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哺乳動物各種を比べてみると、体重が大きい哺乳動物の方が平均寿命が長いという相関関係が観察されます。
しかしながら、犬という種を見ると、大型犬の方が小型犬より寿命が短いというのが定説です。

質問1 この定説は真実性が有りますか?
質問2 この定説が真実である場合、その理由は生物学的にどう説明できるのでしょうか?

哺乳類の寿命や生物学、獣医学などのご専門の方より、ご教授頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

A 回答 (6件)

こんにちは。


 動物の大きさと寿命、さらに犬の大きさと寿命については、実は私も同様の疑問を持っていました。 まあ、全体として概要論・一般論なので確定的に説明するのは難しいですが、次のような解説は参考になりますでしょうか。
 ポイントは、「大きい動物ほど寿命が長いのは一般論として事実。しかし、飼育犬の場合、本来の意味での「大きさ」が役に立っておらず、小さいほうが得」

 まず、そもそ「寿命」を定義するのは難しく、定義があいまいであると科学的には意味がないとされますが、経験論として「大きな動物ほど寿命が長い」ことは専門家も認めているところですし、他方、「大型犬のほうが小型犬より寿命が短い」ことも経験的に認められていますね。
 なお、大前提として「大きさ」は体重で比較しようと思いますが、その場合、同じ形の動物ならば、各部の「長さ」が2倍になると、骨の断面積や皮膚などの「面積」は4倍になり、「体積」(体重)は8倍になるということはご認識いただきましょう。(でも細胞1コの大きさはほとんど変わらないですね)

 「寿命」については、ひとまず、捕食や極端な環境変化(厳寒など)、偶発的な大怪我を前提とせずに、安穏とした飼育下の日常でも起きる軽い怪我と病気(いわゆる老衰を含む)等の身体的な障害による死亡のみを前提に考えて見ましょう。
 この場合の死亡原因は次のように分けられると思います。
① 細菌・ウィルス等の「感染症」による病気(軽い傷からの感染を含む)
② 関節炎や腸ねん転等の「物理的障害」による病気(心臓弁などの機能低下のいわゆる老衰を含む)
③ 自己障害であるところの癌・腫瘍

これらについて、あくまでも一般論で多くの例外があるのはご理解との前提で、身長2倍で比較して論じてみると・・・

①については、通常、体が大きいほうが得ですね。
 同じ「長さ」の傷を負った場合、侵入する細菌の量は同じと想定されますが、体重が8倍あれば、免疫細胞量は十分に余裕が出てきます。呼吸器感染などは肺の面積が4倍あるので侵入細菌量も4倍と考えられますが、それでも免疫細胞量の比率が上回ります。
(体の特定の場所での障害に対して体の他の部位から応援に来ることができる例ですね)
②については、体が大きいほうが損ですね。
 関節の面積は4倍ですが、体重が8倍になるので関節の負担は大きく、また、腸の長さが2倍なら腸に障害が生じる危険性は2倍になります。(免疫と違って体の他の部位によって応援できないので、危険性が増えるだけ)
③については、体が大きいと大損ですね。
 基本的には、癌や腫瘍は細胞単位で宝くじのように「偶然」に発生するので、細胞の数が多いほど危険性は高まり、体重が8倍あれば危険性は8倍になります。

あれ?それならば総じて、「体の大きい動物のほうが寿命が短いはず・・・」ですね。事実、特に③は長年の謎でした。
 まず、②は、「動きを遅くする」ことで多くが解決できることはご理解でしょう。ゾウやサイはゆっくりと歩いて関節に負担をかけないようにしていますし、多くは草食で腸の動きもゆっくり。他の方の回答にも出てきた「ゾウの時間ねずみの時間」でも記述されているように心臓の鼓動もゆっくりです。いわば、ゆっくり動くように進化してきたといえるでしょう(怒らせると早く走るので注意(笑))
③は、最近、謎が解けてきました。
 ゾウはあれほど細胞数が多いのにほとんど癌がみられないのは長年の謎でしたが、対癌免疫機能が強力らしいことがわかってきました。
人間も癌細胞は日常的に発生しており、それをP53などと名づけられた免疫機能によって排除していますが、ゾウはこれに当たる対癌免疫機能が半端なく強力らしい・・・これも長い進化の成果でしょう。

さて、これで「犬問題」の理解も概ね説明できようと思っています。
 犬の大きさは明らかに目に見える進化の差なのですが、あまりに短時間で変わったため体の深い部分の仕組みの点ではほとんど同じ。
そうなると、
・・・対癌免疫機能が同じなら大きいほど癌・腫瘍になりやすい(かなりの「寿命」の死因がこれ)。
・・・動きのパターン(速度)がほとんど変わらないので、関節障害や腸ねん転も大型犬のほうが発生しやすい。
・・・そして、空気感染や怪我による感染症はそもそも飼育犬では発生確率が低いため、差が見えない(怪我の感染症は「寿命」の解釈から除外されてしまうことも多い)
ということになることは納得いただけませんでしょうか。

