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質問です。

私はコードギアスという名作アニメが好きで、この間全話見終わって思いました。

「こういうオリジナル作品って、作るためのお金ってどこからどうやって徴収しているのだろうか?」
と。

見た方はご存知かもしれませんが、大作と言わしめる壮大なストーリー、かっこいいナイトメア、個性豊かなキャラクターたち等、全体的に凝っているので相当なお金が必要な筈です。

主題歌も挿入曲も演出も絵もかっこいいし。声優も豪華ですし。

聞いた話ですと、一話作るのに、数千万かかるみたいですね。

ということはコードギアスも……

A 回答 (2件)

田舎で細々と約27年ほどアニメーターをしています。


キャラ・メカ等各種デザイン・美術設定等・作画監督・原画・コンテ・演出・たまに監督なんかもやってます。
他のスタジオの仕事も山ほどやってますので フリーと勘違いされますが
東京の某大手スタジオの社員アニメーターです。

今のアニメは製作委員会方式を取っています。
製作委員会方式とはテレビ局やスポンサー・広告代理店・映像・レコード会社等
色々な会社が資金を出し合いアニメの制作費を集め売り上げを独占するシステムです。
又、さまざまなリスクを回避するための方式でもあります。
作品を流通・資金回収する能力を持った事業者を中心に出資メンバーとなり
そのなかから筆頭会社(主幹事とも呼ばれます)を選び代表として窓口になります。
大抵はアニメ事業に強い広告代理店か出版社になります。
それぞれの出資に見合った色々な権利(放送権・ビデオグラム化権、商品化権等)を得る事ができます。
当然、アニメ制作スタジオの持ち込み企画もあります。

今までは製作委員会からテレビ局にお願いして作品の放送枠を買っている事が当たり前でしたが
最近でもないかな?目立ち始めたのですが、テレビ局側から営業がかかり上記で色々な権利があるのですが
放送枠や作品によっては制作したTVアニメの放送をする権利以外の一部又は全てを放棄して
製作委員会の筆頭会社に放送枠の提供をさらに安く持ちかけるパターンです。
通常ではあり得ないのですが深夜枠アニメが格安なので出来る事です。

アニメ制作スタジオが製作委員会に入っていれば
BD・DVDが1枚売れて幾ら、関連グッズが1つ売れて幾らといった感じで
出資した比率に対しての金額がスタジオに入ります。

上記の製作委員会が資金を集め作品を作ってくれるアニメ制作スタジオを探し条件が合えば依頼します。
この際、複数のアニメ制作スタジオが名乗りをあげる場合があり争奪戦になります。
最初から製作委員会に入っている、依頼するスタジオが決まっているならその場で依頼します。
アニメ制作スタジオの持ち込み企画であれば当然持ち込んだアニメ制作スタジオになります。

アニメの制作は製作委員会が資金を集めた中から捻出され製作委員会が制作費を決めますが
アニメ制作スタジオと話し合って制作費を決める事があります。
26話位までなら一括で26話分の制作費をアニメ制作スタジオに先払いで全額渡し
アニメ制作スタジオが制作費をどのような振り分けで使うかはアニメ制作スタジオに任されます。
1年とかそれ以上の長期放送が続く場合は適度に区切って制作費が渡されます。
この辺りは作品で違うので何ともです。

具体的な金額は言えないのですが
トータル的な制作費は20年前辺りと比べてかなり上がってると思います。

製作委員会になる前は企画・制作専門会社があってそこから広告代理店なりに話がいって
企画が通れば、広告代理店や企画・制作専門会社が制作費を集め
条件があうアニメ制作スタジオや特定のアニメ制作スタジオと契約して制作して貰っていました。
この時代もアニメ制作スタジオの持ち込み企画は当然あります。

企画・制作専門会社は現在は潰れたりプロデュース専門になったり
アニメ制作スタジオと合併・吸収されたりと色々です。
ですので、色々な版権がとっ散らかっている作品が結構あったりします。

