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『起立性低血圧がなぜ起こるのか、生理学的に説明せよ』という課題が出て、調べていたのですが、よく分からなくてまとまらないので、質問させてください。

起立時に、重力によって血液が下方にさがって静脈内圧が上昇するけれど、健常者では血管の収縮反射がおこって循環血液量を維持できるから、脳の虚血状態は防がれて、起立性低血圧は普通おこらない
‥‥で、血管の収縮反射は、自律神経によって起こされていて、この自律神経がうまく働かないと、反射が起こらず、立ちくらみが起こる
‥‥‥ですよね?(間違いがあればご指摘ください^^;)

そこで分からないのが、『自律神経がうまく働かないのはどういったときなのか』と『自律神経の作用は何によって引き起こされるのか』なんです。
拙い文章ですみません。わかりにくいなどあればご指摘ください。
ご回答お願いいたします。

A 回答 (2件)

 自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスで成り立っていますよね。


 交感神経は、血管平滑筋を収縮させて血圧を上げます。逆に、副交感神経は、血圧を下げるように作用しますね。
 起立性低血圧は、脳が心臓よりも高い位置になったとき(起立したとき)に交感神経が十分に働かず、血圧上昇が起こらないために、下半身に血液が集中した状態になって、いわゆる脳貧血を起すわけです。
 以上は、ご理解頂けていると思いますが、その原因としては、たとえば、寝起き(まだ半分身体が寝ている=副交感神経優位)、朝飯を食べずに学生が朝礼に立っていた、交感神経の働きが弱るような、神経変性疾患(シャイ・ドレージャー症候群など)また、交感神経遮断薬(特にアルファーブロッカー)を内服しているとその副作用としても起こります。
 蛇足ですが、アルファーブロッカーは交感神経のアルファー受容体を遮断する薬で、高血圧の治療や、前立腺肥大の排尿障害の治療などに使います。
 後半の、自律神経の作用は何によって起こるのかですが、交感神経は頚部にある交感神経幹がその中枢だったように記憶しています。副交感神経は、迷走神経などが大きな物ですが、中枢は視床下部あたりではなかったでしょうか?脊髄と末梢神経にも枝をもっていますので、実態は複雑なネットワークだったと思います。
 自律神経の各種受容体(血圧とか、体温とか)もあちこちにあったようですが、生理学の知識はかなり以前に習ったので定かではありません。
 いずれにしても、それらの反射がうまく調整できなくなるときに起立性低血圧の症状が起こると言うことで如何でしょう。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答、ありがとうございます!
大変分かりやすく教えていただいたので本当に助かりました。

お礼日時:2004/10/31 00:00

静脈についてお書きですが、立ちくらみ症状に関連する立ち上がって直後は動脈の反応も大きく係わっていると理解しています。


血圧低下に対する反射性の交感神経活動が低下しているために、血圧を調節している細動脈が十分に収縮せず、血流分布が下半身に集中し、脳血流が不足し虚血となります。
若年者に多いのは本態性起立性低血圧と呼ばれるストレスなどで交感神経活動がうまくいかなくなっている状態です
ほかに原因となる病気がある症候性起立性低血圧の代表は糖尿病性自律神経障害で、その他、シャイ・ドレーガー症候群やパーキンソン氏病に伴うものなどが有名です。

参考URL:http://www.inphs.gr.jp/03low_pressure/04low_pres …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!
今まで気づかなかった考え方でした。
参考URLも拝見いたしました。わかりやすく説明されていて、よく理解できました。
ありがとうございました!

お礼日時:2004/11/01 00:29

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