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れいわ新撰組の大西つねきさんが、借金を裏付けにした通貨発行システムが、諸悪の根源だ!という話をしていたのですが、こないだ、サウジアラビア人の女の子と話していたとき、ふと大西つねきさんの言っていたことを思い出して、「イスラム教って金利取るのを禁止してるけど、銀行はどうしてるの?」と聞きました。
なんとイスラム銀行という金利を取らない銀行があるそうです。
世の中には資本主義や共産主義とも違うイスラム金融という別の経済システムが存在していたことに初めて気がつきました。ビックリです。

キリスト教やイスラム教の神は、利子を取ることで、いつかは資本主義経済がうまくいかなくなることを見越していたのかと少し不思議です。

A 回答 (5件)

#3です。

お礼ありがとうございます。

>先進国ではもう十分豊かになったから、次の時代の新しい思想や経済システムが求められているのかもしれませんね。

はい、ご賢察の通りで、経済学者や哲学者などがいろいろなことを考えています。彼らに共通しているのは「利子の暴力」という考えです。

実は地球上の銀行の口座のお金を全部集計すると、地球上にあるすべての富の何倍ものお金があるのです。すべての富とはビルとか新幹線などのインフラなどもすべて入れたお金です。
つまり世界中の銀行口座のお金を使えば、地球上のすべてのインフラや消費財を何回も買うことができるほどのお金があるのです。

これは論理的に考えればおかしいです。なぜなら「お金」は利潤によって生まれ、利潤は仕事によって生まれるものだからです。それならインフラにしても消費財にしても「誰かが行った仕事」の分量に見合う富しかないはずなのです。

ではなぜ、何倍もの富があるかというと、その理由が「利子」なのです。今現在も世界中の銀行口座が数字だけの利子を生み続けているのです。

その結果、富が偏在し、貧しいものは貧しいまま、富むものはますます富むという悪循環になります。1980年代の終わりぐらいにこのことに気が付く人が多数出て、そのおかげでイスラム金融も有名になったのです。

「利子の暴力」について警告を発している有名人のなかに、ミヒャエル=エンデがいます。「モモ」を書いた人です。彼は小説家であると同時に経済学者・哲学者でもあり「エンデの遺言」という著書で、利子の暴力とそれを避けるための新しい通貨のアイディアを提示しています。
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この回答へのお礼

コメントに対する回答ありがとうございます。

>実は地球上の銀行の口座のお金を全部集計すると、地球上にあるすべての富の何倍ものお金があるのです。すべての富とはビルとか新幹線などのインフラなどもすべて入れたお金です。
>つまり世界中の銀行口座のお金を使えば、地球上のすべてのインフラや消費財を何回も買うことができるほどのお金があるのです。
まさにお金は数字でしかなく、実体がない虚の存在なのですね。

新しい通貨というと今、ビットコインなどの仮想通貨がありますが、いままで信用できないと思って無視してきました。
しかし、お金の実態についてお話を聞いて、仮想通貨のコンセプトについて調べてみました。
仮想通貨のブロックチェーンを発明した人たちは、こういうおかしなお金の現状を変えていきたくて新しい通貨を作ったのだろうと思うようになりました。

ミヒェル=エンデの「モモ」は読んだことないですが、「時間泥棒」が出てくる話だと聞いてます。
年齢を重ねると、お金より時間や人間関係の方が重要だなと実感するようになりました。

お礼日時:2019/07/16 06:46

イスラム金融は、利息を取らない代わりに、


色々な名目でお金を取っています。
例えば得た利益を、出費者に還元するとか
ですね。

実質は利息に他なりません。

利息だ、とするとコーランの教えに反するので
そういう体裁を取っているだけです。

そうでなければ、銀行がやっていけません。




イスラム金融の取引形態
https://www.global-p.com/archives/2722

・ムラバハ
「ムラバハ」とは、銀行が顧客の代わりに商品を購入し、銀行がマージンを上乗せして、顧客に売却する方法です。
割賦販売に似たスキームで、契約時点で商品の実物が存在することが前提になります。


・イスティスナ
「イスティスナ」は、ムラバハと似た取引形態ですが、契約時点で商品の実物が存在しない場合に用いられるスキームです。
例えば、新築住宅の建設など、契約時以降に完成する場合などが挙げられます。


・イジャラ

「イジャラ」は、銀行が建物や機械設備などを購入し、購入代金を上回るような料金で、顧客に一定期間リースする方法です。

リース料金の合計と、購入代金の差額が銀行の利益になります。


・ムシャラカ
「ムシャラカ」は銀行と出資者が資金を出し合って共同事業を行い、その事業で得た利益を予め定めていた比率で分配する方法です。


・ムダラバ

「ムダラバ」は銀行が預金者や投資家から集めた資金を、事業者に投資し、その事業で得たお金を、銀行、預金者や投資家、事業者で、予め定めていた比率で分配する方法です。
ムシャラカと違って、預金者や投資家などの資金提供者や銀行は事業経営に参加しません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。実質は利息をとっているのとかわりないということですね。普通の銀行に比べて、預金者の立場が投資者に近い感じですね。

お礼日時:2019/07/15 19:43

#2です。

お礼ありがとうございます。

>江戸時代の末期は木材エネルギーを使いすぎて、ほとんど禿山になっていたらしいですが、ちょうどいいところにペリーの黒船が来て、石炭が使われるようになったと聞いたことがあります。

その通りですが、ヨーロッパや中東とはちょっと様相が異なります。
・日本は現在でも国土の80%ぐらいが森林山岳地帯で、江戸末期でも「山が険しすぎて伐採できない山奥」の場所が相当数あったことに対し、ヨーロッパはアルプス山脈以外の険しい山がなく、ほぼ全域に渡って伐採されたこと、中東は気候的に森林が多くなかったこと

