災害が発生時に、「想定外」の言葉をよく聞きますが、例えば、下記のケースに、その表現は妥当なのでしょうか?
<台風21号について>
①関空の防潮壁が、過去最高の潮位293センチを記録した1961年の第2室戸台風と同等の50年に1度の高潮や高波が来ても波が防潮壁を越えない想定だったが、今回は過去最高潮位を超える329センチを観測したので、「想定を超えたとしか現時点で言えない」とのことです。
※台風21号関西空港 潮位329cm「想定外」
http://mainichi.jp/articles/20180905/k00/00e/040 …
そもそも、室戸台風時の潮位293センチは、約3時間の潮位を平均した値である「平滑値」であり、当時の最高潮位が何メートルかは不明だそうで、そんな潮位を基準にするのは、妥当なのでしょうか?
※台風21号高潮 大阪・神戸で瞬間的に過去最高潮位
https://thepage.jp/detail/20180905-00000012-word …
その上、今回の件で、今頃、専門家が「ウェーブセットアップ」現象という、3つの要素で海面上昇したと述べていますが、関空の防潮壁の高さを決める時に、その様な専門家の意見を聞いて、高さを決めたのでしょうか?
もし、聞いていないとすれば、「想定外」とは、言えないのではないでしょうか?
※「吸い上げ効果」と「吹き寄せ効果」
http://bousai-mamechisiki.blog.jp/archives/33729 …
※気圧低下、強風に加え「ウェーブセットアップ」現象 3つの要素で海面上昇反応
https://www.sankei.com/affairs/news/180904/afr18 …
②関空の地下1階の機械室に設置した6台の電源設備の機械室にも海水が入り込んみ、その結果、6台のうち3台の電源設備が水没し、ターミナルビルの一部が停電し、館内放送用の設備に電気を送れなくなったそうです。
※電源設備水没で館内放送使えず 関西国際空港
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35077140060 …
しかし、電力福島第一原発事故で、竜巻やハリケーンに備えて非常用発電機を地下に置く「米国式設計」をそのまま採用したため、原発は10メートル以上の津波に襲われて水につかり、あっけなく全電源を失った教訓は、どこに行ったのでしょうか。
たとえ、地下に設置せざるを得なかったとしても、密閉室に設置する等、防水対策は行っていたのでしょうか?
もし、その検討を行っていないとすれば、「想定外」とは、言えないのではないでしょうか?
※「地下に非常電源」米設計裏目に ハリケーン対策だった
http://www.asahi.com/special/10005/TKY2011061101 …
③関空の連絡橋に衝突したタンカーは、南方から大型台風が接近しているのに、連絡橋から、約2キロの近くに停泊するのが妥当であったのでしょうか?
※台風21号 関空事故 衝突前、海保が2度タンカーに注意
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180906-0000 …
※関空衝突のタンカー、海保推奨の海域外に停泊
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35043410W8A …
<北海道地震について>
④北海道の苫東厚真発電所(厚真町)は165万キロワットの発電能力を持ち、北海道の使用電力の半分を供給していた道内最大の火力発電所だそうです。
この発電所の停止が大きく影響し、連鎖的に道内の火力発電所も停止したとのことで、完全な復旧には一週間は要するようです。
そもそも、一カ所の発電所に、北海道の使用電力の半分も委ねる方法は、事故発生時や災害時を考慮すれば妥当(想定外?)なのでしょうか?
※北海道地震、なぜ全域停電 復旧少なくとも1週間
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35045160W8A …
⑤北海道と本州をつなぐ送電線の容量も60万キロワットと道内の電力需要をカバーできるほど確保されていないのは、東日本大震災の教訓が生かされてないのではないでしょうか?
