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黒田辰男氏の著書でインテリゲントなる言葉が出てきたのですが、どういう意味ですか?インテリゲンツィアのことを指すのでしょうか?

A 回答 (4件)

どういう文脈で使われているのかがわからないので意味の断定はできませんが、


「インテリゲント」と「インテリゲンツィア」は、類義語ではあっても全く同じニュアンスではありません。
なお、「インテリゲンツィア」という語も使われますが、これはたぶん、
ドイツのマルクス主義が流行させたドイツ語形の Intelligenzija(インテリゲンツィヤ)が、
日本の左翼運動を介して広まったものと思われます。
ロシア語が元で(語源的にはラテン語)、ロシア語から日本語への音写は通常「インテリゲンチャ」と書かれます。
「インテリゲンチャ」は、一国の社会における知的職業階級全体を表す述語です(意味や定義には時代により変遷があるようです)。

「インテリゲント」の方ですが、私は普段ドイツ語を読むことが多いので、最初はついドイツ語かと思ってしまいました。
ロシアでの「インテリゲンチャ」の概念が形成されてゆく過程には、
ドイツからの思想的影響もあったらしいので(ただし、「インテリゲンチャ」の概念そのものはロシアで誕生したので、
ほかの国の言語でも訳語を付けず、英:intelligentsia、独:Intelligenzija と音写します)、
そういった事情を説明している箇所ならドイツ語の可能性もなくはありませんが、まずないと思います。
また、ドイツ語だとすると形容詞の可能性しかないので、
「知的な」「聡明な」「頭のよい」という意味で、「知識人」のような意味にはなりません。
「インテリゲントな」というような書き方になっていればドイツ語の可能性はありますが、たぶんそうはなっていないでしょう。

それで調べてみると、ロシア語にも全く同じ「インテリゲント(интеллигент)」という語があり、
ロシア語で書かれた一つの文章中にもこの「インテリゲント(интеллигент)」と、
「インテリゲンチャ(интеллигенция)」の両方が使われているので、同じではないことがわかります。
http://izbrannoe.com/news/mysli/intelligent-chel …

「インテリゲント(интеллигент)」は名詞で、「知識人」という意味になり、
上の文章でもその意味で使われています。
Wiktionary の英語訳では以下のようになっています。

インテリゲント
интеллигент: intellectual (intelligent person, interested in intellectual matters)
https://en.wiktionary.org/wiki/%D0%B8%D0%BD%D1%8 …

インテリゲンチャ
интеллигенция: intelligentsia, the intellectuals collectively
https://en.wiktionary.org/wiki/%D0%B8%D0%BD%D1%8 …

基本的には、「インテリゲント」が単数(intellectual)で、
「インテリゲンチャ」が複数(the intellectuals collectively)ということですが、
「インテリゲンチャ」の方には音写の intelligentsia が先に出ており、
「知識階級」を表す述語と、「知識人たち(複数)の二つの意味があるということです。
露英辞典でも、интеллигент(インテリゲント)の意味は intellectual(単数で「知識人」)となっていますが、
https://archive.org/details/RussianEnglishRussia …

интеллигенция(インテリゲンチャ)の意味は、intellectuals(「知識人たち」・複数)と、
the intelligentsia(知識階級を表す述語としての「インテリゲンチャ」)の二つが出ています。
https://archive.org/details/RussianEnglishRussia …

英露辞典の方で確認すると、英語の名詞としての intelletutual(知識人) のロシア語訳は、
単数ならинтеллигент(インテリゲント)、複数ならинтеллигенция(インテリゲンチャ)です。
つまり「インテリゲンツィア」の方は、単なる「知識人たち」の意味と、「知識階級」の二つの意味、
「インテリゲント」は「知識人」という意味のみで、直接社会階級を示唆する語ではないでしょう。
ちなみに、「インテリゲンチャ」の「‐チャ」という接尾辞は、英語、ドイツ語その他における接尾辞「-tion」と同じだそうです。

質問と関係のない脱線はしたくないのですが、
日本では「インテリゲンツィア」を「インテリ」と略して言う習慣が昔からあり、
「知識階級」と「知識人」の意味の区別もあいまいです。
多くの人が、単なる「知識人」という意味で「インテリ」という言葉を使っていると思います。
「フーテンの寅」のセリフで使われているのも「インテリゲンチャン」などではなく、「インテリ」です。
http://www.asahi-net.or.jp/~vd3t-smz/eiga/serifu …

上にある「尻っぺたの青いインテリ」と似た表現は英語にもありますが(a pale young intellectual)、
この場合はいずれも「知識人」の方の意味合いで、「知識階級=インテリゲンチャ」ではありません。
「インテリゲンチャン」という言葉は本来ありません。「フーテンの寅」の15年後に、
コピーライターの糸井重里が、新潮社の文庫宣伝用キャッチコピーとして語呂合わせで考案した、
「インテリげんチャンの、夏休み」ならあります。
https://matome.naver.jp/odai/2148664623197883301 …

こちらの方も、当然「インテリゲンツィア」の意味ではありません。「賢いげんチャン」です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

お礼日時:2019/02/05 20:33

Tastenkastenさん



私の記憶違いを直してくださって、有難うございます。知らず識らずのうちに、インテリげんチャンと重なってしまったのでしょうね。でも、寅さんがインテリゲンチャンと言っても、なんかピッタリしていますね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

お礼日時:2019/02/05 20:33

記憶違いでなかったら、確か、フーテンの寅さんがインテリゲンチャンって呼んでた人たちのことですね。

寅さんが、インテリゲンチャンでイロノーゼになる人たちとことだって言ってました。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

お礼日時:2019/02/05 20:33

ドイツ語ですね。


知的な、とか、知識人、等と言う意味だと思います。
インテリゲンツィアはロシア語だったと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!

お礼日時:2019/02/01 22:52

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