さてさて、すっかり長くなってしまいました。
 少し模式化しすぎたところもあり、例えば「慣性力」や「モーメント」などの体の負担になる物理量、さらに同じ癌でも小型犬のほうが死につながりやすい例などを省略した一般論ですがいかがでしょうか。
お役に立てば幸いです。
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この回答へのお礼

有難うございます。

大変説得力があります。

哺乳類一般を考えると自然選択の結果で種のサイズが決まってきたが、犬などの家畜の場合は自然選択ではなくて人為選択の結果の短期的変貌であることが逆転の遠因かも知れないですね。
そう考えると、品種改良と遺伝子組み替えのスピードの違いで、遺伝子組み換えに色々なリスクが孕んでいると類推しないといけませんね。

大変考えさせられる回答、どうもありがとうございました。

お礼日時:2019/01/07 22:00

平均寿命>犬と人間の関係は他の共生、寄生動物と同じほど複雑です。

近年犬は遺伝子分析からオオカミの亜種である事が確定し、長い論争に終止符が打たれました。つまり犬は飼い主を群れのボスと見なすという「入替え」がどこかで起きたのです。ですから、犬は主人のために命をも差し出します。
英国での歴史はもっと短く、英国人が触れられると激怒する「ブルバイティング」のためにブルドッグのあの潰れた鼻はつい最近作られたと思われます。一方狩猟犬としての歴史は長く、本来こちらの方が元々の形だったと思われます。
中国、韓国の肉食の歴史は分りませんが、どちらも体型から言っても狩猟とはあまり関係が無かった様に思われますが、非常に不思議な特異例だとしか言えません。
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この回答へのお礼

中国、韓国以外に、メキシコのチワワ県でも、食肉用の犬を飼育してましたので、それほど特殊では無いかも、、、。

お礼日時:2019/01/07 22:05

あります。

それは捕食されにくいという簡単な法則で、クジラやゾウはほとんどが寿命を全うします。
なお、身体が小さい脊椎動物は「群が生き残ることを優先する」という作戦を取るので、個体は必ず捕食されます。
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この回答へのお礼

犬も捕食されるのは朝鮮半島と中国大陸ですかね。

それが日本の犬の場合、平均寿命にどう関係するのでしょうか?

お礼日時:2019/01/05 20:18

ここに獣医師からの専門的な説明が載っています。


https://wanchan.jp/osusume/detail/8265
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この回答へのお礼

有難うございます。

生物学的理由と言うより、経験則が書かれているようです。

お礼日時:2019/01/05 20:18

質問1


真実性があるから定説になり得るのです。

質問2
冒頭にある、「体重が大きい哺乳動物の方が平均寿命が長い」に基づきます。

犬猫の寿命は昔に比べれば2倍にも伸びており、
その原因は人間の飼育環境と与える餌の変化だそうです。
日本人の寿命の延びも食生活の変化と言われています。
ご参考まで。
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この回答へのお礼

大型犬の方が寿命が短いことの説明になっておりませんが、何を主張なさりたいのですか?

お礼日時:2019/01/05 15:59

25年前に発行された「ゾウの時間ネズミの時間」という本が今でも売れています。


ようするに動物の通算心拍数は決まっていて、小動物ほど脈が早いために寿命が短く、大きな動物(亀は除きます)ほど心拍数が少ないために長生きするということです。

 私は専門家でもないのであくまでも犬マニアとしての意見ですが、まず犬はほとんどが人間の手によって改良されたということですね。穴熊を取るために胴が長くなったものや、水鳥を回収するためにふさわしい毛や体格になったとか、あくまでも何代もかけて人間が都合よく作っていったものだと思います。これがまず他の動物と犬との違いの大きな前提です。

 あと、現代では自然の世界(ようするに野生)で生活を営む犬はまずいません。野良犬も日本ではほぼ見られません。犬は人間のもとで生活することが自然なのかもしれませんが、人間の命令を聞き、また人間の心を癒やすことで餌を与えられて生きています。

 人間の都合がいいように品種改良された犬は自らの力で「長く生きていくため」や「天敵から自身を守るため」などの本能は必要なくなってきたんだと思います。人間の命令を聞き、愛されることで一年でも長く生きるようになったのでしょう。

 大型犬は運動不足になりやすいとか、どうしてもいろいろなものを与えてしまうとか買主側の問題もありますが

★大型犬は小型犬に比べて体の割には心臓や肺がちいさい。
★股関節異常になりやすい(体重が重い)
★腸捻転を発症しやすい

 これらの理由が挙げられます。
我が家も10年間ゴールデンリトリバーを飼っていましたが、走ってる最中に足が抜けた時には驚きました。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

大型犬は人間による品種改良の結果大型化したため、本来の体重より重く、これが原因で短命化している可能性が考えられるという事ですね。

うちはミニチュアダックスで、食生活に注意すれば15年以上は生きると言われています。

お礼日時:2019/01/05 16:04

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