No.3
- 回答日時:
矛盾しません。
六道は、天道 人間道 修羅道 畜生道 餓鬼道 地獄道。
地獄極楽は、六道を簡素化し二つの世界に分けたもの。
輪廻転生、地獄極楽思想は、仏教だけに限られません。
悪い事をすれば、地獄に落ちる。全ての宗教に通じる教えです。
No.5
- 回答日時:
>地獄極楽 と 六道輪廻 はどういう関係にあるのですか。
宗派によってその解釈は事なります。
天国、地獄を別の世界として表す教えも多々ございます。
中国天台宗の流れを受ける教えは『法華経』をベースに展開されています。
その中で、『十界』というものがございます。
これは、人(衆生)の生命状態の奥底にある境涯の状態を現わしています。
※正確には、中国天台宗では十種の境涯を展開し、三千まで細分化し論じています。『一念三千法門』
【十界】
・地獄界・・・苦しみの境涯
・餓鬼界・・・欲深い境涯、どのような状況でも常に満たされない状態。
・畜生界・・・本能のおもむくままに生きる境涯。⇒以上、三悪道
・修羅界・・・憎しみが強く、争いを好む境涯。⇒以上、四悪種
・人 界・・・一般的な『人間』の境涯。
・天 界・・・喜びの境涯。⇒以上、六道。六道輪廻の六道です。
・声聞界・・・悟りを求める、求道の境涯。
・縁楽界・・・自然現象などから、物事の真理を悟る境涯。⇒声聞、縁楽二つの境涯を併せて『二乗』といいます。
・菩薩界・・・悟りの道を開いて、人々を救おうとする境涯。
・仏 界・・・究極の真理を悟った覚者の境涯。
この十種の境涯が、一つも欠けることなく人(衆生)の生命に具わっている事を『十界互倶』と言います。
そして、何かの縁に触れる事によって、瞬間瞬間にその境涯が変化していくのです。
その生命の奥底にある十種の境涯が、意識や言葉、表情や態度や動作にそのまま表れてくるのです。
そしてそうした事が関係して、自身の生活環境や地域社会を形成しているのです。
六道輪廻とは、上記にある地獄界から天界までを流転する事を言います。
地獄と極楽についてですが、地獄は十界の中でも一番最初に出てくる『地獄界』を指して言います。
極楽とは、仏の住む『仏国土』を指して言います。
上記でも書きましたが、地獄と極楽とは何処か別の世界にあるのではなく、その境涯が地獄であれば
生きながらにして現世の生活そのものが既に地獄なのです。仏であれば生きるのも楽しく、何不自由なく
生活そのものが極楽となるのです。
回答ありがとうございます。
この十界とは、死後の世界を言っているのではなく、生きている間にもこれらの界の間を流転するということになるのですか。
No.6
- 回答日時:
No.5です。
>この十界とは、死後の世界を言っているのではなく、生きている間にもこれらの界の間を流転するということになるのですか。
十界とは、流転ではありません。そのまま十種の境涯が一つも欠けることなく存在
しているのです。しかも、これは現世だけの事ではなく、過去世より受け継がれ、
未来世も同じように存在します。今、この瞬間を生きている、あなたにも私にも
等しく十種の境涯(十界)は具わっているのです。
流転とは、六道輪廻の説明で使いましたが、地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、
人界、天界の六道の中を何度生まれ変わっても流転する、という事です。
言いかえれば、通常は六道から抜け出せない、、、という事です。
また、人(衆生)の生命の中には、『業(ごう:宿業ともいう)』というものがあり、
それがこの生命状態(十種の境涯)に深く縁し、様々な状態を作り出すと言われています。
※余談ですが、、、
この十界を良く理解し、自分の心の状態や他人の言動や心の状態を注意して見ていくと、
その人の本性や持っている業というものが見えてきます。
どのように繕っても、悪意のある言動には悪意が表れてくるのです。
逆に、本当にその人を思ってくれている言動には、慈悲というか真心
と言うものが表れてきます。
そうする事で、自分に降り掛かるであろう災いも避ける事が出来ます。
No.7
- 回答日時:
極楽とは東西南北上下十方にある浄土の一つで西にあり、それを司るのが阿弥陀如来だ。
東には浄瑠璃浄土があり、薬師如来が司っている。そして浄土を総じて涅槃ともいう。以下に日本が生み出した世界に誇る奇人南方熊楠の蘊蓄を紹介しましょう。南方熊楠『自分を観音と信じた人』によると、
後秦の竺仏念の訳した『出曜経』十一にある話しとある。
「婦人いわく、わが夫は途方もなく多淫で、昼夜一件をつけ回し、食事も休息もさせず、それから疾みだして直る見込みなし、と。道人、婦人に告げたは、今度御亭主が貴女の身に近づき来たら、こちの人は須陀洹(しゅだおん)たるにそんな不作法をして宜しいかと言い給え、と。のち果たしてまた夫が妻に迫り来ると、妻が道人の教えのままに、あなたは須陀洹の身でもってそんなことをして宜しいか、と尋ねた。夫これを聞いてはなはだ然時入り慚じ入り、さては自分は須陀洹かも知れぬ、須陀洹とは何であろうと案じ出し、すなわち意を息めて閑静処にあり、思惟校計して須陀洹から斯陀含(しだごん)を経上がり、阿那含となった。」
