プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術


石油が不要になる?
凄まじい速さで、エネルギー革命が起きている?

「日本の石油消費量は、1996年比で、2017年に33%も減少し、20年後にはなんと1/3まで減少するかもしれない」
これは、日本最大の石油会社JXTGの社長の今年の年頭スピーチで語られたことだ。

『「2040年にガソリン需要半減」 JXTGエネ社長』 2019/2/10 日経
 「石油元売り最大手のJXTGエネルギーは脱石油依存を加速させる。大田勝幸社長は日本経済新聞の取材に、2040年に国内のガソリン需要が半減する恐れがあると指摘。自社の電気の契約者数を早期に現在の倍の100万件に増やすほか、洋上風力など再生可能エネルギーで国内外の企業との提携を急ぐ方針を語った。」



石油が不要になりつつある、、。
◆発電用:
・日本以外の世界中では、石油は火力で一番燃料費が高いので、石油火力はもうほとんど動いていない。
・日本でも、原発がほとんど稼働していないにもかかわらず、なんと震災前よりも石油消費量が大幅に下がった。中部電力は2013年度までに石油消費量1%以下を達成。電力会社で最も石油消費量の多かった東京電力は2018年度までに石油消費量ゼロを達成。
◆自動車用:
 ・軽自動車やHV車など、低燃費車が増加
 ・2030年代後半には電気自動車(EV車)が新車販売のほとんどを占めるようになる。


石炭も、もう不要、、。
◆日本以外の世界中で、石炭火力が急速に廃止に向かっている。
 ・石炭火力は、温暖化の元凶とされ、もう世界の金融市場からの投融資が受けられない。
 ・米国では、ガス火力と再エネ(太陽光と風力)の発電コストが、石炭火力よりも大幅に安くなった。
 ・欧州では、高かった洋上風力ですらも、火力並みコストまで下がった。
 ・中国とインドでは、大気汚染が深刻化し、再エネの拡大と石炭火力の縮小・廃止に、世界で最も真剣に取り組んでいる。
 ・原発のせいで世界から大きく遅れてしまった日本でも、LNG火力や太陽光の発電コストが、もう石炭火力と同等になった。


ならば、石油火力や石炭火力の前に、
もちろん、まず「原発」が不要になっているのでは?

原発は
◆コスト:
本当は最もコストが高い。建設費も設備維持費も人件費も燃料費も廃炉費も、全ての項目で最も高い。特に、再稼働すれば増加する核廃棄物の将来コストは想像を絶する莫大なコストになる。
◆危険:
4兆円もの安全化コストをかけても、地震/火山列島の日本列島では、全く安全になっていない。
地下は未知の活断層だらけで、しかも東日本大震災が示すように千年ぶりに地震活動が活発化している。つまり、日本列島では原理的に原発の安全化はできない。次の原発事故が発生する可能性は高い。
◆汚い:
東北/関東/甲信越/中部地方の全域で、自生するキノコや山菜は今も高濃度に放射能汚染されており、森の放射線量は30年後もほとんど下がらない。
◆最も劣悪な性能:
原発の発電効率(熱効率)は30%以下で火力の半分以下。
出力調整ができない。
災害発生時には復旧に最も長い時間がかかるので、原発に依存すれば災害時に多くの人が死ぬ。
◆再エネの拡大を邪魔する:
出力調整のできない原発が残ると、その分、出力変動の大きい再エネ(風力や太陽光)の拡大はできなくなる。
◆自由化を邪魔する:
原発によって電力回線も電力市場も優先支配され、市場の公正な自由化を阻害しており、原発が残ると原理的に電気料金は下がらない。


・・・

<天然ガス>

北米で始まったシェール革命で、天然ガスの可採年数が数十年から数百年に拡大し、北米の生産量が大規模に拡大し、天然ガスの価格が大幅に下がった。
当面、もはや、化石燃料は「枯渇する」から「枯渇しない」に、常識が180度変わった。
世界中で大量の天然ガス資源が発見され、天然ガスの中東依存は無くなった。
世界中から安価に安定に供給できるようになった。

また、日本の三菱重工/日立と米国GEにより、技術革新が進み、ガス火力/LNG火力の発電効率(熱効率)が従来40%程度だったものがなんと60%を超えるようになった。(ちなみに原発は30%以下の劣悪性能だ。)

そのため、米国ではガス火力が石炭火力よりも安くなった。
日本でもLNG火力が石炭火力よりも安くなった。

ガス火力/LNG火力は、出力調整が容易なので、今後急速に拡大する再エネの出力変動を調整する能力がある。まだ高い蓄電池が大幅に安くなるまでの10~20年後までは、再エネの拡大のために最も安い調整役として貢献する事ができる。


<火力の更新・転換>

・老朽石油火力→LNG火力へ転換:燃料費もCO2も1/2以下になる
・老朽石炭火力→LNG火力へ転換:燃料費は微減、CO2は1/3になる
・老朽LNG火力→LNG火力へ更新:燃料費もCO2も30%以上減少する

実は、火力の更新・転換をするだけで、輸入燃料費もCO2も劇的に削減できる。
余りにも採算性が良いので、電力市場を自由化すれば、民間資金により、一気に火力の更新・転換ができる。
輸入燃料費の劇的な減少は、日本に莫大な利益をもたらす。


実は、原発を速やかに廃止すれば、
・原発によって不当に支配されている電力市場が開放されるので、火力の更新・転換が一気に進む。
・再エネが、世界と同様に安くなり一気に拡大を始める。
・輸入燃料費もCO2も大幅に下がり、貿易収支が大幅に改善し、燃料の中東依存が激減し、電気代は下がる。
(※出力調整のできない原発が残ると、出力変動の大きな再エネ(風力や太陽光)の拡大はできない)

逆に、もし原発を残せば、
・火力の更新・転換が遅れ、
・再エネの拡大もできなくなり、
・輸入燃料費もCO2も大幅には下げられなくなり、
・貿易収支は改善できず、
・輸入燃料の中東依存が続き、
・電気代は高止まりする。
・日本の企業だけが、安い再エネの電気を調達できず、世界の金融市場から投融資を受けられなくなり、グローバル競争で圧倒的に不利になり、日本経済は衰退を加速する。


・・・

<原発は国家ぐるみの粉飾決算だ!>

『インタビュー:原発は国家ぐるみの粉飾決算=吉原・城南信金理事長』2014/4/18 ロイター
https://jp.reuters.com/article/l3n0na1au-intervi

 「原発のコストの方が低いという人で、いやしくもビジネスマンや経済に携わる者ならば、会計の原則ぐらい勉強していただきたい。コスト計算には、直接原価と間接原価があり、そこで総合原価計算が行われる。原発は、今あるウランを使うだけならば直接原価は低い」

「では、その結果の間接原価はどうなのか。将来の廃炉費用や、使用済み核燃料の保管料や処理費用、工事費や人件費、地代がカウントされているのか。カウントされていない。われわれは今、時価会計で、将来に発生するキャッシュフローをすべて現在価値化し、負債計上している。原発にはそれが入っていない」

「1回事故が発生したら、天文学的なコストがかかる。貸し倒れ引当金の積み立ての考え方を入れれば、とんでもない引き当てを積まなければならない。これは、不採算というのではないか。国家ぐるみの壮大な粉飾決算だ」


「『「20年後にはガソリン需要半減 !」J」の質問画像

A 回答 (1件)

原油消費量はバレル。


原油代支払い代金はドル。

両方見ないといけませんよ。

原油価格が3倍になって、原油消費量が3分の1になって、日本の原油輸入代金は変わらず、って事もあるからねぇー。
    • good
    • 1

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!