※北海道―本州の送電線を増強へ 10年後、1.5倍に
http://www.asahi.com/special/10005/TKY2011052304 …
A 回答 (9件)
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No.1
- 回答日時:
311以降の「想定外」は、無責任だと思います。
原発稼働を許し強引に稼働させた、裁判官、政治家、科学者、官僚は投獄されるべきだと思います。もう言い訳できないですよ。今の政権のプロバガンダ放送を垂れ流し続けるNHKをはじめとする報道機関、芸能人、どれだけ罪深いか。カルマをこれ以上積まない方がいい。ご意見有難うございます。
おっしゃる様に「311以降の『想定外』は、無責任」ではなく、「311も含めて『想定外』は、無責任」ではないでしょうか。
つまり、東電・福島原発において、担当者が防潮堤工程案示すも、旧経営陣が対策先送りしておいて、「想定外」と述べるのは、無責任だと思います。
※東電公判 防潮堤工程案示すも、旧経営陣が対策先送り
https://mainichi.jp/articles/20180712/k00/00m/04 …
それは、地震や津波は、自然現象なので、100%発生するとは、誰も断言できないでしょうが、それを住民の安全を配慮して決断するのが、経営陣の責任ではないでしょうか。
それを、経営陣が防潮堤工事の必要性の案を聞いておいて、その経営陣が「想定外」と述べるとは、それこそ「想定外」であり、そう述べるのであれば、少なくとも、過去に遡って、経営陣としての給与を返上すべきではないでしょうか。
この東北地震の津波で、電源が水没し、世間が大騒ぎしたのに、その後、類似の設備で、同様の現象が発生しているのに「想定外」と述べるのは、無責任ですね。
加えて、宮城県沖地震 (1978年)で、ブロック塀などの下敷きなり、18名の犠牲者が出て話題になったのに、最近の大阪北部地震で犠牲者が出るのは、「想定外」ではなく、関係者が無責任ですね。
この場合の関係者とは、各地の教育委員会だけでなく、事実上、対応しないで放置を容認したマスコミも含まれるのではないでしょうか。
※宮城県沖地震 (1978年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E5%9F%8E …
No.2
- 回答日時:
これ恥ずかしいですよね。
。大丈夫って言いきって。http://www.hepco.co.jp/info/2018/1226371_1753.html
電力小売りの部分的な自由化が始まってからも
10電力って、エリートだけど保守的な方を好んで採用されてましたから
電力会社の生態なんでしょう。
ぽっぽやみたいに、激しい競争にさらされれば人材の取り方も変わったろうに。
3.11で変わらないんじゃ、もう自衛するほかないですね。。
ご意見有難うございます。
ご紹介いただいた、プレスリリース には、「激甚災害等による電力設備の損壊および大規模な発電設備の故障が発生しない限り、北海道エリアの電力需給は安定しており、ただちに計画停電に至るような状況にはありませんので、ご安心ください。」と記載されており、おっしゃる通り「恥ずかしい」ですね。
ただ、その文書にも「激甚災害等による電力設備の損壊および大規模な発電設備の故障が発生しない限り」との前提が記載されており、それこそ今回の事態は、彼等にとって「想定外」だったかもしれませんね。
しかし、その「想定外」も想定するのが、公共機関の務めではないのでしょうかね。
そもそも、泊原発が稼働しておれば、プレスリリースの様な論理が成り立ったのでしょうが、そうでない状態であれば、広範囲でのブラックアウトが発生する可能性がゼロではないことを、住民に知らせることが重要であったとのではないでしょうか。
加えて、泊原発の再稼働を反対した人は、今回の様な状態が発生する可能性があることを想定しなかったのでしょうか。
また、マスコミも、今回の様な状態が発生する可能性があることを想定し、視聴者や購読者等に知らせなかったのでしょうか。
電力会社は勿論ですが、その他の人も含め、何重にも、「想定外」として、話題にもしなかったとすれば、「恥ずかしい」ですね。
※北海道地震の大停電にかこつけホリエモンらが「泊原発を再稼働させろ」の大合唱! でも泊原発下には活断層の指摘も
http://lite-ra.com/2018/09/post-4235.html
もっとも、泊原発は、直下に断層がある様であり、万一、そこで地震が発生すれば、被害は、今回の比ではなさそうです。
いすれにしろ、
原発を休止した場合、今回の様な事態が発生する可能性があることを、事前に住民に告知しておくべきであり、あわせて、(火力発電所の新設等?)取りえる対策についても、説明しておくべきですね。
No.3
- 回答日時:
1.免罪符です。
>その上、今回の件で、今頃、専門家が「ウェーブセットアップ」現象という、3つの要素で海面上昇したと述べていますが、関空の防潮壁の高さを決める時に、その様な専門家の意見を聞いて、高さを決めたのでしょうか?
