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学校で政治経済について勉強しているのですが、

新聞に、
過剰流動性が高進し、水面下で債務が膨張してる
とあったのですがこれはどういう意味ですか?

過剰流動性とは必要以上にお金が流通することですよね?
必要以上にお金が流通すると債務が増えるのですか?

ちなみに、
新聞ではリーマンショックについて書かれていました
(リーマンショック後、先進国が協調して金融緩和
した→今は出口を模索する必要があるとありました)

A 回答 (1件)

プライムローンを覚えていますか。

住宅ローンで、借り手が本来なら年収不足で借りられないはずのローンを組んで、住宅を購入するのがリーマンショック前に大流行しました。正に過剰流動性です。そしてこのローンは、他の1,000種程の債権と組み合わせ、商品化されこれも売買されていたのです。そこそこの利回りが有って、人気の高い商品となり、組み合わされた債権の総額は、未だに分かりませんが、およそ2,500兆円とも言われます。

当時の住宅売買は過熱気味で、建設2年後の販売価格は、ローンの金利+αで飛ぶように売れていました。日本の土地バブルを思い起こせば良く分かると思います。借金して住宅を買って、2年後に売っても利益が出るため、低所得層まで戸建て住宅取得に躍起となったのです。つまりバブル崩壊となれば不良債権となるプライムローンが、まともな債権と組み合わされて続々発行され売られまくったのです。しかし住宅ブームはとどのつまりバブル崩壊です。さあ大変、一番多くの債権を所持していたリーマン&ブラザーズは、FRB構成員にもかかわらず、あっという間の倒産です。この時点でゴールドマン・サックスなんぞはこの債券の保有は売り払って零だったのです。

日本のバブル崩壊の損失は1,500兆円といわれ、失われた10年で返済しました。その後の企業は、M&Aと内部留保に走って、失われた20年となったのはご存じの通りです。いくら米国でも、2,500兆円もの債権が一時的に塩漬けになれば、大不況となります。

米政府は、財政出動をし、プライムローンの不良部分を切り離しにかかりました。そして金融を緩和して景気対策をも行いました。そして日本もそれに倣い、異次元的金融緩和を行いました。米国はトランプの出現もあり、景気は回復して好調なので、やっと普通の金利に戻そうと金利を上げられるようになりました。やっとリーマン処理の出口が見えてきたのです。

日本の場合、企業の内部留保のお陰で、借り手が居ないのと同然な状態となりました。しかし異次元緩和は、国債を600兆円も日銀が買い入れるなどという、土砂降りの様な緩和策をとっているため、銀行はどこに融資して資金を回収するのか右往左往です。スルガ銀行の様な銀行が幾らでも存在するとも考えられます。不良債権が潜在化している可能性が大きくなって来ました。だから日本は出口が全く見えません。
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