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資源エネ庁の2017年の「原発のコストを考える」と言う記事を読んでいて、大変に驚いた。
そこには、原発の発電コストが「10.1円/kWh」と書いてある。
これは、とんでもない真っ赤な「嘘」では?

信頼すべき政府機関が、堂々と嘘をつくというのは、どういうことなのか?
日本の行政が、原発利権によって著しくゆがめられている?
こんな状況では、政治も行政も、日本経済も、日本の未来はもう無いのかもしれない?


◆原発のコストは高い
本当は、原発の発電コストは200円以上/kWhだったりしないか?
百万年以上に渡る核廃棄物の隔離管理に必要な将来コストは、一体いくらになるのか?

◆原発は再エネの拡大を邪魔する元凶
原発は、出力調整ができないので、出力変動の大きい再エネ(太陽光や風力)の拡大を邪魔している最大の元凶だ。
日本の再エネ比率は約16%で、原発のせいで、世界の主要諸国から大きく遅れてしまった。欧米だけでなく中国やインドにも負けている。
原発を速やかに廃止しない限り、再エネの拡大は、世界で日本だけがもうできなくなるのでは?

◆原発が日本経済を衰退させる
経済を活性化させ、雇用を創出するためには、
過去の生産性の悪い縮小する産業である「原発」から、成長する次世代産業である「再エネ」へ、エネルギー産業の産業構造をできるだけ速やかに転換するべきでは?
異様に原発に固執するために、世界中で日本だけが、それができないでいる。



<日本の太陽光のFIT価格(/kWh)>
2012年=40円
2019年=14円
2022年=8.5円(政府目標)

『FIT価格、事業用太陽光は2022年に8.5円/kWh目標、住宅用は2024年に10.3円』2019/1/18 
新電力ネット


<日本の各電源方式の発電コスト概略(/kWh)>
・揚水:55円?
・石油火力:30.6~43.3円(2017年資源エネ庁)
・石炭火力:12.3円(2017年資源エネ庁)
・LNG火力:11円?(最近石炭火力より下がった)
・一般水力:11円(2017年資源エネ庁)
・陸上風力:21.5円(2017年資源エネ庁)
・太陽光:14円以下(2019年FIT14円)
・原発:200円以上?(核廃棄物の将来コストを含めれば軽く200円以上になる?)

こんな感じでは?


<世界の発電コスト>
◆欧州
・日本より日照条件の悪い欧州ですらも、太陽光の発電コストはすでに8~9円
・洋上風力の発電コストもすでに火力並みまで下がった
・日立によるイギリスの新規原発建設は、建設コストが同等出力のLNG火力の13倍以上になり、国民の電気料金が大幅に上がってしまう状況になり、頓挫した
◆米国(2017)
米投資銀行ラザードの推計では
・原発の発電コストは、ガス火力の2.5倍! 太陽光/風力の3倍も高い!
※これは原発のランニングコストであり、新規建設ではなく、また、百万年以上に渡る核廃棄物の管理費用は含まれない
※原発のコストが安全化で大幅に上昇する中で、ガス火力/太陽光/風力の発電コストは大幅に下がった
※米国の2大原子力会社であるGEもWHも原発建設事業から撤退した


<事故原発の廃炉に70兆円>
資源エネ庁による原発の発電コスト試算では、「9.1兆円」が計算の前提になっている。

しかし、現在はその政府試算は21.5兆円になっており、将来は「70兆円」に膨らむ?

『原発廃炉に70兆円必要!? 保守系調査機関が算出した驚くべき数字』
-政府試算のなんと3倍…これは大変だ-町田 徹氏 経済ジャーナリスト
 「老舗の民間シンクタンク「日本経済研究センター(JCER)」が新たにまとめたレポート「エネルギー・環境選択の未来 福島原発事故の国民負担」は参考になる。
それによると、廃炉、汚染水処理、除染、賠償を併せた事故処理費用の総額は最大で70兆円と政府の見積もりの3倍以上に達する可能性があるというからだ。」


<燃料費>
資源エネ庁による原発の発電コスト試算では、原発の燃料費はウラン燃料が計算の前提だ。
しかし、実際には、MOX燃料を大量導入する予定だになっている。

MOX燃料の燃料費は、ウラン燃料の9倍で、火力の燃料費よりも高いのでは?


<設備利用率>
資源エネ庁による原発の発電コスト試算では、原発の設備利用率は70%が計算の前提になっている。
しかし、
・震災前の3年間の東電の原発の平均の設備利用率は65%
・震災後から今までの8年間の平均の設備利用率は1~2%では?
・今後は、日本中で起きている原発裁判や、さらなる地震/津波/火山災害や、再エネとのバッティングで、原発の設備利用率は、とても70%になど達しないのでは?

もし設備利用率70%前提で発電コストが20円ならば、実際の設備利用率が7%ならば、発電コストは200円になる


<核廃棄物の百万年の管理コスト>
核廃棄物は、原発を再稼働すれば、生産され、増加する。
世界で最も地震/火山噴火の頻発する日本列島で、核廃棄物の地層処分はできないし、決してしてはいけない。
地層処分ができないなら、少なくとも百万年以上の隔離管理が必要になる。
資源エネ庁による原発の発電コスト試算では、決してしてはいけない地層処分が前提になっている。

『高レベル放射性廃棄物の処分について』日本学術会議 2012.9.11.


核廃棄物の百万年の管理コストは、一体いくらくらいになるのか?
軽く「数千兆円」を超えるのでは?

