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山本五十六は最後まで戦争を非難していた反対派だったが指揮を任されて嫌々開戦したって本当ですか?

戦争反対の割に奇襲攻撃や、日本の兵力とアメリカの兵力を計算して緻密な戦争計画を作っていたようですが戦争反対なのに作戦を考えるのが好きだったってことは戦争大好き人間だったのでは?

A 回答 (4件)

山本は佐官時代アメリカに駐在しアメリカの国力をつぶさに観察している。


その結果が「こんな国と戦って勝てる道理はない」
それ以後ロンドン・ワシントン軍縮条約、三国同盟、開戦前と、一貫して反対の立場を貫いている。
三国同盟の折は海軍次官を務めており内地の陸上にあったため、常に暗殺の危機にさらされていた。
海軍次官から連合艦隊司令長官に転出したのは、一つはそういう暗殺勢力から山本の身を遠ざけるためだったとも言われる。

しかし連合艦隊司令長官は実施部隊の所属であり、次官のように軍政に自分の意見を直接反映させることはできない。
山本は近衛や天皇、嶋田などに開戦反対をほのめかす意見を述べるがことごとく失敗に終わる。
それと同時に職業柄、開戦間近なのに何の準備もはじめないということもできない。
この時期山本は親友の堀に
「わが本意と真逆の決意を固めねばならぬことは誠に奇妙ななりゆきなり」
と苦衷を訴えている。

山本は作戦発動前まで日米交渉に望みを抱いていた。
真珠湾への出動前、各指揮官に
「日米交渉が合意に達した場合、直ちに作戦を中止する。攻撃隊が発信した後でも直ちに反転帰投を命じる」
という常識はずれの命令を下している。
指揮官からは「そんなのでかかったしょんべんを止めるようなものだ」と食って掛かられたが、山本は
「この命に不服がある指揮官は只今から出動を禁止する。即刻辞表を出せ。」
と言い、黙らせてしまう。
同じ時期、嶋田に「この上は聖断に望みつなぐしかない」ということをほのめかす手紙を送っている。

一方、山本は勝負師でもあった。
それは無数の博打経歴が物語っている。
この場合「こういう事態になってしまったからには派手にやってしまおう」
という算段があったことも考えられる。
どうせ負けるのだから。
もちろん山本(自分)は死ぬ。
しかし、あらがいようがないのなら死に場所を得て死にたい。
そういう心理も働いたはずである。
演習では機動部隊全滅の判定が出た真珠湾攻撃の強行。
死の旅となった南方戦線の視察旅行。
山本が勝利でなく死に場所を求めた表れだともいえる。

あと、こういう要因も考えられる。
旗艦大和が柱島につながれている時期、退屈していた大和の士官が
「我々も早く前線に赴いて戦いたい」
というようなことを言った。
それを聞いた山本が「退屈ならこういう本でも読んで勉強しておくように」とアメリカの雑誌を数冊渡した。
それは開戦前の日米戦のシミュレーションで、艦隊決戦で大和が沈むことになっていた。しかし士官たちは
「われわれ横文字が苦手ですんで」
と言って辞退した。
自分の艦が沈むという分析にも興味を持たない士官。
山本は部下の質にも絶望のような気持ちを抱いていたはずである。


長くなってしまったが、これでも言いたいことの1/10も言っていない。
それほど山本とこの問題は複雑で根が深いのである。
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この回答へのお礼

みんなありがとう

お礼日時:2018/08/18 23:02

日本とアメリカの総GDP、日本50分の1


イギリスをたすと(衛星国も含む)70分の1
ハーバード大学留学中も山本五十六は大学へ行かず、アメリカ中視察
海軍大将の肩書きでも御前会議には呼ばれない。時代は陸軍
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追記、



五十六は「開戦」などしていません。
開戦を決めたのは、決定権をもつ政府、軍部上層部であり、開戦を宣言したのは天皇です。

五十六は一軍人に過ぎません。
開戦や終戦を決定する権限などありません。
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職業軍人=プロですから、自分の能力を最大限に発揮して「仕事をした」だけです。



「戦争大好きかどうか」っていえば、軍人=戦争する人です。
好んで軍人になったのだから「戦争大好き」ではあるでしょう。
でも、戦争大好き人間が戦争するのは、勝つためです。
負ける戦争はしたくないです。

スポーツだってそうです。
サッカー選手も野球選手も勝つために試合をします。
負けるために戦う人間などいません。
自分が勝つために、自分の能力を最大限に発揮しようと努力する。それがスポーツマンです。

軍人も同じ。

だから、五十六は、自分が2年間は持ちこたえるから、その間に外交努力で戦争を終結させてくれ、と軍上層部、政府に要請した。
それをできなかった、しなかった、のは、軍上層部と政府が無能だったからです。

五十六は戦争のプロだから、武力で戦うことしかできなかったのです。
自分の職務に忠実だっただけ。
でも、政治的な決定権はない、政治的には無力。

軍人なんて、そういう職業です。
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