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幸田露伴の突貫紀行に次の一文があります。


「松島の景といえばただただ、松しまやああまつしまやまつしまやと古人もいいしのみとかや、一ツ一ツやがてくれけり千松島とつらねし技倆にては
知らぬこと、われわれにては鉛筆の一ダース二ダースつかいてもこの景色をいい尽し得べしともおもえず。」

上記の文はどのような意味になりますか?とくに一ツ一ツから分からなくなります。是非教えてください。

A 回答 (1件)

一ツ一ツ「ひとつひとつ・いちいち」→「多くの島がひとつひとつ、次から次へと暮れていくことだな、千もある松島は」という句を詠む程度の技術(テクニック)を持つ人なら表現できるが、我々のような平凡な者には鉛筆を1ダース、2ダースも使っても、この景色を言い尽くすことはできると思えない。


 「古人(芭蕉)もこの風景を句に詠むことができず、『松しまや ああまつしまや まつしまや』
としか言えなかったとかいうが」の後に「一ツ一ツ……」が続くわけです。
 結局芭蕉はこの松島では句を詠めなかったという有名な話です。弟子の曽良だけが「松島や鶴に身をかれほとゝぎす」と詠んだだけだと言うことです。
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