管理する建物の建設費を5000億円とし、
百年で建て替えるとし、
百万年間の隔離管理をする場合。

初年度~百年後=0.5兆円
2百年後=0.5×2=1兆円
3百年後=0.5×3=1.5兆円
4百年後=0.5×4=2兆円
・・・
1千年後=0.5×10=5兆円
1万年後=0.5×100=50兆円
10万年後=0.5×1000=500兆円
100万年後=0.5×10000=5000兆円

※人が近づくと数十秒で死ぬ「高レベル核廃棄物」は、百万年が経過してもまだ安全ではない。億年単位の隔離管理が必要かもしれない

※核廃棄物の管理の将来コストは、その量と放射能レベルに比例する
 →再稼働すれば核廃棄物が増加する
 →もしMOX燃料を使えば、その使用後の放射能レベルは、ウラン燃料の10倍になる

※核廃棄物の量
・使用済み核燃料:約17000トン(現在)
・ガラス固化体(高レベル核廃棄物): 2167 本(現在)→約25,000本(上記17,000トンを再処理した場合)


「『原発のコストは本当は200円以上/kW」の質問画像

A 回答 (7件)

基本的にランニングコストだけを考えているからでしょう。



最初の巨大な開発費、電源三法による助成金のばらまき、漁業関係者への保証金、廃炉費用、放射能廃棄物の処理費用
それやこれやを考えると、価格優位性など原発にはありません。

結局こんなことを書いているのは原発をすすめたいからでしょう?
原発を建設すれば、日立、東芝、三菱などの原発メーカーも儲かりますし、
メーカーが儲かれば経済産業省の天下りもふえる
それにたかる政治家の懐も温かくなるという構図です。
事故がおきたって、結局は税金で尻ぬぐいをさせていますからね。

なお、原発は構造上出力の調整はできません。
出力を過大にすれば、核分裂が過剰になり燃料棒が溶けてしまいます。
出力を減らせば核分裂そのものがなりたたなくなります。

出力の調整をするためには、タービンをバイパスして発電機の電気出力を低下させることですが、
これって無駄もいいところですよね。

だから、夜間電力を電力会社は使って欲しいんですよ。
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>資源エネ庁の2017年の「原発のコストを考える」と言う記事を読んでいて、大変に驚いた。


 →これ自体がウソでしょう。あなたはもうずっとこのコピペを繰り返しているのだから。

>原発のコストは高い
 →細かい金額はともかく、原発のコストが様々な要素を加えてゆくと実際には結構高いことなんて気の利いた人ならたいてい知っています。知っていてなお、現時点での急激な代替エネルギー源への変更は採用できない、と考えているんだと思います。

 国民の多くはあなたにご教示いだかなくても結構正しい知識を有していますし、バランス感覚をもって選択肢を選べるくらいには賢いですよ。
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GSユアサのB787用リチュウム大型電池1000個をLNGタンク級の液体チッソに保存すれば良いよね。

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>これは、とんでもない真っ赤な「嘘」では?


 発電に掛かるコストから割り出した料金だから嘘ではないでしょう。

LPGや火力だと、二酸化炭素が増えまくり地球温暖化に拍車がかかるからNG。
ソーラーは発電量が不安定なので産業には向かない。
地熱発電ならある程度安定するが、発電量が足りない。

つまるところ、発電システムを複合的に分散させて「電気を確保する」しかない。
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日本の安全保障上、核兵器の開発能力を維持するために原発は不可欠のものです。

 よって、国も電力会社も原発のランニングコストだけを示して、原発の発電コストは安いと国民を欺いて、原発の普及に腐心してきました。 原発の高額な建設費用や、原発設置自治体への補償を抜きにしても、廃炉費用や使用済み核燃料の処分費用などを考慮すると、原発の発電コストはとんでもない額になるでしょう。 というか、廃炉に必要な時間もコストもまだ手探りの状況だし、使用済み核燃料については処分の方法すら何も決まっていません。 それでも、核技術者を雇用し、核兵器の開発能力を保持するためには、最低限の原発を維持しておくことは絶対に必要でしょう。 万一原発を全廃するようなことになれば、日本の優秀な核技術者たちは、中露や南北朝鮮に簡単にリクルートされ、日本の安全保障を大きく脅かすことになります。
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コストにはいろんな考え方があります


発電については、
・導入コスト
・運用コスト
・原料コスト
・撤退コスト
などを本来みないといけません、くわえて
・危機対応コスト
・環境整備コスト
なども勘案が必要です。

導入はともかく撤退コストや危機対応コストは一般会計上
計算する意味がないのでしません。
総じて安く見えるというのが計算のマジックです。
また環境整備コストは住民へのバラマキなどある意味政治家の
地元へのアピールになるため高ければ高いほど推進されます
それと運用コストとくに電力会社の給与は、利益に対する比率ではなく
コストに一定の掛け率を掛けて料金をきめる方式なので
結果コストが高いほうが電力会社の社員の給料があがるため
コストは下げる気はありません。

逆に導入コストや撤退コストがバカ高いので、なるべく長く使わないと
一般にいう原発のコストの低さを実現できないため、
原発のコストが高くなるのは原発反対派が原発を正しく稼働させないから
という図式になります
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>これは、とんでもない真っ赤な「嘘」では?



いいえ、本当のことですよ

>百万年以上に渡る核廃棄物の隔離管理に必要な将来コストは、一体いくらになるのか?

4,000円/kWhぐらいです。

>原発は、出力調整ができないので

できますよ

>原発を速やかに廃止しない限り、再エネの拡大は、世界で日本だけがもうできなくなるのでは?

再エネだけを考えるのなら、そうです。

>過去の生産性の悪い縮小する産業である「原発」から、成長する次世代産業である「再エネ」へ、エネルギー産業の産業構造をできるだけ速やかに転換するべきでは?

いいえ、まだ再エネのほうが効率が悪いですから

>異様に原発に固執するために、世界中で日本だけが、それができないでいる。

別に固執してませんよ
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