指示語の「それは」の部分がどこを指しているのか教えてください

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質問者：つつみjmm
質問日時：2019/05/22 21:40
回答数：5件

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No.5

回答者： cyototu
回答日時：2019/05/24 10:01

人間の外にある客観的なものと見ていないもの。

もし、文章の中の表現でないものを使って良いのなら、音読みの「天然」あるいは訓読み、すなわち外来でない日本独自の大和言葉「あめつち」が日本人が受け入れきた自然に対応する言葉です。

ただし、自然の本来の意味は、「自ら然りと自然体で存在するもの」ですから、これは西洋かぶれの連中が西洋を勉強して明治以降無理やり当てはめた言葉ではありません。西洋人の見る、Natureとは神という外部の存在が創り上げたものと考えます。しかし、「自然」とはそのような概念に対応する言葉ではなくて、日本人の世界観を端的に表現した言葉です。ですから、質問者さんが紹介してくださった文章を書いた人の意見とは反対に、Natureに対応する言葉として「自然」という言葉を対応させた人は、決してこの文章を書いた人が誤解しているような西洋かぶれの浅薄な思考でこの言葉を対応させたのではなくて、日本人の自然観をとことん理解した者が案出した素晴らしい日本語表現だと私は考えます。

何故なら、「自ら然りと自然体で存在するもの」とはその存在の基盤がその内部にあるものであり、それが、外部の神の意思で創られたという一神教の神の概念とは相容れない概念だからです。要するに、「自ら然りと自然体で存在するもの」とは、その存在を創ろうとした外部の者によって前もったシナリオを描いて出来上がってきたのではなくて、成り行きで収まるところに収まる形で自然に出来上がってきたものという意味です。だから、成り行きに任せて何が出来上がってくるかは神といえども前もってわからないからです。

別の言い方をすると、Natureを自然と訳したことで、日本人の持っている自然観の違いを世界に高らかに訴え、日本人の持っている自然観が西洋人のそれとはどれだけ違うかを宣言した行為なのです。

さて、自然科学とは神の創りたもうたシナリオを読み解く学問なのでしょうか、それとも成り行きで出来上がってきて自ら然りと自然体で存在するもののあり方を突き止める学問なのでしょうか？私は神の意志とは無関係に、自ら然りと自然体で存在するものを研究するのが自然科学だと考えています。