そーですよ、更に追加工事して500cmの防潮壁になったんです。
2.>防水対策は行っていたのでしょうか?
行ったから、3機稼働したんです。
3.台風が来てますから、沖には出れないし、投錨するのは普通です
4.しょうがないよ、原子力発電所が使えないんだから、なので妥当
①「追加工事して500cmの防潮壁になった」とのことですが、問題は、その500cmの高さの判断が妥当であったかです。
防潮壁の工事をしていない2期島の方が地盤が2m高く、被害を受けていない現実をどの様に説明するのでしょうか。
1期島の500cmの高さの判断が妥当であったかは、2期島が浸水しなかった理由とあわせて説明すべきです。
※関空3日ぶりに運用再開、地盤が2m高い2期島から
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/column/18/0 …
②「3台の電源が稼働した」のをOKとするのでしょうか。
確率的には半分ではないですか、それで対策が万全であったと言えるのでしょうか。
東日本大震災で津波による被害を受けた仙台空港では、震災後、自家発電機の置いてある部屋の扉を水圧に耐えられるよう強化。配線も水に漬からない高い位置を通すようにするなど工夫していますが、関空も同様の対策を行ったのでしょうか。
※関空に怒り直撃 台風21号8000人孤立「災害対応できてない」
https://news.headlines.auone.jp/stories/domestic …
③「台風時の投錨は普通」は、そんな単純ではなく、過去何回も、台風時の「走錨事故」がおきています。
台風が近くを通過したことで風向きが急に変わり、錨の固定力が弱くなり、風向き急変で錨ごと流さる事故が過去に何回も発生しています。
「走錨」は、強い風や波の影響で船を固定するために海底に下ろしていた錨や鎖ごと船が流されてしまう現象で、ひとたび流されると船をコントロールするのが難しくなり、いったん海中から錨を巻き上げ、エンジンをかけて移動する必要があるが、今回のタンカーは、その様な退避行動を行ったかも疑問です。
※タンカー衝突 風向き急変でいかりごと流されたか
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180905/k10011 …
※走錨事故
http://www2.memenet.or.jp/kinugawa/ikari/050941. …
No.4
- 回答日時:
何かをする場合予算が必要でそれを取って来るために具体的な数字が必要になるんですよ。
293が記録に残っている過去最高の数字って段階でじゃあ500とか1000にしようってなった場合
大多数の人が納得する理由をつけるのは難しいし、そこにお金をつぎ込むより他の部分に回す方が現実的
タンカーはそれ以前に台風当日に空港島に行く必要性があったのか考える余地がありそう。
ご意見有難うございます。
おっしゃっている「何かをする場合予算が必要でそれを取って来るために具体的な数字が必要になるんですよ。293が記録に残っている過去最高の数字って段階でじゃあ500とか1000にしようってなった場合大多数の人が納得する理由をつけるのは難しいし、そこにお金をつぎ込むより他の部分に回す方が現実的」は、
「東電福島原発事故」で津波が来ることを、東電幹部が予測しえたのに、防潮堤工事の実施を、幹部が決断しなかったのと同じ現象ですね。
※「東電福島原発事故」で津波が来ることを東電も保安院も知っていたのに誰も罪に問われない?
