プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

カラオケの精密採点マシーン(DAM)で歌って、聴いている人達がビックリするほど上手いのに、そんなに高得点ではない人が結構いるのですが、DAMが入力した音程やリズム通りに歌わないと得点につながらないということですよね?いわゆる機会に媚びるというか。事実、プロの歌手が自分の持ち歌を歌うと高得点を出せないというジンクス(というよりデータ)があるのも、機械が人間の歌を採点することには限界があるとも言えるのでしょうか?

A 回答 (6件)

複数原因があります。



まずは採点そのものの問題から、初心者間違い、声質、歌ソノモノの問題。
音痴矯正のため取り組んだ事があります。
そのときのノウハウを書き記します。

【採点法の理解】

音程採点の方法ですが、歌声の周波数分析を行うしか方法がありません。
原曲は音符毎に周波数が定められていますから、
これと一致していれば「音程があっている」とするわけです。

楽器の様なものは、(沢山の周波数を出しますが=倍音)分りやすいんです。
しかし、打楽器や声は分り辛い。
ノイズ交じりの音は全周波数帯域の音をほぼ均等に持っているからです。

つまり、

「この音符の周波数が出ているか?」

と言う音程チェック方法ですと、全て正解になってしまいます。
素人の声は楽器の様に澄んでいないため、得点が上がりやすくなります。
逆にプロの声は綺麗に整っていますから、間違いが分りやすくなります。

これを回避するため、プロっぽい歌声の抽出をし、
技能点などの加点をして、点数を補正するのが現在主流な採点方法でしょう。


【対策など】

それでは、気をつけるポイントを列挙していきます。

1.カラオケ採点による問題

・マイク感度の問題(もっとも大きい問題)

 カラオケ店のマイクは管理がずさんです。
 マイクの声を拾う部分が潰れていて、声を殆ど拾わないものがあります。
 少しでも口から距離を離しますと、音量が減衰します。
 そばで聞いている人には変化がなくても、
 採点機械はそれ(マイクが離れた事)を知りませんから、
 音が欠けたと勘違いします。これが一番多いようです。

・部分的にリズムがずれている(激しく減点されます)

 音程チェックの方法を思い出してください。
 もし、採点機とタイミングがずれていたらどうなるでしょう?
 そばで聞いている人にとっては正確であっても、
 機械のほうは、「全音が間違い」として判別します。
 テストで言うと、解答欄がずれている状態です。最悪ですよね。
 機械側も学習してアジャストしますが、ズレが大きかったり、声が小さかったり、
 頻度が高いと学習が間に合いません。
 つまり、リズムが正確でないと、大減点される箇所が増えてしまうんです。

・歌い手の性質の違い(ライブ歌手とスタジオミュージシャン)

 ライブ歌手は、音の立ち上がりが強く、自分からパーンと音を決めていきます。
 自分が世界を作ろうとするんですね。伴奏がこれにあわせてくる。
 スタジオミュージシャンは、伴奏が機械(またはソースとして別録音)である
 事が多いので、良く聞いて相手にあわせようとします。
 カラオケは後者になりますから、ライブ歌手にとっては不利になります。
 クラシックの様に合奏を前提にしている歌い手ならば、対応できるでしょう。
 ポピューラーミュージック系のボーカルですと、辛く出るでしょう。


2.歌い手の技能の問題

初心者編

・音感そのものの問題

 「聴音」ソフトを検索してください。少し遊ぶだけで分ると思います。
 音感の無い人は1オクターブの違いしか認識できません。
 採点に耐えるには、1000分の1秒の音ズレ、1Hzの音ズレを認知できないと、
 自己チェックが難しくなります。
 音感がある人でも、頭を使った後は精度が100分の1(くらい)に低下します。
 足で拍を強く踏む、歩くなど、20分ほど(体の方に)感覚を戻すと本来の音感が戻ります。

