く
最近は、すぐ自殺する人が多いのです。

自分本位な考え方をしているから2つ目の質問のようにひねくれた考えになるのです。
保険や年金とプライベートは関係ありません。
休みの日も帰ってからも仕事の事を考える必要もありません。
それをしないといけないという事は正直、能力が低いからです。
能力を上げるためには、どうすればいいかを先に考えないと一生そのままです。
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>なぜ日本人は働きすぎるんですか?



「他国の人と比べ」という枕詞が付いての質問ですよね。
更に正確に言えば、「他国の人の勤務時間の傾向と比べ、総じて多くの日本人の勤務時間が長めであるのは、何故ですか」という質問になると思います。

猛烈に働く米国人なんかですと、7時前にはオフィスに居て、23時過ぎに車を運転して帰宅なんて人も存在します。そういう人は、メリハリをつけるタイプでウィークデイは仕事に没頭、終末は完全にオフ、長期休暇も取るというタイプです。それさえも無いとなれば、ワーカホリックと呼ばれたりします。

日本にもワーカホリックは多くいます。メリハリを付ける人は少ない。だって、仕事ができるとエースとか呼ばれて、ワーカホリックを期待されるし、期待されると楽しくなってしまうから。
その他大勢の勤務時間が長い人は、日本の仕事の非効率性に馴染んでしまったのでしょう。何をするにも上長の許可待ち、方針が決まるまでは動けない、動き出せないといった風習に巻き込まれ、その結果、仕事の密度が落ちるから、長時間勤務になるというパタンです。
後は何というか、会社に滞在することが習慣化しているとか、残業代目当てという人もいます。

>正社員とは休みの日も会社から帰ってからも仕事のことを考えプライベートを会社に捧げる代わりに、保険や年金などの安心を得る事なのでしょうか?

勤務時間が長いことで安心を得られるとすれば、自分が必要とされているという勘違いによる自己満足でしかないです。残業代で身入りは増えるでしょうけど、健康保険料も上がりますし、健康保険料を多く払ったからといって自己負担率が下がるわけでも、保険適用外診療が保険で担保されるわけでもありません。

しかしながら、ある程度のプロ意識がある人であれば、休日で息抜き、アクティビティに熱中していても、どこか頭の片隅では仕事上の問題解決とかブレークスルーを漠然と考えていたりはします。それ自体は社畜とか仕事病とかではなく、単純ワーカーとの素養の違いだったりします。いえ、単純ワーカーでもプロ意識が高ければ、改善とか作業の簡略化とかを漠然と考えていると思います。
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> なぜ日本人は働きすぎるんですか?



ほぼアメリカの陰謀による、印象操作ですよ。

欧米は、「二極化」が進んでるんです。
すなわち、一部のエリートが、大勢のオペレーターを使う仕組み。

一方の日本は、近年は二極化が進みつつあるものの、まだ中間層がメインであって、大半は幹部候補生として採用されます。

オペレーターは、シフト制の時間給の世界で、そんなに給料や地位も上がりません。
幹部候補生は、時間給と言うよりは、出世して所得を増やすと言う考え方で、これがいわゆる「日本的経営」です。

日本的経営の特長は、「ミドルマネジメントの強み」で、たとえば係長は、いつでも課長に取って代るくらいの能力を持ってるワケ。
欧米のオペレーターは、日本で言えば腰掛OLさんみたいなものだから、マネジメントなど無縁と言う人もゴロゴロ。

逆に欧米のエリート層は、日本人のミドルマネジメントより、もっと働いてますよ。
シビれるくらい給料を貰ってますが、終身雇用じゃないので、いつクビになるか判らないから、会社利益に貢献するのに必死です。

ホワイト企業が良ければ、欧米企業のオペレーターになりゃ良いんです。
低賃金ですが、余り残業もなく、明朗会計で、日本でも探せば、そんな企業や職種は、いくらでもありますよ。

でも日本企業の多くは、当然、時間給の概念もありつつ、「出世して稼ぐ」と言う考え方が多いので、多くの会社が「グレー」です。
逆に言えば、出世して稼ぐのを諦めるなら、定時で帰れば良いだけ。
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なぜ日本人は働きすぎるんですか?


 ↑
資源の無い日本は、働くことが豊かになる
唯一の道だからです。

文化的影響もあります。

西洋人などは、労働は神が与えた罰ですが
日本では勤労は美徳です。
これは江戸時代の、岩田梅岩、という人が
言い出したことで、そういう風潮が
あります。




正社員とは休みの日も会社から帰ってからも仕事のことを考え
プライベートを会社に捧げる代わりに、保険や年金などの
安心を得る事なのでしょうか?
  ↑
そうした面は否定できません。

日本では、会社は疑似家族みたいなものだ
という考え方がありまして、
ここから、終身雇用とか年功序列という
考え方が出てきます。

社員は会社に忠誠を誓い、会社は社員の
人生の面倒を見る。

こうした考え方には批判も多いですが、
反面、日本を先進国に押し上げた考え方
でもあります。
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①日本は持たざる国だからです。


 ・中東やアメリカのように資源を持っていません。
 ・欧州のように何百年かけて築いた企業ブランドを持っていません。
 ・知的財産も既得権益もそれを維持する枠組みも、圧倒的に向こうのものです。
 そういう持てる国と渡り合おうとすれば、働くしかありません。

②ブラックかどうかの判断は各自によります。
 というか、自分できちんと判断できるのが自立した社会人です。
 あえていえば世の中は「Give & Take」
 いいとこ総取りできるほど社会は甘くないし余裕もない、ということです。
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昭和の時代を生きてきた人たちに言わせたら、現代はめちゃ働かなくなったと言えますね。


15年くらい前から公立の学校も土曜も完全に休みになりましたし。
授業日数が少なくなり、レベルは落ち、社会人になっても年間120日も休みがあり。
だんだん日本全体が堕落していくように感じます。

 もちろん質問者さんの仰るようにほんの一部はそういうところもありますが、それはやはり学生時代から完全週休2日とか、ハッピーマンデーだとか、そういう生活を続けてきたために耐えられないんだと思います。

 もちろん昔はもっと働いたなどと言っても、今の若い人には全く通じませんが(笑)
しかし、少なくとも昭和の小中校生は平成のこどもよりも年間40日以上学校に通ってました。
これは紛れもない事実ですし、平均して考えれば現代の日本人が働きすぎているとは思えません。
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働きすぎ?


日本の生産性は先進7カ国で最下位、著名国でも確か20位以下です。働きすぎかどうかはわからないけど、仕事の能力が低いか要領が悪いか、兎にも角にもそれが原因にあります。

残業する人が多いのは仕事が出来ないから、、という見方もあります。

なので成果主義の導入に向かってますでしょ?

1時間で5個を生産する人より、2時間で3個しか出来ない人の方がお給料がいいっておかしい。つまり、残業しなければいけない人は、仕事の出来ないひとって見方もあるんですよね。
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