https://nonukes.exblog.jp/21424161/
そもそも、「過去最高の数字」は、今後、その数字を上回る事象が発生しなことを保障するものではないでしょう。
あくまでも、「過去最高の数字」は、参考値であり、正確には、最悪の条件で、考えられる最強の台風が来た場合を想定して、数字を積み上げて計算するのが当然であり、説得力があるのではないでしょうか。
関空の場合は、その様な積み上げた計算を行なわず、「過去最高の数字」だけを根拠に工事をしたのであれば、博打(かけ)と同様ではないでしょうか。
それ以前に、南海トラフ巨大地震で、浸水するとの報告があった様ですが、巨大地震の想定は、クリアー出来ているのでしょうか。
※南海トラフ巨大地震、津波1メートル高いと関空1期島、セントレアも浸水
https://flyteam.jp/news/article/20437
No.5
- 回答日時:
過去に経験した最大の被害を上回るものは、すべて想定外です。
ご意見有難うございます。
おっしゃっている「過去に経験した最大の被害を上回るものは、すべて想定外です。」は、本当でしょうか。
そうであれば、最初の被害は、総て「想定外」になってしまい、想定できなくても許されることになりそうです。
つまり、「想定外」とは、「人間が努力をしても想定できなかったこと」を言うのではないでしょうか。
努力もせずに想定てきなかった場合は、「サボっていた」と言うべきでしょう。
その意味では、今回の場合は、他で同様の事象が発生した場合があったり、安易に判断した場合があったり、「想定外」と述べるには、「想定外」の言葉に失礼に当たる場合がありそうに思えます。
もし、後日に、「想定外」と述べる程、自信が無いのであれば、公共性を考えれば、二重三重に、対策を講じておくべきですが、今回の場合は、それも出来ていないケースがありそうに思えます。
No.6
- 回答日時:
>①「追加工事して500cmの防潮壁になった」とのことですが、問題は、その500cmの高さの判断が妥当であったかです
妥当でしたよ
50年に一度の高波に耐えられる、という想定でしたから
ただ、57ぶりの高波が来ちゃった、と。
10mにしても100mにしても、その判断は妥当だったか?とあなたの問は続くのでしょうね (^_^;
>それで対策が万全であったと言えるのでしょうか。
万全ではありませんよ
>③「台風時の投錨は普通」は、そんな単純ではなく、過去何回も、台風時の「走錨事故」がおきています。
そーですよ
それが、どーかしましたか?
何度も有難うございます。
◇「10mにしても100mにしても、その判断は妥当だったか?とあなたの問は続くのでしょうね」との「水掛け論」をする積りはありません。
例えば、最強の「何ミリバール」(ヘクトパスカル)の台風が直撃したら、「風速」がいくらで、「吸い上げ効果」と「吹き寄せ効果」がどの程度かを予測し、何メートルの防潮壁が必要かを、専門家は科学的に予測できないのでしょうか。
◇「それが、どーかしましたか?」は、二度もタンカーに注意していることもあり、「そーだ」とすれば、今回の場合は、人災(過失)ではないでしょうか。
「台風接近時の走錨防止対策不十分」の判例もあるようです。
※台風21号 関空事故 衝突前、海保が2度タンカーに注意→天災ではなく、人災やね
https://chirimencho.net/%E5%9B%BD%E5%86%85/%E5%8 …
※海難審判庁裁決録(平成12年度)
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2000/01290/ …
No.7
- 回答日時:
その中では少なくとも311福島原発の全電源喪失が想定外というのは嘘です。
構造的欠陥は事前に指摘されています。ご意見有難うございます。
ご指摘の件は、衆議院で、国が下記の通り答弁していますよね。
・「我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない。」
・「我が国の原子炉施設においては、外部電源に接続される回線、非常用ディーゼル発電機及び蓄電池がそれぞれ複数設けられている。」
・「我が国の原子炉施設は、フォルスマルク発電所一号炉とは異なる設計となっていることなどから、同発電所一号炉の事案と同様の事態が発生するとは考えられない。原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。」
※答弁本文情報(衆議院)
http://www.shugiin.go.jp/Internet/itdb_shitsumon …
