BGM
昨夜、ある音楽家がラジオでこう言っていました。
「音楽は楽譜の中にあるのではなく、"宙"にあるのだ。」
成程、と思いました。
音楽は言葉で表現することも可能で、音符によって表現することもできる。
また、楽器や人の声などで表現することもできる。
我々が聴く音楽は、あくまで「表現」とすることができるのではないでしょ
うか?ただ、我々が知っている内で、一番良い表現であると。
表現であるならば、その「実体」は何か?何処にあるのか?
「存在論」の研究目的の一つ、と言っていいと思いますが、私はこういうこ
とを考えることに価値を置いています。
それは、一つには楽しいからです。
A 回答 (18件中1~10件)
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No.18
- 回答日時:
№14の《音楽の美は 郷愁だ》説について 説明をおぎないます。
1. 《あくがれ》の理論として考えています。――有限なる人間と無限なる真
理(美)との接点について問い求めるものです。
2. あこがれ(憧れ)とは? ことばの原義として:
《わたしの居るべき所から――あたかもたましいが ふらふらとさまようかのご
とく――離れる》こと。(大野晋)
3. あこがれ < あくがれ < あく(場)‐かれ(離れ)
4. アクとは 《思わく》や《老いらく》の末尾に使われている -aku である。
5. ちなみにインドネシア語などで aku とは《わたし》のことである。
6. 日本語学で アクは 《( a )場・( b )事》の意とされる。
7. アクは:
( a ) 《ワレが 世界の内にあるそのバ》のことであり
( b ) 《この世界における経験法則などのコト》である。
8. その《アクを離れる》とは どういうことか?
( a ) 《このうつせみのワレからの離脱》・《脱自》。
――《ケ(日常)‐カレ(離れ)》を参照(*1)。
( b ) 《有無や善悪や因果法則から自由な場にあたかも立つこと》。
――《特異点》を参照(*2)。
*1: 《ケ(日常性)‐カレ(離れ)》 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ただし ケガレには
( c ) 日常の元気から離れて《ケガレ(穢れ・汚れ)》と呼ばれる場合
( d ) 日常の習慣から離れる非日常性としての《ハレ(晴れ)》の場合
のふたつの場合がある。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
9. ケガレがもし《善悪の彼岸》を意味しうるハレとして むしろ《聖なるも
の》と呼ばれるとすれば まさにアクガレはその意味で 真理で無限なる神との
接点を成すと見られる。
*2: 《特異点》: これも同じくハレやアクガレのようであろうか。(だれ
かくわしい人に おそわりたい)。
10. アクガレの素は 秘密兵器としてアートマン(霊我)やブッダター(仏
性)とも あるいはルーアハ;プシュケー;アニマ;スピリトゥス(=これらは
息・息吹き・風を表わし そこから霊・神の霊とされた)とも呼ばれる。そうい
う言葉で 人びとは受け留めて来た。
11. 音楽や絵画の発揮するうつくしさは――したがって音楽の在りかは――
あくがれ〔なる瞬間〕の問題であろうか? と考えます。
☆ ご質問の趣旨と筋がちがっていたなら ごめんなさい。
>《あくがれ》の理論として考えています
>あこがれ < あくがれ < あく(場)‐かれ(離れ)
>アクガレの素は 秘密兵器として・・・
そうなんですか?
あくがれ論のご披露ありがとうございます。
No.16
- 回答日時:
音楽は、整合性のある波動で、ただの雑音と音楽を隔てるのは、子供のいたずら書きと芸術性のある絵画・土くれと彫刻・掘立小屋と薬師寺の塔・右翼の宣伝カーとリルケの詩などの違いと同じで作り手の構成力によるのでしょうが、音楽の場合は、それに、演奏家の技術が加わり、そして、最後に受け手の鑑賞力が問題になります。
洋の東西、歌曲の大きな違いは、日本では歌詞が五・七・五でありがちなのに対し、欧米では、歌詞は必ず、韻を踏んだ詩を音楽に乗せなくてはなりません。これは、日本人が五・七・五が脳にメッセージを美しく送りやすい役目を果たすのに対し、欧米人が、ギリシアの昔から、”芸術”とあがめていた、詩文に、脳を刺激されるからでしょう。日本人の脳は、自分たちが自覚している以上に、欧米人のそれとは違っています。
楽譜を書き始めるときには、必ず、リズムを設定し、ギターではコードを、ピアノその他の楽器では、調を設定します。シャープやフラットを五線譜に書きつけます。非常に意図的に、枠組みをまず作って、その中に、動物を放し飼いするような、あるいは、たくさんの魚を水槽に放つような作業をします。そして、演奏者が、作曲者の意図を汲んで、再生する作業が、”音楽”です。優れたテクニックが必要になります。偶然や無意識で、美しい音楽が、自然発生的に醸し出されることは、絶対にありません。
ラジオで語っておられた音楽家の方は、楽譜に記された”レシピ”を、いかに調理するか、ということで、音楽を聴衆に届ける自分の役目について、音を宙に放つ作業だ、とおっしゃったのではないでしょうか。放たれてしまったら、あとは、聞き手次第、という、儚い芸術なのです。