・原曲を間違えて覚えている

 原曲歌手の歌も正確じゃありません。
 本当に綺麗な歌声(NHKの歌のお姉さんなど)であれば、覚えやすい。
 ポピュラーミュージックの歌手の歌声では、素人は音を拾えないんです。
 うろ覚えですと、歌唱は壊滅します。
 また、同じ箇所で間違えます。
 あらためて(MIDI音源などをさがすなど)、チェックをすると良いでしょう。

・暗記の問題

 歌詞を暗記しておらず、画面を見ている場合が多いでしょう。
 音楽は先読みして準備するのが基本ですから、全く話になりません。
 また、暗記の仕方も言葉として覚えてはいけません。
 メロディーにあわせて、音として覚えます。
 一番良いのは方言のイントネーションに当てはめて、別の意味として覚えます。
 歌唱中は目に光をいれないように、目を閉じましょう。
 音感精度が下がります。
 ちゃんと歌えるためには、400回ほど歌わないと覚えられないと思いましょう。

・緊張して伴奏が聞けていない(周囲がうるさくて聞こえていない)

 リズムずれ、またはキーずれに繋がります。
 正確な採点を行うには、伴奏と歌声が一体になり、自分の声が消失するような
 感じでないといけません。
 自分の声だけを聞いて歌っている時は、想像以上に音痴に聞こえます。

・ブレスの問題

 画面を見ていると息継ぎを忘れると思います。
 ブレスタイミングを忘れないように、足で拍を取り、体でリズムを取ります。
 吸う時は、音など気にせず、一気にブハッと吸います。
 息を残せれば、技巧(ビブラートなど)を使う心の余裕が生まれます。
 初心者は大概において、脳酸欠になっているので改善の要です。

・音の高さに対する諦めの問題

 高すぎる音があると、適当にしてしまうものです。
 しかし、そこから音が下がっていく配列が多いものです。
 自分が出した声を基本に相対的にやりますと、そこから全音ずれてしまうんです。
 苦しくても、上がりきる、下がりきる、が上達の基本になります。

・早い音符配列に対する諦めの問題

 細かく音が変わり、ごちゃっとしている部分がありますと、諦める場合があります。
 諦めず何度も聞いて、体に刻み込ませましょう。
 イントネーションで覚えるのがコツです。
 疎かにすると、本人の体感以上に音痴に聞こえるので気をつけましょう。

中級者編

・声が揺れている(揺らいでいる)

 CD音源の様な声を出すためには、これに注意をします。
 自分の声を良く聞くと、微妙に揺れています。
 頑張って揺れを止めようとしてみましょう。
 練習で確認する方法があります。
 「シー、静かに!」と言うせりふがありますよね。
 このシーが圧力を伴って綺麗に伸びているか?です。
 意外と揺れているものです。これに気がついたら、プロの録音を聞いてみましょう。
 実はプロでも揺らいでいる場合があります。
 全曲の中でも2箇所以下くらいがプロ。プロ並みに上手い人で5箇所くらい。
 プロでもライブでは10箇所以上揺れています。
 普通の人は一つの音符が全て揺れています。
 つまり、意識をして直さないと超えられない壁だと言う事です。

・声量が足りない

 声がプロっぽくない。厚みが無い。いい感じがしない。話し声と変わらない。
 という事態で悩むでしょう。
 声帯を閉じて歌う練習が足りないからです。
 声量の正体は、鼾(いびき)になります。
 口をあけて寝ている人の鼾が煩いというのは良くありますよね。
 つまりこれを応用して、口の変化と、息の吐き出しの制御を分離します。
 鼾の様なノイズの多い音でも、喉、口腔、舌を使って一定の形を作ると、
 狙った音だけが綺麗に整形されて外に出ます。(楽器と同じ)
 話し声より全体に音の量が多くなり、声量が増します。
 息も長く続くように成り、次のステップへ進めるでしょう。