・日本は温暖湿潤気候で雨も日照も多く、森林が育つのに適した環境だったことから、禿山の再生も比較的容易だったのに対して、ヨーロッパは寒冷気候が多く、禿山を再生することが非常に難しかったこと
などがあります。

>地球の資源は有限だから、利子を取って経済を拡大し続けると、禿山になったり、砂漠になったり、地球温暖化したりするということでしょうか

そうですね。その通りかもしれません。地球温暖化については、私は懐疑的なところがあって「本当に人間の活動の結果の温暖化」なのかが分かりません。たとえば温暖化の原因となるとされているCO2排出量は、気温上昇の後に増えているからです。温暖化しているとしてもそれが人間の活動の結果なのか、は疑問が残ります。

それはともかくとして「利子」が人間の活動を活性化するのは間違いありません。たとえばニクソンショックと呼ばれる、金本位制の廃止は分かりやすく言えば「信用があればいくらでもお金を刷れる」というもので、金の保有量に裏打ちがなくなったということは「お札そのものが利子」ということになるからです。しかし金本位制を廃止し管理為替制度に移行したからこそ、今日までの大規模発展のための投資ができた、ともいえます。
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この回答へのお礼

補足して回答くださり、ありがとうございます。いたく感心しました。お話を聞いて思ったのは、森林が育ちやすいとか連作が可能な稲作とか、江戸時代は再生可能でエコな経済を維持しやすかったのではということです。

現在の豊かな生活を楽しめているのは、利子の力によるところが大きいのですね。先進国ではもう十分豊かになったから、次の時代の新しい思想や経済システムが求められているのかもしれませんね。

お礼日時:2019/07/15 19:18

なぜキリスト教とイスラム教の世界(正確にはユダヤ教も含む)で利子が禁止されたかと言うと、社会問題とエネルギー問題を解決するためです。



・社会問題
金利を自由にすると、借金はしやすくなりますが、利子がとんでもなく高くなります。現代でもアメリカは利子が高くなっていて、これは「利子が高ければ刈りやすくなるので経済運営にはプラスになる、破産者は支払い免除を受けることで社会が回る」としています。
 しかし、アメリカの貧困層が増えているのはご存知の通り

古代でも同じような問題が多発し、特に自由市民が病気などのトラブルで借金を重ねると、田畑が取られそれで生活していた家族や親族が破綻します。このようなことが繰り返されると社会そのものが維持できなくなるわけです。

なので、旧約聖書には「異邦人には利子を付けて貸し付けてもよいが、あなたの兄弟に貸すときには利子を取ってはならない:申命記23章20」のように利子を禁止していますが、重要なのは「社会が異なる=宗教が異なる異邦人には利子をつけてもいい」とされたことです。これなら利益を得ても自分たちの社会は壊れないからです。

・エネルギー問題
 キリスト教やイスラム教が成立した後ぐらいになると、古代から中世に移り変わっていきます。なぜ中世になったかというと、ヨーロッパから今の中近東にかけて「木材エネルギーが枯渇した」からです。
 ユダヤ人ではない、ローマ人やアラブ人はキリスト教やイスラム教以前は多神教で利子を禁止する考えはありませんでした。

そして「利子」を考える時に重要なのは「利子があれば、その先にある需要を考えて大規模に投資できる」ということです。古代でも戦争や貿易、大規模農園などに投資があり、利子があることによって加熱し、その結果エネルギー枯渇を招いたのです。
 ちょうど1970年代にオイルショックが起きたのと同じ状態になったのです。

1970年代はすでに科学技術が発達した時代だったので、燃費を良くしたり代替えエネルギーを開発するなどして、経済成長が止まらずに来ましたが(それでも70年代はかなり停滞しました)技術もなく木材エネルギーしかなかった古代には完全に成長が止まってしまったのです。

これにより「成長を悪と考える」中世が到来し、経済を成長させずみんなが分け合って暮らせるようにするために「利子」を禁止したのです。
 ただ利子を禁止するだけでなく、当時は「利潤を生むこと」自体が禁止され、農民は「畑を耕すことに専念し、日曜日は労働そのものを禁止する」ぐらいでした。他の人より頑張って労働すれば、当然にその人の富が増えるわけですが、みんなが頑張って富が増えてもそれを支えるエネルギー資源が足りず、そうなると結果として社会が持続できなくなるので、宗教を使ってそれを抑え込んだのです。

なので、キリスト教とイスラム教が「利子を禁止する」のは、むしろエネルギー枯渇が一番の原因であり、ルネッサンスと大航海、そして石炭と石油の発見まで中世は続いたのです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。たいへん興味深く面白いお話です。
なんか日本でも聞いたことがあるような。
江戸時代の末期は木材エネルギーを使いすぎて、ほとんど禿山になっていたらしいですが、ちょうどいいところにペリーの黒船が来て、石炭が使われるようになったと聞いたことがあります。
地球の資源は有限だから、利子を取って経済を拡大し続けると、禿山になったり、砂漠になったり、地球温暖化したりするということでしょうか。

お礼日時:2019/07/15 17:43

その実態はここに詳述されています。

別の形で利子は取るわけです。日本の「寸志」ほんの志と言いながら見返りを期待するのと変わりません。何かの形で返さないとその後付き合ってもらえませんからね。

https://www.tr.mufg.jp/houjin/jutaku/pdf/u201608 …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。なるほど、物を販売した時の利潤(マージン)やリース契約のリース料みたいな形態で見返りを取っているのですね。たしかに利子とは違って不労所得ではなくて、それなりに労力と時間をかけているから宗教的には許容できるのでしょうね。

お礼日時:2019/07/15 16:48

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