高校時代に師事した音楽の先生は、”音楽は、麻薬である。こんなに気持ちの良くなるものはない”、とおっしゃっておいででした。確かに、素晴らしい演奏に出会うと、鳥肌が、立ちます。
一流の演奏会で感動的な音楽にであることもありますが、その辺の場末の広場で、おじいちゃんがアコーディオンでタンゴを弾いているのも、響きます。諦念への共感、と呼んでも、良いかもしれません。
>音楽は、整合性のある波動
整合性ですか。
日本人と欧米人の「感覚」の違いは、海外で暮らしたことがないので、なかなか
実感として感じにくいです。
ラジオの音楽家の方は、雄弁な感じではなかったので何とも言えませんが、そう
いうことを言いたかったのかも知れません。
音楽が不思議な存在と思いますが、それを感じる力が人間にあるということが不
思議でもあり、有難いなあとも思います。
No.14
- 回答日時:
◆(№4) このように、音楽は時間相関の構造を楽しむ芸術です。
因みに、絵画は時間でなくて、空間相関の構造を楽しむ芸術です。
☆ なる回答について:
■(№8) 科学的分析と云えます。
☆ という見方が提出されています。放っておきたくないという虫がうごく
ものですから ひとことです。
◆ 時間相関の構造
☆ と言えば あらゆる音曲が入るはずです。すなわち TV ドラマなどで
危険が迫っているシーンなどで 違和感を催す奇妙なメロディが流れますが
そういった音どうしの関係構造もが ふくまれます。
情況や場面に対応した不協和音という調和の仕組みなのでしょう。
つまり 絵画の:
◆ 空間相関の構造
☆ についても 同じことでしょう。絵画という《〈美〉術》においても
時には作者によって 悪や醜を想い起こさせる空間の分割(および色彩な
ど)が この規定にはふくまれます。
すなわち:
■ 科学的分析
☆ というわけです。
《音〈楽〉》や《〈美〉術》として 《よい》ほうに特化して狭く捉える
場合もある。というわけだと思います。
No.13
- 回答日時:
ふむ、しかし私は音楽家、
3作品ほどしか未だ作り終えてさせてませんが、
インスピレーションは、他の作家もたまに言うところでしょうが、
上からの掲示、の如く、突然に頭に 降りてくるものなのですよ。
これも味方次第といえばそう。
しかし、作家ょくのメロディは、自然と頭の中に流れています。知らない曲がね。
作り続けるとなれてまた出てくる。
このメロディの口笛や単純の潤の楽譜級のイメージを、
私は3000以上、すでに、ハードディスクのデータとして収めています。
すると気づくものがあるのですよ。
世界は音楽なのではないかと
No.10
- 回答日時:
果 では気に入りませんでしたかね。
そうですねぇ。他の言葉をかりてくると、
『魂は永遠に固有振動数を発生し続ける… 』
かな。
銃夢(がんむ)という漫画作品の一文。
とある人がなくなっても、
固有の振動を生命は歌のように、または、初めからあったかのように、かき鳴らし、
波動の一部は、永遠の歴史に帰る。
さて真実は、どうなのか知りませんがあの作者さんは、
かなりの科学的知識を持って、SFを長年書いています。
本当ならこうも言える。
波動とは、宇宙で発生したなの木(なにか)の波紋のようなもの。
それは、無生物や概念そのものに反射して、永遠の血を生み出しています。その叡智。
" 知 "の授かり。
波紋の如く、想いは反射する⭐
水面に落ちた波動の雫は、
その境界面にて上下に
力を発生させ、それが側面で見ると、波を立たせている。
私はクオリア的 魂を
そういうふうに発生、発現したものではないかと、捉えています。顕現!
ガンムのリバイバル版、続編
お暇あれば読んでみてください。バンパイアのあたりです。
>果 では気に入りませんでしたかね
いや、気に入らなかったのではないですよ。
そこに、固定できるのかな?という印象です。
>私はクオリア的 魂を
そういうふうに発生、発現したものではないかと、捉えています。顕現!
ふむ。
銃夢(がんむ)、面白そうではありますね。アニメーション化されているので
連休にでも見てみますかね。
No.9
- 回答日時:
私は音楽は魂と一体になったもののように思います。
汽笛さんの意見に近いです。chototuさんの時間相関、ブラジュさんの「郷愁」説、初めて聞きましたが、納得です。
私はキリスト教のワーシップソング(コンテンポラリー・クリスチャンミュージック。讃美歌のひとつのジャンル)が好きで、よく聞いていますが、このジャンルに限り言語は関係ないです。
この種類の歌は、繰り返し繰り返し歌うことが主流であり、自然に覚えてしまい、自分と一体になるような感覚があります。次のような歌もそうです。中国語ですが、日本語にしてしまうと、なんだか本来の意味合いが薄れるような感じもあるんですが、「自由をください」ということを歌っている歌詞です。
何の芸術でも本質的に同じなのだと思いますが、音楽というものは
何も知らなくても、魂に直にぶち当たってきますね。
今でもよく覚えていますが、小学生の時に音楽室で初めてベートー
ベンの「第五」を聴いたときに、地面が大きく揺れて、音の洪水の
中で溺れそうになったあの衝撃!
小さな子供でも、それを感じる力があるんですね。そして、それを
作る才能!
この曲を聴いて、中学生の時によくやった合唱を思い出しました。
とても楽しかった思い出です。
私には「連帯感」というものを強く感じさせました。
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