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色々と文献を見て、「と」が引用ということはわかりましたが、「か」が疑問なのか "or" の意味なのかよくわかりません。詳しい方がいらっしゃいましたら宜しくお願いします。ソースも教えていただけると助かります。

A 回答 (6件)

かなりの難問です。


 質問者が見たいろいろな文献がどのどのようなもので、そこにはどんなことが書いてあって、それをどう解釈して〈「と」が引用ということはわかりました〉という考えになったのかがわかると、答えやすいのですが。
 それ以前に、質問者の書いた「とか」はどういう用法なのでしょう。
 いずれにしても「と」と「か」に分けると煩雑になるので、「とか」で考えるべきでしょう。

 うんと大雑把に書くと、「〜とか」のは主として2つの働きがあります。2つ目の働きはさらに2つに分かれるようです。
 No.1のかたがひいた辞書は定評があるのですが、用例が……。

 Web辞書を見ます。
https://kotobank.jp/word/%E3%81%A8%E3%81%8B-5820 …

【1】《格助詞「と」+副助詞「か」》「伝聞」ですかね。
「家族が病気だとかで困っているらしい」

【2】《並立助詞「と」+副助詞「か」》
1 事物や動作・作用を例示的に並列・列挙する
「漱石とか鴎外とかといった文人」
「見るとか見ないとか騒いでいる」
「かゆいとか痛いなんて言っていられない」(後ろの「とか」を省略している)

2 断定を避け、あいまいにするために語の後に付ける。多用する話し方を「とか弁」ともいう
「学校とかから帰る」

 ↑の3つのうち、〈引用の「と」〉と解釈できそうなのは、【1】ですかね。
【1】の場合は、「か」は「疑問」なのかもしれません。

【2】の場合は、「と」は「並立助詞」のようです。
【2】1の「か」は "or”と言うより“and”でしょうね。
【2】2の「とか」はよくわからない用法なので正体不明です(笑)。

「とか」が面白いのは、“and”と"or”の両方の意味がありそうな点です。
「ラーメンとかとか餃子を食べた」……“and”ですね。
「痛いとか痛くないとか言ってられない」……"or”っぽい。

 さらに、【1】なのか【2】1なのかわからない場合もあります。
〈「やめる」とか「もう嫌だ」とか言ったとか言わなかったとか、いろいろな噂が……〉どれがどれでしょうね。

【2】に関してさらに詳しくは下記をご参照ください。
【バイト敬語/若者言葉──「〜とか」の話】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2310. …
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この回答へのお礼

丁寧な解説、ありがとうございました。すみません、いろいろと説明不足でしたね…。

>それ以前に、質問者の書いた「とか」はどういう用法なのでしょう。
あいまい表現や強調用法の「とか」ではなく、基本的な例示の「とか」です 。あいまい表現・強調用法などは、例示の「とか」が拡張されたようなので (cf. 山中 2017, 洞澤・奥村 2015, etc.)、例示の「とか」がどこからやって来たのか疑問に思いました。

>質問者が見たいろいろな文献がどのどのようなもので、そこにはどんなことが書いてあって、それをどう解釈して〈「と」が引用ということはわかりました〉という考えになったのかがわかると、答えやすいのですが。

参考にした文献は(他にも見た気がしますが、失念しました・・・。):

森山卓郎 (1995) 並列述語構文考 -「たり」「とか」「か」「なり」の意味・用法をめぐって
「とか」は、形式的には、引用的な「と」に選択並列の「か」が組み合わさったものであり、単純な列挙をあらわすものではない。(140)

砂川千穂 (1999) 日本語における「とか」の文法化について -並列助詞から引用マーカーへ
「とか」はもともと、 明確な並列を表す格助詞の「と」と、疑問を表す助詞の「か」が文法化されたものである。(61)
(ここには「と」は並列と書いてありました。記憶違いでした。すみません・・・。)

>「とか」が面白いのは、“and”と"or”の両方の意味がありそうな点です。
私もそう思います。個人的には、もともとORの意味だった (一つずつ例を挙げては引っ込める)ものが全体像としてANDの意味になったのかなぁと思っています。どうでしょうか。

では、本当にありがとうございました。

お礼日時:2018/07/07 06:17

語源はわかりませんが、意味・用法は下記が参考になるかもしれません。

国語辞典の「とか」よりは詳しい。

森田良行 著 『助詞・助動詞の辞典』(東京堂出版)
http://www.tokyodoshuppan.com/book/b79730.html
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と・に・とか・や・やら・なり・だの・たり 【並立助詞】

一、日本語の並立表現
  <略>
二、並立助詞のいろいろ
   <略>
1.「と」の意味と用法
   <略>
2.「に」の意味と用法
   <略>
3.「とか」の意味と用法
   <用例略>
 事物の列挙であるが、「AとかBとか」と言うとき、A・Bは例示として用いられたもので、“例えばA、あるいはBといったたぐいのもの” 程度の意味合いである。「AとB」ではA・Bは絶対であったが、それに比べて、「AとかBとか」ではA・Bへの指定の程度は弱い。「ビールとかおつまみとかをもって来い」と言われたら、その他の物、酒や肴などでも構わない。
   <用例略>
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この回答へのお礼

森田良行 著 『助詞・助動詞の辞典』(東京堂出版)
チェックします。ありがとうございます。

お礼日時:2018/07/07 06:20

カラスは山に七つの子があるとか(言う話しだ)。


伝聞・推定(係助詞)

うんとかすんとか、見るとか見ないとか、綺麗とか汚いとか
並列(副助詞)or

今年は海とか行く(の)?
例示(副助詞)

そんなことを言うとか?、そのぐらいで弱音を吐くとか!(どこかの方言?)
疑問・反語っぽい詠嘆(終助詞)
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「とか」→と、でも言えばよいのかな?。


     他に、複数の候補を例として列挙す部場合(○にするとか、×にするとか、□にするとか・・・)
文法的にはN01さんの通りかと・・・・。
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「など」の意味合いがあります。

つまりこの場合は「とか」の前にあるのが今テーマとしているものの代表例といった感じですね。

それと「かな?」といった曖昧な判断を示す場合もあります。上記の用法なのか、こちらの曖昧さを示す用法なのかはその前にある文章内容によります。

参考まで。
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と‐か


〔一〕(格助詞「と」に係助詞「か」の付いたもの)不確実な想像または伝聞を表わす。文中に用いて、文末の語句と呼応する場合と、文末に用いられる場合とがある。…というのであろうか。…というわけなのか。

〔二〕(格助詞「と」に副助詞「か」の付いたもの)はっきりしない事柄を指示したり、ある事柄を代表して示したり、いくつかの事柄を例として示したりする。

*野菊の墓〔1906〕〈伊藤左千夫〉「台所へ出て見ると外の者は皆又山へ往ったとかで」

補注
〔二〕の用法の中、いくつかの事柄を例として示す用法を、橋本文法では並立助詞とする。

[日本国語大辞典]より。
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