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日本語を勉強中の中国人です。日本の新年号はとうとう「令和」に決まったようです。日本のテレビ番組を見ているのですが、日本の学者たちは、たとえNHKの取材でも積極的に応じる姿を見せてくれないようです。背景などについてはあまり多くは語りたくないようで、なぜでしょうか。

また、質問文に不自然な日本語の表現がございましたら、それもご教示いただければ幸いです。よろしくお願いいたします

A 回答 (7件)

元号についてメディアが取材するという現象が起こったのは、実は今回が二回目であり、以前には民間人があれこれ言うことができない雰囲気の中で決定されました。

お上から通達があっただけです。平成の場合は昭和天皇崩御直後のことであり、一種の自粛ムードの中でした。今回は天皇ご退位による元号制定は近代では初めてであり、一種のお祭り騒ぎ的な雰囲気があり、取材する側にも、あわよくばスクープをという意気込みもありました。それに対する厳重な備えも敷かれていたわけです。それが、取材される側の態勢を厳しくしたことになります。
 もう一つは、選ばれた元号が、予想外に批判されやすいところがあったことです。まず最初に声を上げたのが、記者クラブの外国人記者だったそうですが、「令」がどうして使われたのかと疑問の声をあげたそうです。「命令」の意味しか知らない人には当然の声だったのでしょう。しかし、「令」には「転注」によって生まれた「よい」の意味があり、「令嬢」「令息」のような使い方があることは、ちょっと漢字を知る人なら分かるわけです。だが、しかし漢語漢文学を知る人なら,逆に「令」が使役の意味であり、「仮令」と、仮定も使われるし、なによりも、「巧言令色鮮矣仁」は習ったばかりなら高校生でも知っている孔子の言葉です。これは既に学者たちから出ている批判です。
 こうなると、批判されるのは、この「令」を選んだ有識者の責任に帰されるわけです。箝口令が敷かれたのは、誰の主導でこの語が選ばれたのか、と言うことになりかねないからです。結局万葉集学者の中西氏が責任を取る格好になったようです。ちなみに、過去の元号240前後(北朝独自のものを含む)の中で使われた文字は重なりが多く、(「和」は18回使われた)多くの文字が重なっています。その中で「令」が使われたのは最初です。元号の文字は、言わば嘉祥であり、余りいい言い方ではないが、おめでたければいい。そこに一度も使われなかったと言うことは、あまりおめでたい意味はないとも言えます。
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この回答へのお礼

ご丁寧に説明していただき誠にありがとうございます。確かにテレビの中で見る限り、中西氏のみ取材に応じられたイメージですね。響きがよくて6案で一番のお気に入りです。「令」は令嬢、令息の令と最初に受け止めました。いい時代になるといいですね。いろいろどうもありがとうございました。

お礼日時:2019/04/21 19:23

コメントするに値しないから。

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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2019/04/23 21:20

むろん守秘義務を被せられているからですが、なぜそこまで政府が神経質になるかと言えば、



第一には、帝国憲法にある、天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラスがまだ亡霊のように生きているからではないでしょうか。天皇がそうであれば元号も同様と言うことになるでしょう。民は由らしむべし,知らしむべからず。正面からの大ぴらな議論は憚られるわけです。
第二には、象徴天皇となった後も「国民統合の象徴」という概念が十分に確定していないことがあると思います。象徴とは何か、天皇はどうして「象徴」という地位なのか、という問いに対する様々な解釈はあるようですが、国民的な納得を得ているかと言えば不十分でしょう。ただ「象徴」という言葉が一人歩きし、だから大切にしなければならない、というような思考停止が忍び込んでいます。

現在の日本では天皇の存在を巡る国民の考え方は、片や亡霊の影を纏い、片や言葉の一人歩きによる実質のないイメージに支えられています。日の丸を振って参賀に出かける言わば熱情的な国民ばかりが国民ではありません。生活に追われる階層にとっては天皇は雲の上の存在でしょうし、上層部が二世三世として次第に固定化されていく世の中では、天皇は身分や経済格差の頂点として見えてくるという側面もあります。天皇の豊かな暮らしぶりが憲法上認められるのであれば、上層部のセレブの暮らしも許容されざるを得ない、つまりは一般国民の羨望と憎悪の防波堤として機能するとも言えます。

皇室の歴史を振り返ると必ずしも現天皇が正統と言えるか疑問もないわけではありません。民主国家でかつ格差が深まる現代日本では、天皇の存在は、元総理ではありませんが「塀の上を歩くような」危なっかしさがあります。今や、純粋に国民を思い国民に寄り添うという演出を徹底的に継続するのでなければ天皇制の維持は困難でしょう。対立の芽はそれらを通じて潰す以外にありません。元号に「和」や「平」が採用されるのも「戦争がなくて良い」というだけでなく、それなりの意味があるわけです。

元号制定の過程が神経質に秘匿される理由も、天皇制のこの微妙さ危うさ故であろうと思います。有識者・学者の関与は周知の事実ですが、その過程を公開し論理や合理主義が待ち構えているまな板に曝すことは、天皇制にとっては危険なことでしょう。

蛇足ですが、矛盾を抱えていない国家や家庭は皆無ですから、そうであっても何とかして纏まっていようという時は、わけも無いのに天皇・親父を大黒柱ということにして立てておけば何とか凌げるのではないか、天皇・親父の少々の秘密には手出しを控えてもよい、それが現実的だ。とこれは私の考え方です。
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この回答へのお礼

ご親切に回答していただき誠にありがとうございます。興味深く拝見いたしました。大変いい勉強になりました。

お礼日時:2019/04/21 19:37

|ω・`)っ守秘義務

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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。参考にさせていただきます。

お礼日時:2019/04/21 19:25

あなたが見なかっただけで、沢山の学者がテレビに出てましたよ



そして、元号を決めるのに協力した学者は、その理由を証してはいけない、というルールがあってそれを説明しないだけです
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考にさせていただきます。

お礼日時:2019/04/21 19:10

基本的に元号を決める際の識者は秘密とされています。


そもそも元号候補が漏れている時点で異常なのです。

そんな中、取材に応じ仮にそこからなにか情報が漏れてしまった場合、今後政府関係者からの仕事はもらえないということになります。元号に関わるくらいですから、大層な身分の方たちなので、そういった悪評が立つと今後の仕事に致命的です。
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この回答へのお礼

ご親切に教えていただきありがとうございます。おかげさまで、理解できました。

お礼日時:2019/04/21 19:08

政府の方針だから

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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2019/04/21 19:06

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