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六番目の小夜子読んだ人で内容を詳しく覚えている方、ラストの部分の意味をどう理解しましたか?物語の冒頭と同じ文章で終わっているんですけど何を暗喩しているのかいまいち分かりません。写真はラストの文章です

「六番目の小夜子読んだ人で内容を詳しく覚え」の質問画像

A 回答 (1件)

「六番目の小夜子」という作品は、学校という世界が持つ「空白」と、そこに通う生徒達にとっての「一回性」が、学校という世界においては永遠にも等しい「反復」であることを表現しています。


そしてその反復の時間に生きる少年少女たちの抗う姿を描きたかったのだろうと思います。
添付画像のページ構成から、おそらくお持ちの本は新潮文庫さん刊行の文庫本版だと思われます。
でしたら、巻末の岡田幸四郎さんによる解説ページをご覧ください。
解説ページで「方丈記」の冒頭の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」に喩えられているように、学校という世界は、そこに通う生徒にとっては「一回限り」のものですが、学校という世界全体を見た場合、それは「繰り返し」の世界なのです。
作者の恩田陸さんは、そういう世界を描きたかったのでしょう。
学校という世界が「繰り返しの世界」であることのメタファーとして、ラストで冒頭の文章を「繰り返した」のではないでしょうか。
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この回答へのお礼

なるほど!解説ページももう1回読んでみます ありがとうございました!

お礼日時:2018/08/12 18:07

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