
物理において、「絶対など存在しない」というのをよく聞き、うかつに「絶対」という言葉を使わない方がいいというふうに教わりました。
理系の人なら一度は聞く言葉だと思います。
<質問1>
国語においての「絶対」という言葉はどんな扱いなんでしょうか。
物理をやってから、やはり使うのを避けたほうがいいと思えるようになりましたが、国語的にはどうなんでしょうか。
最近ちょっとしたことでも、「絶対」とか言う人は多いですよね。そういうのもちょっと気になりますが…。
友人が「絶対」という言葉を頻繁に使っているのを聞いて、上記のように説明してみました。
すると「人は絶対に死ぬよね?」と言い返されました。
<質問2>
必ず起こりうることや不変(普遍?)の真理などに対して「絶対」という言葉をつけるのはおかしい事ですか?
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
こんにちは。
本来「絶対」という言葉は「相対」に対する言葉で、「他の比べるものがないこと」を意味します。
「絶対的地位」、「絶対多数」、「絶対音感」という使われ方をします。
たぶん「絶対など存在しない」というのは「完璧に正しいと言い切れるものは存在しない」という意味でしょう。
でもこれは文字通り捉えるなら自己矛盾を含んだ言い方です。
『「絶対など存在しない」ということは絶対に言い切れるのか?』という疑問が考えられるからです。
また、副詞としての「絶対」は現在では否定・肯定ともに使える言葉です。「絶対に許してはいけない」(否定)、「絶対、試験に受かってみせる」(肯定)。
国語辞典にも否定の意味で「とうてい」、肯定の意味で「かならず」という意味が載っています。
普遍の真理についてですが、人が日常あまり意識しないことについて言及する場合には、「絶対」という言葉が付いても不自然ではない場合があります。
人間がいずれは死に至ることは誰でも知っています。しかし、何故全ての人間が死に至ってしまうのかははっきり解明されていません。健康で元気な若い人ほど、自分にいずれやってくる死に対する意識が薄いはずです。そういう人にとって「人は絶対に死ぬよね?」という言葉を聞かされたときに否定する言葉はないと思います。
しかし、医学・生物学・バイオテクノロジーの分野で人間の永久寿命について追求・研究している人にとっては「いや、絶対とは言い切れない」ということになるでしょう。
これは現時点での普遍の真理とそんなに遠くない未来の可能性との間に意識のずれがあるからだと思います。
しかし、同じ普遍的事実でも「地球は絶対回っている」という表現は奇妙に感じます。なぜなら、多くの人にとって「そんなこと当たり前じゃないか」であって、「絶対」などという言葉を付けるほどのことではないからです。
もし、これがガリレオの時代だったら、彼は「絶対」という言葉を使ったかどうかわかりませんが、「それでも地球は回っている」というときに「絶対」と言ってもよかったはずです。それは教会によって否定されていたにも関わらず、彼にとっては普遍的事実だったからです。
回答ありがとうございます。
絶対に対して絶対をつけると余計に意味が分からなくなってしまいますね…。
国語表現としては、肯定・否定両方使えると…。
でも、否定で「とうてい」だなんてそんなに軽い意味合いなんでしょうか?(100%の意味ではない…?)
自分は、当たり前のことに「絶対」をわざわざつける必要があるのか?という疑問があったわけですが、別に不自然でないということですね。
むしろ不確かなことに「絶対」をつけるほうに疑問を持つべきですね…。
No.5
- 回答日時:
>すると「人は絶対に死ぬよね?」と言い返されました。
国語的な「絶対」には、本来、否定的な意味です。
ですから、「絶対、行かない」と、言うように使い、此の頃良く聞く「絶対、行くよ」と、いうのは、誤りです。同じく、「絶対に死ぬ」と、言うのも、誤りで、それを言うなら、「必ず、死ぬ」です。
でも、言葉は生きているとか言って、どんどん、変化しているようですから、今では、それも、正解かもしれませんね。
回答ありがとうございます。
国語的だと否定的なんですか…。
これは「全然よくない」が正しく、「全然いい」が誤りというのと同じようなものでしょうか?
日常的にも肯定文では「必ず」を用いる方が無難な感じがします。
No.4
- 回答日時:
私は理系で、現在も理系の職務を勤しんでおります。
質問1
私は極力「絶対」という言葉を使いません。特に「それは絶対できません」という言葉は使いません。「絶対できない」と思っても、「それは困難だと思います」という言葉を使います。世界の端っこの方ができているかもしれない可能性があるからです。「絶対」という言葉を使う重み(責任)は大きなものです。しかし、現在の「絶対」はその責任感を考えず、物事を誇張して言う時に使われている気がします。
質問2
不変の事柄に対して「絶対」という言葉を使うことは問題ないと思います。例えば「1+1=2です」「これは絶対に間違いないです」という使い方は問題ないと思います。
回答ありがとうございます。
やはり、理系だとそう考えますか。
「じゃあ絶対だということを証明して。」と言われたらそれまでですよね。
理系なら絶対という言葉の重みを考慮すべきですか…。
No.3
- 回答日時:
面白い例が出てきたと思います。
では「死ぬ」というのはどういうことでしょうか?
その定義づけの仕方によるのではないでしょうか?
もちろんこれは国語的、哲学的なものも含まれます。
生物学的な死と、哲学的な死はかならずしも一致しませんよね。
こんな例ではどうでしょう。
人間のカラダの多くは炭素でできています。
生物的な死が訪れたとしも、死んだ彼を構成していた炭素が無くなったり、消滅したわけではありませんよね。
炭素は炭素として、以前から変わっていません。
死が普遍とも言い切れないでしょう。
屁理屈みたいですけど、アナログな部分との境界がそこにあるので、
★やはり絶対ってとても使いにくい言葉だと、ボクは思います。(^^;A
回答ありがとうございます。
そういう考え方をすると、何か違った感じがしますね。
学問によって言葉の考え方は変わるものなんですね。
その考え方から見ても絶対という言葉は使いにくいですね。
No.2
- 回答日時:
絶対は無いというのは、石頭にならずに柔軟な思考をせよ。
という戒め的な意味で使われているので、
本当に絶対が存在しないわけではありません。
ただ、むやみに使うべき言葉ではないのは確かです。
質問2についても同様です。
本当にその真理が確立されていることなら使ってもかまわないでしょう。
でも、将来人が死ななくなるほど医療が発達しないとは言い切れませんよ。
回答ありがとうございます。
そんな戒めがあったんですか…。
物理の考え方はそれに基づいているということですね。
確かに今後変わりうることもあるので、そういう意味でも絶対の使用は避けたほうがいいと…。
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