「小乗仏教に、常人が涅槃に達するまでに四果を証するを要す。まず須陀洹入流と訳す。聖に入るの初めで、これを証した者は天、人、修羅、地獄、餓鬼、畜生と六道の内、人より下の境界に再生する気遣いなきも、涅槃に達する前に、天 と人の間に七度生まれ変わらにゃならぬ。第二に斯陀含、一来と訳し、宇治川合戦に軽業を演じた一来法師はこれ資った名だろう。もと一往来の義でこの果を証 した人は、一度死んで天上に往き、そこで死んで今一度人間に来たり、さて衆苦を尽くすを得るのだ。第三に阿那含、こいつは死んで再び人間に生まれず、天上に生まれそれより阿羅漢となって涅槃に達する。この上、人と生まれ還らぬから、不還または不来と訳す。第四が阿羅漢で、不生と訳す。この上、六道のいずれへも転成せず、すぐ涅槃に達し得るのだ。」
回答ありがとうございます。
1. -> 天 <-> 人 -> 極楽
2. -> 天 -> 人
3. -> 天 -> 極楽
4. -> 極楽
ということのようですね。最後が地獄というのも別にあるのでしょうか。
あるいは六道輪廻の期間が地獄なのでしょうか。
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
#7です。
地獄は恵心僧都源信の『往生要集』に詳しく描かれています。地獄は八層あるそうで八大地獄と呼ばれています。しかし、これは六道の中を輪廻でさまよっているときに往来する場所で、永久に止まる場所ではないようです。熊楠神が述べているように須陀洹に入流した者は人より下の境界に再生する気遣いなきとのこと。
六道は輪廻の一部ですから、地獄に永久にとどまっているわけではないそうです。Wikiによると、一番上層で一番苦悩の軽い等活地獄では、いたずらに生き物の命を断つ者がこの地獄に堕ち、ケラ・アリ・蚊・蝱の小虫を殺した者も、懺悔しなければ必ずこの地獄に堕ちると説かれています。また、生前争いが好きだった者や、反乱で死んだ者もここに落ちると言われています。そこに留まる時間は1兆6653億1250万年だそうです。
最も苦悩の思い地獄は、地獄の最下層の阿鼻地獄あるいは無間地獄と呼ばれる場所です。殺生、盗み、邪淫、飲酒、妄語、邪見、犯持戒人、父母・阿羅漢(聖者)殺害の罪を犯した者が堕ちる地獄だそうです。それより上層の7つの地獄でさえ、この無間地獄に比べれば夢のような幸福であるそうです。そこに留まる時間は一中劫すなわち349京2413兆4400億年になるそうです。
涅槃、すなわち浄土に留まるのは永久ですが、地獄にとどまるのは有限の期間のようです。
回答ありがとうございます。
六道輪廻をさ迷っているうち、一部のものが極楽に行ける。
極楽に行った後は永久にそこにとどまる。
六道輪廻の一つに地獄がある。
と理解しました。
No.9
- 回答日時:
#8です。
大人と子供の一番大きな違いは、子供は今だけの刹那の喜怒哀楽に生き、今だけを大切にして生きています。これは動物も同じですね。一方、大人は遠い過去を振り返り、また遠い未来を慮って、今を律しながら生きている。この時間の厚みが厚いほど成長した人間として認められる。
そして現代人が高々寿命が100年ほどの厚みで生きている。ところが、昔の日本人は#8の例で見られるように、現代人と比べてはるかに遠大な時間スケールを意識して、その生き様を律していたのですね。現代人の幼児化はこんなところにも遠因があるのかもしれませんね。
No.10
- 回答日時:
仏教用語ですが、宗派により微妙に解釈が違いますが、我々の生き様を表現したもので、全ての人が、この10界を毎日繰り返していると考えて下さい。
トップの仏界は仏だけが得る境地なので、即身成仏といい、人のままで仏の境涯になる人もいれば、そう考えない宗派もあります。下から順に次のような、人の心の状態です。
・地獄界・・・最悪の苦しみ悲しみの状態で、明日食べるものもない。親近者が亡くなった悲しみのどん底の状態
・餓鬼界・・・特売スーパーで、我先に商品を奪い合う状態
・畜生界・・・動物の本能のまま、衣食住や性欲にしか頭にない状態
・修羅界・・・ひとを憎み、喧嘩しているような状態
・人 界・・・ボーとして、何も考えずにいる無心状態
・天 界・・・幸福を感じている状態
・声聞界・・・必死に学問を学ぶなど、知識を得ようと努力している状態
・縁覚界・・・人に知識など教えているような状態
・菩薩界・・・悟りを開いた状態(ここから後は、一般人には現れ難い境涯のようです)
・仏 界・・・最高の仏となった状態
読まれてわかるように、人なら誰ででも縁覚界までは、刻々変化しながらいつも味わっているはずです。 これを十界互具、或いは六道輪廻と言います。 六道は他の方が回答されています。
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という話はよく聞きますが、これは輪廻転生とは矛盾する考えですね