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塩酸を電気分解する時に、銅の電極を使用すると陽極側では塩素ではなく銅板がとけて銅イオンが発生すると習いました。
塩素は全く出ないのでしょうか。
銅と塩素のイオンのなりやすさはどのくらい違うのでしょうか。教えてください。

A 回答 (1件)

 イオンになりやすいかどうかはイオン化傾向でくらべるということを習っていますね。


 しかしより一般的には標準酸化還元電位(標準電極電位)というものでくらべることができます。
 詳しいことは別のページで調べて欲しいのですが、この値が大きいほど還元されやすく、酸化されにくいのです。
 そして
  Cu(2+)+2e-←→Cu
という反応の標準酸化還元電位は0.34V
  Cl2+2e-←→2Cl(-)
という反応の値は1.36Vです。
 つまり確かに塩化物イオンが酸化されて塩素原子になるよりも銅が酸化されて銅イオンになる反応の方が起こりやすいのです。

 また、塩素は一切発生しないのかということですが「場合によっては発生します」というのが適切です。
 電圧が小さいときは銅イオンが溶ける反応しか起きないのですが、ある程度電圧を大きくすると塩素が発生してきます。

参考URL:http://www.akita-pu.ac.jp/bioresource/dbp/plant- …
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