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日本に小麦が伝来したのは弥生時代だそうです。それ以降、小麦を粉にして饂飩・麩・お焼き・煎餅・水とん・饅頭など様々な形で食用にしてきました。
 しかしなぜ小麦粉を水で練り、酵母菌を発酵させて焼くパンが日本では発明されなかったんでしょうか?酵母発酵の技術は古くからありますから自然と発明出来るはずなんですが・・・

A 回答 (9件)

米が主食だったからでしょう。



いくつか歴史的な事実を整理します。
・パンは紀元前6000年ぐらい前からメソポタミアで小麦をこねて焼くパンの原型が生まれる。ただし発酵させないので、いわゆるピタパンやインドのナンのようなものであったと推測される

・紀元前4000年頃、エジプトで偶然にパンの発酵が発見され、発行パンが作られるようになる。発酵パンは中に空気が入るので、食味が軽くやわらかいので、神にお供えしたり、貴族などが食べることから普及していったと考えられている
です。

古代ローマの時代には中国までローマ人やユダヤ人が往来していたようですし、紀元前3000年には中国に小麦が伝来し栽培が開始されていましたので、日本で発酵パンがないことよりも以前に「中国にも発酵させるパンが無い」ことを確認するほうが良いと考えます。

で、参考になるのは比較的伝来経路と年代が分かっている麺類でしょう。

麺類は中国で生まれ世界中に広まった、と考えられています。アジアには広く伝播しましたが、その伝播は紀元前後ぐらいから始まるようで、イタリアでパスタが誕生したのは大体11世紀ぐらいのようです。
 
質問者様のご質問をパスタに置き換えるなら「なぜ紀元前から小麦があるイタリアでパスタが生まれたのは11世紀ごろなのでしょうか?」でも成立するわけです。

この答は、様々な理由があるでしょうが、大きな理由の一つに「食文化」があると思います。特に煮炊きする文化の違いと食べる器や使う器具の違いは大きな理由になるといえるでしょう。

中国では紀元前から主に4つの調理法で小麦を食していました。小麦粉に水を加えて練った後に、煮る・蒸す・焼く・揚げるの方法を採っていたのです。このうち煮たものと揚げたものは箸でつかんで食べていたでしょう。煮る小麦粉料理は水餃子などがありますが、箸がないと熱くて食べられません。蒸したり焼いたりするのは、少し冷ませば手で持って食べることができます。肉まんや日本のオヤキなどが一例になると思います。

面白いことにヨーロッパではパンと煮る調理法以外がほとんど発達していません。蒸しパンも揚げパンも古代には存在せず、煮る料理のうち麺料理も比較的新しい時代まで存在しません。

その理由はやはり調理器具などの問題でしょう。特に蒸し器はアジア以外にほとんどないもので、ヨーロッパには蒸し器は有りませんでした。なぜ無いかというと「ヨーロッパは暖炉で煮炊きをしたから」です。イタリアにはかまどが有りますが、ヨーロッパの多くの国での調理器具は暖炉と兼用のオーブンだったのです。

で、逆に、このオーブンがアジアにはありません。オーブンがないと発酵させてもパンは焼けないのです。
このオーブンという調理器具がアジアには伝来しなかったことがパンが日本に(中国にも)ない、もっとも大きな原因だと思います。
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>酵母菌は古くから酒作りに使われてますから、種類が違ってパンが作れないのでしょうか?



