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”妻”を”つま”と読みます。
また、”夫”も”つま”と読みます。
なぜ、こんなややこしいことが起きたのでしょうか?

A 回答 (9件)

引用文が最も信頼できるとされる[日本国語大辞典]ごらんください。

使用例で使われ方や
年代が分かります。
 はっきり法律によって女性に限定されたのは、「民法」(明治三一年)〔1898〕
からです。◎印

日本国語大辞典 つま 【妻・夫】
解説・用例〔名〕

〔一〕(「つま(端)」と同じく、本体・中心からみて他端のもの、相対する位置のものの意で、人間関係では配偶者をいう)

(1)夫婦、恋人が互いに相手を呼ぶ称。現代では、(ロ)の用法だけが用いられる。

(イ)女性にとって夫、恋人である男性。

*古事記〔712〕上・歌謡「吾はもよ 女にしあれば 汝を除て 男は無し 汝を除て 都麻(ツマ)は無し」

*万葉集〔8C後〕二・一五三「漕ぎ来る船 沖つかい いたくな撥ねそ 辺つかい いたくな撥ねそ 若草の 嬬(つま)の 思ふ鳥立つ〈倭太后〉」

*新古今和歌集〔1205〕秋上・三二二「いかばかり身にしみぬらん七夕のつま待つ宵の天の川風〈藤原兼実〉」

*天草本伊曾保物語〔1593〕イソポの生涯の事「コノ ヤウナ ヒトヲ イマワtçumato (ツマト) タノウデモ」

*浮世草子・本朝二十不孝〔1686〕一・三「親の代につかはれし下男を妻(ツマ)として所を立さり」

*読本・南総里見八犬伝〔1814〜42〕五・四九回「要なき所為(わざ)で侍れども、誘(いざ)給へ、わが所夫(ツマ)よ。いゆきて事の蹟を見ん」


(ロ)男性にとって妻、恋人である女性。

*古事記〔712〕上・歌謡「八千矛の 神の命は 八島国 都麻(ツマ)枕(ま)きかねて 遠遠し 高志(こし)の国に 賢し女を 有りと聞かして 麗(くは)し女を 有りと聞こして さ婚(よば)ひに あり立たし」

*日本書紀〔720〕仁徳三〇年九月・歌謡「山背(やましろ)に い及(し)け鳥山 い及け及け 吾が思ふ菟磨(ツマ)に い及き会はむかも」

*万葉集〔8C後〕七・一二八五「春日すら田に立ち疲る君はかなしも 若草の〓(つま)無き君し田に立ち疲る〈人麻呂歌集〉」

*平家物語〔13C前〕九・樋口被討罰「項羽が後に来らん事を恐て、妻(ツマ 高良本ルビ)は美人をもおかさず」

*名語記〔1275〕七「をじかの妻をこふる」

*日葡辞書〔1603〜04〕「Tçumani (ツマニ)ナス、または、スル、または、サダムル」

*浄瑠璃・国性爺合戦〔1715〕五「妻の女房古郷よりせんだん皇女を供し参らせ」

*読本・神〓伝‐後編〔1809〕二・棠吾が奸計発覚て罪に伏す「門辺(かどべ)にほそりたる声して案内を乞ふに、棠吾(とうご)が渾家(ツマ)何気なく立出て看(み)るに」


(ハ)配偶者または恋人を男女どちらかに限定しないで、一方の相手をさしていう場合。

*万葉集〔8C後〕一五・三六二五「夕されば 葦辺に騒き 明け来れば 沖になづさふ 鴨すらも 都麻(ツマ)とたぐひて〈丹比大夫〉」

*東雅〔1717〕五「夫、妻 夫婦相呼びてつまともいひ」


(2)婚姻関係にある女性。特に法律では、婚姻届の出された正式の女性だけをさし、内縁関係にある女性は含まない。

◎*民法(明治三一年)〔1898〕七八八条「妻は婚姻に因りて夫の家に入る」

*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉三「金田の妻ですと名乗って、急に取扱ひの変らない場合はない」


