プロが教えるわが家の防犯対策術!

以下の英文はTwitterやSquareの創設者であるジャックドーシーの講演です
その訳し方について教えてください。

①Entrepreneurship is taking a significant risk in order to see something meaningful in the world.
(訳:起業家精神とは、この世界で何か意味のあることを実現するために大きなリスクを負うことです。)

seeが「実現する」と訳されていましたが、辞書を見てもこうした使い方はありませんでした。なぜこのような訳をしているのでしょうか?

その直後の文です。
②One of things that we belive at Square,and one of these realizations of who we're building this for,is we want to build a company of entrepreneurs.
(訳:Squareで私たちが信じていたことの一つ、誰のためにこの会社を作るのかと考えてわかったことの一つは、起業家(=リスクがあることを望み、何か意味のあることを実現したい人)からなる会社を作りたいということでした。)

one of these realizations of who we're building this forが、どうして「誰のためにこの会社を作るのかと考えてわかったことの一つは」という訳になるのかわかりませんでした。one of these realizationsは直訳すると「それらの実現の一つは」だと思うのですが…?

どなたかお助けください!

A 回答 (3件)

1. in order to see something meaningful in the world


(直訳:この世界で何か意味のあることを見る(目撃する)ために)
⇒あることを「見る」「目にする」ためには、それが「目に見える」形になっていなければならない。
言い換えれば、「具現化」されていなければならない。
seeに「実現する」するという訳語を当てたのは、もちろん意訳ですが、
「実現する」という訳語を選択したのは、以上のような背景があるからだと思います。
「この世界で何か意味のあることを見る(目撃する)ために」という訳語では、余りに稚拙な感じがしますから・・・。

2.one of these realizations of who we're building this for
⇒質問者の方は、realizationsという名詞を用いた構文のところで、恐らく行き詰まっているのだと思います。
以下では、■「realization」の意味、および■「realizations of...」の意味について、少々回り道をしながら考えたいと思います。

■まず「realizations」という単語の意味について。
手順を踏んで考えましょうか。
(1) 名詞realizationの動詞形はrealizeである。
(2) realizeには「実現する、具体化する」という意味の他に、「悟る、はっきり理解する」という意味もある。
「悟る、はっきり理解する」の意味で使われているrealizeの例文を以下に挙げます。
I fully realize that I am wrong.(私は自分が間違っていることを十分に承知しています。)
I didn't realize how late it was.(こんなに遅いとは知らなかった。)
(3)(2)で見た通り、realizeには「実現する、具体化する」という意味の他に、「悟る、はっきり理解する」という意味がある。
そのような動詞の意味に対応するように、名詞realizationには、「実現、達成」という意味のみならず、「悟ること、感得、認識、理解」という意味もある。
後者の意味で使われているrealizationの例文を引用します。
(例)They had (a) full realization of the dangers that they face.(彼らはその危険がどうしても避けられないものとはっきり悟った)

まとめますと、この場合のrealizationsは、「悟る、はっきり理解する」の意味で使われている動詞realizeの名詞形で、「認識、理解」の意味だと考えてください。この部分の直前で「One of things that we believe at Square」というふうに、「believe」という認識にまつわる言葉が使われていることも、そうした解釈を裏書きしていると思います。

■次に「 realizations of...」をどう訳すか、について。
直訳すれば、「我々が誰のためにこの会社を作っているかという認識の一つは・・・」となりますが、その訳文だと分かりづらいですね。しかしながら、既に見たように、realizationsは、「悟る、はっきり理解する」の意味で使われている動詞realizeの名詞形でしたよね? ですので、「元々の他動詞+目的語」をイメージしながら解釈すると分かりやすいと思います。少し例を挙げましょう。
(例)the fear of the nature「自然を恐れること」 
  ※元となる動詞fearを使えばfear the natureの関係が成立。
(例)the exchange of ideas「意見を交換すること」 
  ※元となる動詞exchangeを使えばexchange ideasの関係が成立。
(例)the knowledge of English「英語を知っていること」 
  ※元となる動詞knowを使えばknow Englishの関係が成立。

ちょっと長くなりましたので、ご質問の文に戻りましょう。上に挙げた例同様に、
realizations of who we're building this forという表現も、realize who we're building this for(我々がこの会社を誰のために作っているかに気付く)と動詞を用いた表現を補助線として考えれば分かりやすいと思います。
要するに、「one of these realizations of who we're building this for・・・」は、「我々がこの会社を誰のために作っているか(を考えていて)、気付いたことの1つは・・・」という意味になるでしょう。「誰のためにこの会社を作るのかと考えてわかったことの一つは・・・」という訳文が出てきたのも、このような理由があるためです。
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この回答へのお礼

大変詳しいご回答ありがとうございます。
see は、あることを「見る」ためには、それが「具現化」されていなければならないというのはまさにその通りですね。それで実現するという訳を当てているんですね。

realizationは、悟ること、認識と訳せば、内容がわかりやすいですね。確かにrealizeは悟るという意味がありますもんね。

ありがとうございました!

お礼日時:2019/03/17 16:19

No.2訂正:


(誤)■次に「 realizations of...」をどう訳すか、について。
直訳すれば、「我々が誰のためにこの会社を作っているかという認識の一つは・・・」
(正)■次に「 realizations of...」をどう訳すか、について。
直訳すれば、「我々が誰のためにこの会社を作っているかの認識の一つは・・・」

ofを泥臭く直訳するなら「・・・の~」とすべきでした(もっとも、そう訳すだけでは意味が通じませんが)。
No.2で既に述べたように、このofは目的格のofであって、同格のof(「~という」)ではありません。
「~という」いう訳語は誤りですので、訂正します。
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① seeを「見出す」とすればわかりやすいのではないでしょうか。

「意味のあることを見出す」は必ずしも「意味のあることを実現する」とイコールではありませんが、ドーシーさんの日頃の考えや、講演全体の文脈から、主訴は「実現する」だと訳者が判断したのでしょう。そして「実現する」のほうが「見出す」などよりも、起業家精神っぽい前向きさが感じられるので、講演の空気感を伝えるのに効果的だったのではないでしょうか。

② 「one of these realizations of who we're building this for」は直訳すると「これ(=Square)を誰のために作っているのか、の(=of/にまつわる)、これら(=these/こう、なんといいますか)、気づき(=realizations)の中には」です。これをわかりやすく言うと「誰のためにこの会社を作るのかと考えてわかったことの一つは」です。

ちなみに、話し方のイントネーションなどでニュアンスを補足できる講演は、一般的な文章とは少し異なる場合が、英語でも日本語でもありますよね。
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この回答へのお礼

realizationは気付きと訳せば自然ですね。この講演が載っていたテキストに、realization実現 と載っていたので、それに引っ張られました。
ご回答ありがとうございました!

お礼日時:2019/03/17 16:16

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