・声質の問題

 自分の地声が歌に向かない場合もあります。
 本格的に声を変える場合は、ファルセットから鍛えていき、徐々に地声を混ぜます。
 地声の部分が低次倍音となり、声を強化して遠くまで届けます(ベース伴奏音)
 ファルセットの部分が高次倍音となり、綺麗な共鳴現象を起こします。
 二つの音源から共鳴した部分が新たな基底音となり、これで音階をなぞります。
 慣れて来ると、ファルセットと地声の混合率を変える事で、音程を作り出せます。
 ここまで来ますと、口の形を変えずとも歌えるようになります。
 物真似歌手で凄い女性がいます。
 口が殆ど動いていないので、クチパクだと疑われています。
 しかし、発声法が違うと言う事です。音域が3オクターブを超えるでしょう。

上級者編

・音線の美しさを追う

 中級編までは作品作りの基礎力に相当します。
 絵画で言うとデッサンなどの基本的な部分です。
 しかし、絵が美しいと言われるには、線の美しさも大事ですよね。
 絵の上手い漫画家の線を見ると、微妙に太さを変えて、流れがありますよね。
 文字で言うと筆記体の美しさです。
 単に楽曲どおりに歌うのではなく、一音に対して音量変化の線を意識する。
 音階を階段ではなく、カーブとして捉えます。
 美しいコーナーリングを意識して、音の軌跡をイメージします。

・トランス状態(ゾーン)へ誘う

 音線の美しさが分かってきた後は、仕上げに入ります。
 音線の美しさを意識して歌い、自分で自慢をし、自分で喜びます。
 しかしここで、「あなたらもっと凄いよねえ。」と心の中で語りかける。
 (実際に誰かに「う~ん、前はもっと凄かったような。悪くは無いけど」
  とか台詞を言ってもらうと入りやすいです)
 すると、「え~、まじで? 疲れるんだけど。まあ、サービスするか」
 と自分が無意識に話しているのが分かります。ここからです。
 体が勝手に歌いだします。

闇雲にカラオケを練習すれば苦しいですから、ヒントにしてください。
私は声質改善を最初からやりました。
音痴からトランス状態まで3~4年くらい掛かりました。

以上、ご参考になれば。
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この回答へのお礼

こんな詳しいアドバイスは初めてです。

お礼日時:2019/08/12 09:38

カラオケのメロは平均律です。

ピアノを1本指で弾いた状態です。やってみりゃ分かるが音程おかしいです。
普通はメロは純正律です。カラオケと合う事自体が間違ってます。
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この回答へのお礼

少し専門的すぎますが大変参考になりました。

お礼日時:2019/08/12 09:37

参考までに。


かつてNHKで番組で面白い現象の出ているんだよ。
題名は忘れたが、素人が歌を歌い、それをプロの作詞家や作曲家と、そこにいる観客の素人たち50人が採点をする。
その結果は・・・・。
素人が高い評価をしても、プロの作詞家や作曲家の評価は低い。
この逆もあるんだよ。
ちなみに、プロの歌手は「歌がうまいからプロになった」とは限らないんだよ。
そう、プロになるにはいろいろと裏があって、いくら歌がうまくてもプロになれない人もたくさんいるんだよ。
逆に、歌が下手でもプロになる人もいるんだよ。
ちなみに、カラオケの採点基準は「発声の良しあし」で決まるんだよ。
発声が良ければ自然に高得点になるので。
ヘタに小節やビブラートを使うと、減点の対象になるから。
それと、プロの歌手は「自分流にアレンジ」していることが多いので、それも減点の対象になるんだよ。
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この回答へのお礼

なるほど。

お礼日時:2019/08/09 06:28

そうですね。

恐らく技術的には無理ではないが、「カラオケの採点プログラム」にかけられる費用なんてたかが知れてるわけでして。
そういう意味の限界はあるかと思われます。
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この回答へのお礼

なるほど。

お礼日時:2019/08/09 06:27

上手いのと点数はまったくの無関係です。


太鼓の達人ゲームで高得点出す人は、お祭りの太鼓たたいて上手なわけじゃありません。
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この回答へのお礼

なるほど。

お礼日時:2019/08/08 19:14

機械で採点するのは正確性


人間は情感なんかも含めて採点するだけ

単に、採点基準が違うだけですね
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この回答へのお礼

なるほど。

お礼日時:2019/08/08 19:14

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