上記の通り答弁しているので、正に「想定外」と言うしかないのでしょう。
問題は、誰が、本当の実態を検証して、答弁書を作成しかでしょうが、
改めて、実際の現場を検証することもなく、「安全神話」から、推測して、答弁書を作成したのでしょう。
今回も、事象は異なるにしても、同じ「安全神話」を繰り返しているのは、残念と言うより、むしろ「滑稽」としか言えませんね。
誰か、身を挺して、疑問を差し挟む人は、存在しなかったのでしょうかね。
No.8
- 回答日時:
Re: 回答No.5
> そうであれば、最初の被害は、総て「想定外」になってしまい、想定できなくても許されることになりそうです。
そうです。だから未経験のレベルの大きな災害は、すべて想定外で「免罪符」として言い訳されます。より正確に言うと、下記のように対策可能なレベルまでが想定内です。
> 努力もせずに想定てきなかった場合は、「サボっていた」と言うべきでしょう。
想定できるレベルの災害に対策を講じるのには膨大な費用が発生します。もしそれだけの費用をかけてそれに匹敵する災害が来なければ、誰が責任を取るのでしょうか。そちらのほうが問題です。
現実に東日本大震災で大きな津波の被害を受け、最大で17mもの津波を経験し堤防を高くする工事が行われています。ですが対策のための堤防の高さはその程度です。世界ではこれよりもはるかに高い津波がありました。それを想定しても、対応できません。想定しながら対応できずにしておくと、それで現実に被害があるとその後で非難されますから、知っていても(想定できていても)想定外と弁明するわけです。
あらゆる場合において、現実に対策できる範囲で考えないといけません。常に現実を見て判断しないとね。
地震による「津波」と、台風による「高潮」を一緒にはできません。
◇「NO6さん」のお礼にも記載した通り、台風の場合は、最大「何ミリバール(ヘクトパスカル)」の台風が発生するかは予測できると思います。
その最強ミリバールの台風が直撃したら、「風速」がいくらで、「吸い上げ効果」と「吹き寄せ効果」がどの程度か予測し、何メートルの防潮壁が必要かは、専門家の総力を結集すれば科学的に予測できるのではないでしょうか。
もし、予測が難しければ、何分の一かの模型を作り、そこで、風や波を発生させ、実験を行えば、現実に近い、数値を導き出せるので。その数値を基に防潮壁の高さを決めるべきで、過去の経験値は、その時の特殊事情が影響するので、参考値に過ぎず、確証できる数値ではありません。
◇地震の場合は、おっしゃる様に、どれだけ大規模な地震が発生するかは予測困難でしょうが、
古文書に記載のあるような、経験したことのある津波のレベルの対応さえも出来ていないのが、現実ではないでしょうか。
※古文書が語る日本災害史、刻まれた「先人の教え」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO98087760V00 …
◇おっしゃる様に「現実に対策できる範囲で考えないといけません」は当然ですが、津波や高潮の高さの想定が不確実であれば、それを越えられた場合に備えて、空港機能の心臓である電源設備等には、防水機能を完備したり、排水機能を充実しておく等の対策をすべきです。
「想定外」の事象が発生した場合に備えて対応しておくべきであったのに、対応が不十分であったのは、問題ではありませんか。
◇勿論、災害の対策を講じるのには膨大な費用が発生しますが、災害が発生した場合の対応経費が莫大になるだけでなく、人へのストレスも膨大であることも考慮すべきです。
今回の関空の場合は、外国に対し、日本の信用を失墜した、お金に換算難しい損害もあります。
関東大震災や東南海地震等、想定される災害は多くあります。
それぞれおいて、「現実に対策できる範囲」とは何かは、真摯に検討する必要はないでしょうか。
その上で、最善を尽くせば、万一の事態が発生しても、「想定外」と言って慰めにはなるでしょうが、対応ぜずに「言い訳」をして、思考を停止しては、万一の場合に慰めにもならないでしょう。
No.9
- 回答日時:
どの程度の災害を想定して対策をたてるかは難しい判断です。
50年に1回程度の天災を想定して、対策をたてるということはよくやられます。
これは逆に言えば100年に1回の災害では対策をたてていないので、想定外の対策という理屈になります。
今回も想定外といいつつ、この程度のことは100年に一回はあり得るよね、ってつもりで作っているのでしょう。
いわば、想定内の想定外ということでしょうか。
100年に一回の災害は実はよくあります。