アニメ制作費を全てアニメ制作に使っているわけではありません。
アニメ制作スタジオも慈善事業ではありませんので儲けを出さないといけないので
制作費から先にスタジオの儲けを抜きます。
1話単位で儲けを抜くのか纏めて抜くのかはスタジオ次第です。

ざっくりな例ですが
例えば1話辺りの制作費が1千万なら約300万位スタジオの収益として抜いて約700万位で制作します。
グロスで発注ならグロスの請負先も例えば700万で受けたらスタジオの収益として約150万~位を抜きます。

もし、制作費が足りなくなった場合はスタジオの持ち出しになり銀行からお金を借りて制作します。
殆どのスタジオは何かしら銀行からお金を借りているので
返済する為にもアニメを制作しないといけないのが現状です。

スケジュール次第ですが予定されている総集編であれば何の問題もないのですが
色々な要因で作品が遅れ放送出来ずに予定されていない総集編等が入った場合は
場合によっては高額な違約金がアニメ制作スタジオ側に発生します。

アニメ制作スタジオが製作委員会に入っていれば製作委員会で
キー局に放送枠の金額分と場合によっては+αを支払うのでアニメ制作スタジオのダメージは少ないですが
アニメ制作スタジオが製作委員会に入っていない場合は
放送枠の金額分場合によっては+αの全額をアニメ制作スタジオがキー局に全額を支払うので
ダメージはでかいです。
放送枠の金額に関しては作品や枠で変わってくるのでだいたいこんな感じだったはずです。
日曜朝の枠とか夕方5時~7時位の枠は概ね数千万~場合によっては億とかです。
深夜枠帯は概ね80万位~でしょうか。

今後どうなるか分かりませんが製作委員会方式以外では
クラウドファンディングで制作費を集めています。

中国が国策・国費を使ってアニメ制作に乗り出していますが、正直な話上手くいっていないので
中国のアニメ事業に強い会社が出資して日本の製作委員会に入り中国資本のアニメが増えています。
と、同時に日本の優秀なアニメーターを中心に人材の引き抜きをしていますが
中国は色々と問題があるのと作品の検閲が非常い厳しいので完成した作品の修正を迫られる場合も多いです。

動画配信サービス最大手で会員数1億数千万ともいわれるNetflix (ネットフリックス)が
本格的に日本アニメの独占配信(TV放送も当然あり)を狙って参入し
当方が知る限りNetflixが認めたアニメ制作スタジオ約40社以上と直接契約し
約9千億の予算を用意してオリジナルアニメを中心に制作しています。
直接契約なので予算は凄いです。
Netflixは条件が厳しいので単なるキャラだけの萌えアニメや内容のないアニメは求めておらず
ストーリーや世界観重視且つ
仮に1社が10本作ったら8本はホームラン・1本はクリーンヒット・1本は凡打で三振は許さないスタンスなので
かなりアニメ制作スタジオにとってはハードルは高いです。
当方が所属するスタジオも直接契約していますが結構キツイです。

アニメは一本作るのに内容によりますが、TVだと3ヶ月から半年位かかり
作っている人数は全工程・海外発注も含めると300人~600人位で制作しています。
スタジオの規模にもよりますが1話が完成したら2話を作るという訳では無く
1話が動き出したら順次2話、3話と動きます。
仮に3話、4話で何かしら大きなリテイクが出た場合5話以降の作業が全て・一部止まる場合もあります。

個人的には日本のアニメが滅びた所で何の影響も無いと思うので
一度滅びて、EU圏とかの残業するなっていうのんびりスケジュールと恐ろしい位の予算を貰える様にして
全話完成してから一括納品の方が良いのではと思ってます。

制作費が安い部分があるのは
ローリスク・ハイリターンを望む日本の体質でしょうね。

以上、余計な話がはいりましたが参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2018/09/09 15:36

テレビで放送した時のCMの広告料やアニメBD・DVDなどの売上です

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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2018/09/09 15:37

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