(3)鹿と萩、秋風と荻など、深い関係にある一組のものの一方を(1)にたとえていう。

*源氏物語〔1001〜14頃〕匂宮「小牡鹿(さをしか)のつまにすめる萩の露にも、をさをさ御心うつし給はず」

*新古今和歌集〔1205〕秋上・三〇五「をぎのはも契りありてや秋風の音信そむるつまとなりけん〈藤原俊成〉」

〔二〕〓つま(端)〔一〕(2)。

〔三〕(添え加えるものの意)
(1)料理に添えて出す少量の海藻や野菜。味を添えるためにつけ足したもの。

*俳諧・桜川〔1674〕春二「〓がはぎや本のこころを汁のつま〈未及〉」

*書言字考節用集〔1717〕六「交 ツマ 調味所〓言」

*狂歌・徳和歌後万載集〔1785〕一「鏡汁のつまともなさめ山鳥のおろぬきそむるけふの若菜は」

*随筆・還魂紙料〔1826〕上・一五「汁の妻(ツマ)を古く汁の実といへばなり」

*当世少年気質〔1892〕〈巖谷小波〉八「刺身包丁で鮪を作り、黄菊と青昆布をつまに添へて」

(2)一般的に、主たるものに添えたもの。
*蘭を焼く〔1969〕〈瀬戸内晴美〉「赤く染まった大根のつまにへばりついている」
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
OKAT様には、先日もお世話になりました。
つまのもともとの意味は、<〕(「つま(端)」と同じく、本体・中心からみて他端のもの、相対する位置のものの意>なのですね。
        (刺身のつまも、この意味ですね)
現代の使用では、つまは妻のみで、<はっきり法律によって女性に限定されたのは、「民法」(明治三一年)〔1898〕なのですね。
古事記・万葉集時代では、女・男共に、恋人・配偶者を意味するのですね。
ただし、現代でも、俳句などでは、夫をつまと言うことがありますね。

お礼日時:2019/02/17 17:58

おっと(夫)つま(妻)り・・・そうだからです

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この回答へのお礼

そういうわけでして、名誉の超正解のようですね。

お礼日時:2019/02/25 10:20

付け加えます。

明治になって、「つま」が「妻」専用になったため、昔の記憶があって「妻」を「つま」と呼びにくかった人は、「妻」を「さい」と音読みすることがはやりました。「妻」(さい)、妻君(さいくん)、細君(さいくん・当て字)という言い方が多く、漱石などはこの呼びかたをよく使いました。
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この回答へのお礼

再度のご解答ありがとうございました。
<妻」を「つま」と呼びにくかった人は、「妻」を「さい」と音読みする>がはやったのですね。今も同じように、妻でなくワイフと言うこともありますね。

お礼日時:2019/02/20 08:33

ややこしいですかね? 私には互いを対等に見ている、ごく当たり前の表現に見えます。

もしややこしいと見えるとしたら、男女・夫婦を巡る社会の方に問題があると思います。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
日本社会でゃ、配偶者を男女別に呼んで読んでいます。<社会の方に問題があると思います。>については、私は分かりません)
したがって、耳で俳句などを聞いた際、つい、つまを妻と誤解してしまい、ややこしいな、と思っています。

お礼日時:2019/02/17 18:11

「夫」は常用漢字では訓読みは「おっと」音読みは「フ」「フウ」だけです。


ただ、名前として「お」と読ませたり古語的には「つま」とも読まれ俳句等ではそう読ませる場合もあるようです。
本来「つま」とは「連れ身」いわゆる男女関係なく恋人や夫婦で相手もことをそう言っていたんですが、「夫」のほうだけ「おひと」と女性のほうから呼ばれていることから「おひと」が「おっと」に変わっていったようです。
「夫」を「つま」と読ませることは現代では一般的ではありませんし、常用漢字上でも正式な音読みでは「つま」とは読ませないことになっています。
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この回答へのお礼

早速のご解答ありがとうございました。
<本来「つま」とは「連れ身」いわゆる男女関係なく恋人や夫婦で相手もことをそう言っていた>のですね。
ただし現代では、夫を<古語的には「つま」とも読まれ俳句等ではそう読ませる場合もあるようです。>ね。
言葉は変わるものですね。

お礼日時:2019/02/17 18:02

和語である『つま』に、漢語『夫』と『妻』を後から割り当てたから、です。

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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
おそらく、中国では女と男の配偶者は別に呼び、別々な漢字を創ったのですが、区別をしていない日本では両方の漢字とも「つま」をあてたのですね。

お礼日時:2019/02/16 19:45

もともと「ツマ」は「配偶者」の意味です。


夫も妻も「ツマ」です。

万葉集には、夫を「わがつま」と呼ぶ例があります。
江戸時代にも、妻が夫を「つま」と呼んでいます。

どこかで男女を分けた呼び名ができたのでしょう。
妻だけをツマと呼ぶようになったのは、わりに新しいのではないでしょうか。
オットは「男の人」が詰まってできた呼称という説もあります。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<もともと「ツマ」は「配偶者」の意味>なのですね。
<妻だけをツマと呼ぶようになったのは、わりに新しい>のですね。
言葉は変わるものですね。

お礼日時:2019/02/18 19:45

元来は配偶者を指す言葉だった。


http://gogen-allguide.com/tu/tsuma.html
  
だから短歌などでは今もフリガナを振って使いますね。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
ツマは<元来は配偶者を指す言葉>なのですね。
配偶者をツマと呼び、女の配偶者の”妻”も男の”夫”も、ツマと読むのですね。

お礼日時:2019/02/16 19:19

時代を混同しているからです。

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この回答へのお礼

早速のご解答ありがとうございます。
<時代を混同>なのですね。

お礼日時:2019/02/16 19:07

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