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今日のニュースで「GDP、2期連続のプラス成長」とありました。

説明の中で「米中貿易摩擦の影響で輸出が減ったものの、輸入がそれ以上に大きく減少した結果、輸出から輸入を差し引いた外需が大幅プラスとなり、成長率を押し上げた」とあります。

一方、GDPの言葉の意味を調べると「国内において一定期間(通常一年間)に生産された財貨・サービスの付加価値額の総計」になっています。

説明の中の「輸出から輸入を差し引く」というのは、正しいのでしょうか?


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190520-0000 …

A 回答 (4件)

国民所得の三面等価の原則というのをご存知?GDPは、生産面で測っても、支出面で測っても、分配面で測っても等しくなるという原則です。



https://ja.wikipedia.org/wiki/三面等価の原則

リンク先は全部青字になっていないので、クリックしてもそこへ行かないなら、「国民所得の三面等価」のwikiを検索してください。

GDPとは「一定期間に国内で生産された財・サービスの価値の合計」ですが、支出面で測れば
GDP=C+I+G+X-M
となります。ただし、C=消費、I=投資、G=政府支出、X=輸出、M=輸入です。右辺は国内で支出された「国内で生産された財・サービス」への金額を表しています。なぜ、輸入金額Mが差し引かれているかというと、例えば、私たちの消費支出Cの中には外国からの製品への支出が含まれていますが、「国内で生産された財・サービスの価値」を計算するためには輸入部分を差し引く必要があるからです。(私たちがスーパーで買い物をするとき、中国製の食品、アメリカ製の牛肉を買ったりしますが、それらはCの一部です)。投資Iや政府支出Gの中にも輸入部分が含まれていることは同様です。つまり、C+I+Gには輸入された支出が含まれていますが、その輸入部分を取り除くためにMが差し引かれているのです。したがって、単純に、C+I+M+Xは同じ値であっても、輸入Mが大きければ、それだけGDPの値は小さくなるという話です。
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この回答へのお礼

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>国民所得の三面等価の原則というのをご存知?GDPは、生産面で測っても、支出面で測っても、分配面で測っても等しくなるという原則です。

それは一応知っていました。

>なぜ、輸入金額Mが差し引かれているかというと、例えば、私たちの消費支出Cの中には外国からの製品への支出が含まれていますが、「国内で生産された財・サービスの価値」を計算するためには輸入部分を差し引く必要があるからです。

「国内で生産された財・サービスの価値」を純粋に計算するためには、輸入部分を差し引く必要があるのですね。

とても良く納得できました。

早速のご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2019/05/26 21:21

訂正です。

No3のカッコの部分は次のように訂正してください。

>(もし、100円分の小麦が輸入ではなく国内で生産されて、製粉業者に160円で販売されていたら、GDPは小麦生産の付加価値100が付け加わるので、GDP=100+60+40=200となり、支出面からのGDP=消費支出200に一致する。輸入はゼロなので、差し引く必要はない。)

(もし、100円分の小麦が輸入ではなく国内で生産されて、製粉業者に100円で販売されていたら、GDPは小麦生産の付加価値100が付け加わるので、GDP=100+60+40=200となり、支出面からのGDP=消費支出200に一致する。輸入はゼロなので、差し引く必要はない。)
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この回答へのお礼

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丁寧に訂正して頂き、感謝いたします。

三度のご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2019/05/26 21:33

No.2に数値例を加えておきましょう。

いま、外国から100(円)の小麦を輸入し、パン粉に製粉し、160でパン屋に売り、パン屋は顧客(消費者)に200で販売したとしましょう。GDPは付加価値の合計なので、製粉業者の付加価値=160-100=60、パン屋の付加価値=200-160=40で、60+40=100のGDPとなる。支出面から計算すると、GDP=C-M=消費支出200-輸入100=100と、生産面で測っても支出面で測っても等しくなる。後者の計算(支出面の計算)では、輸入が直接計算にかかわってくることがわかるし、前者(生産面の計算)では、小麦が輸入されたので、小麦の生産にかかわる付加価値がないということに輸入されたという事実が反映されている。(もし、100円分の小麦が輸入ではなく国内で生産されて、製粉業者に160円で販売されていたら、GDPは小麦生産の付加価値100が付け加わるので、GDP=100+60+40=200となり、支出面からのGDP=消費支出200に一致する。輸入はゼロなので、差し引く必要はない。)
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この回答へのお礼

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具体的な数字で教えて頂き、良く理解できました。

再びのご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2019/05/26 21:30

要するに、「輸出から輸入を差し引」いた結果が大幅プラスになったので、お金が国内に流れ込んできたのです。


GDPは「付加価値」ですので、純粋な生産というよりはむしろ「いくら儲けたか」という概念に近いかと。
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この回答へのお礼

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>GDPは「付加価値」ですので、純粋な生産というよりはむしろ「いくら儲けたか」という概念に近いかと。

なるほど。
そういうことなのですね。

良く分かりました。
早速のご回答、ありがとうございました。

お礼日時:2019/05/20 23:03

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