豪雨・風害・地震などは日本全土に来るわけでは無く、あくまでも局地的です。
日本に100か所の局地があれば、100年に一回の災害は毎年日本のどこかで発生します。
日本に100か所の局地があって、豪雨・風害・地震が別々にくれば、100年に一回の災害は毎年日本の3か所で発生します。
今年は、中国地方豪雨・関西風害・北海道地震があったということです。
どれもその地方全土で起こったわけでは無いので、100年に一回のできごとでも不思議はありません。
災害対策はお金も関係してきます。
100年に1度の災害対策に必要なお金は、50年に1度の災害対策に必要なお金の倍ではありません。
4~5倍は必要です。
100年に1度の災害対策をしていても、翌年200年に1度の災害が来るかもしれません。
1000年に1度の災害対策に必要な予算は莫大で、道路や福祉予算を削って、自分が生きている間は関係なさそうなことに、多額の費用をかけることに住民は納得はしないでしょう。
しかし、上にあげた理屈通り、1000年に1度の災害は日本全土で考えれば、数年に一回発生します。
そしてその被害が身近で起こった当事者は、それが1000年に1度の災害であって想定されたものでは無かったといっても、なかなか納得できないでしょう。
ご意見有難うございます。
おっしゃる様に、どの程度の災害を想定して対策をたてるかは難しい判断ですね。
関空の防潮壁の高さについては、「第2室戸台風クラスや50年に一度の高潮や高波に襲われても、波が防潮壁を越えない想定」で造ったとの報道がありますが、一方で「南海トラフ地震による地震およびそれに伴う津波対策」で対応したとの話もあるようで、何が本当かは分からずにいます。
※関西国際空港・大阪国際空港における地震・津波対策について
http://www.nkiac.co.jp/news/2015/2303/kixitmjisi …
おっしゃる様に「50年に1回程度の台風を想定」である場合、たった「50年に1回以上」か、と思ってしまいそうです。
「第2室戸台風クラス」と言っても、台風は、その都度、強さや経路が異なるのに、何を基準にしたか理解に苦しみます。
素人的には、人生100年と言われる時代ですから、設備も少なくとも、100年程度は耐える設計にしておくべきではないかと思います。
もし「50年に1回程度の台風を想定」としても、異常気象が増えている昨今、「過去の50年」と「将来の50年」が同じ想定でよいかの疑問も感じます。
ただ、おっしゃる様に「100年に1度の災害対策に必要なお金は、50年に1度の災害対策に必要なお金の倍ではありません。4~5倍は必要です。」かもしれませんが、一度、事故が発生した場合、膨大なリカバリー経費が必要になるし、日本だけでなく、海外に及ぼす信用喪失等、お金に換算するのが難しい要素も含めて検討すべきではないでしょうか。
経費の面から、防潮壁の高さについては、割り切った対応をせざるを得ない場合があるかもしれませんが、その場合でも、電源設備等、空港の機能維持の為に必要な設備は、万一、防潮壁を越えて水が浸入しても、最低限度、防げる構造にしておく必要があると思いますが、今回の場合は、それも防ぎきれず、考え方が甘すぎたのではないでしょうか。
それも、福島原発や仙台空港で、電源設備が水没して機能不全に陥った前例があるのに、その教訓から学んでいないと言わざるを得ないのではないでしょうか。
※水没の仙台空港
http://www.asahi.com/travel/aviation/TKY20110725 …
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※橋下氏、関西の台風被害、北海道の地震被害を受け"災害対策の青天井化"を危惧
http://blogos.com/article/324447/
元大阪市長の橋下氏が、「災害対策の青天井化を危惧」した発言をしている様ですが、
橋下氏も指摘している様に、そんな状況において「どれくらいのお金をかけて、どこまでの安全を提供するのか、その線を引くことが政治家の役割」でしょう。
ただ、政治家が線を引いた結果、今回の様に、被害を防げなかったら、その線引きが正しかったか、原因を検証して、今後の対策に生かすことが重要であり、そこまで言及してもらわないと、災害対策の青天井化を危惧するだけでは物足りませんね。
それに、「あれだけの警報が出ていたのに、それでも海外旅行に行くんですか」と述べているのは、関空が安全だと思って、皆さんは関空へ出てきたのであり、それの安全を守るのは、関空の務めでしょしょう。