酵母の種類が違います
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この前、奈良に観光に行ったとき、奈良時代から伝わる酒まんじゅうなる食べ物を食べました、


麹菌で発酵させたもので蒸したものと焼いたものがあり香り以外は、パンでした。
(店の人が言うのには、パン屋さんによっては麹菌発酵のパンを作っているそうです)
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この回答へのお礼

酒まんじゅうは米粉と麹菌で作ってるようですね。小麦粉ではないみたい

お礼日時:2019/10/07 19:20

イースト発酵のパンは強力粉です。



それに比べ、昔からの日本の小麦は中力粉です。
うどんやすいとんなど、発酵させない食べ方が主流なのは、中力粉が発酵向きではないからでしう。

>酵母発酵の技術は古くからありますから自然と発明出来るはずなんですが・・・

中力粉が酵母菌でどの程度発酵するかはわかりませんが、試した人はいたと思います。
おそらく、粉にして発酵させるなどの手間がかかり、効率的でないわりに美味しくなかったのだと思います。
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この回答へのお礼

>中力粉が発酵向きではないからでしう。
どうもこの理由が一番みたいですね
日本の小麦はグルテンの少ない品種みたいですね。パンを焼いてもパサパサで美味しくないと

お礼日時:2019/10/07 19:21

「日本で作られる小麦はパンには不向きだった」という可能性もあるんじゃないかなぁ.



食品添加物としての臭素酸カリウムの用途として
パンを作るための小麦粉の処理
がありますし.
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
臭素酸カリウムの話は知りませんでした。

お礼日時:2019/10/07 19:22

キリスト教の禁止と関係があるようです。


↓の真ん中あたり、「日本」の項
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3
当時の人々の口に合わなかったようだ、とも書いてあります。

どこで聞いたか忘れましたが、昔のイースト菌は独特の臭いがあったとか。明治初期のパン屋さんはこの臭いを目立たなくする工夫をいろいろやったとか。あんぱんも工夫のひとつだったらしい。

麦は消化が悪くそのまま炊いたのではダメです。一度粉にするのは消化を助けるためですが日本では二度炊きをすることでこれを克服しました。粉にするより二度炊きの方が手間がかからなかったのかもしれません。現代では麦飯には押し麦を使いますね。これは蒸したあとローラーで潰したものです。
麦は米よりも腹もちが良くありません。そのため敬遠されたのでしょう。しかし江戸時代も裏作として大量に作られていました。生産量は米に匹敵したと思います。冬には台風や干ばつはありませんから生産は米より安定していたはずです。麦がちゃんととれれば飢饉はなかったとも言われています。天明の飢饉だったかな、岩手県あたりで多くの人が餓死しましたが、このあたりの土地は麦に不向きだったと聞きました。もし麦の生産が可能だったなら飢え死にする人はなかったのでしょうね。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答ありがとうございます。
パンの臭いや押し麦など知らない知識が多くとても参考になりました。

>麦は米よりも腹もちが良くありません
飢饉が身近な昔の人にとってこれは致命的な弱点ですね

お礼日時:2019/10/07 19:09

パンを発酵させる酵母菌がなかったから



パンは一次発酵、二次発酵という過程を得ないと焼けませんでした(オーブンも無いけど)

米は、水で茹でれば飯になりました
米のほうが、簡単ですからね、飯にすればお腹が一杯になるし

あと
>日本に小麦が伝来した

最初に伝来したのは九州です
小麦の生産には向かない地域です
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この回答へのお礼

酵母菌は古くから酒作りに使われてますから、種類が違ってパンが作れないのでしょうか?

お礼日時:2019/10/07 19:23

米栽培もその頃に日本に伝わっています。


湿度が高い日本では小麦より米の方が適していたのでしょう。

米は高温多湿が適しています。
小麦は乾燥気候の方が適しています。
当然米の方が栽培適地が広く、収穫量も多いです。
生産力が小さな時代には、なるべく収穫量が大きい方が普及します。

保存の面でも、米の方が高温多湿に強いのでしょう。
通販でアメリカの小麦粉やパン用ミックスを購入しますが、届いたらなるべく早く使わないと水分が多く含んで、焼き上がりが違ってしまいます。
日本はほんとうに湿度が高く、米文化と小麦文化は違うのだなと実感します。

食は、やはりその土地に合った物が発達していったのだと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
>米の方が高温多湿に強い

これは盲点でした。日本の気候だと小麦粉が変質しちゃうんですね

お礼日時:2019/10/07 19:22

大化の改新により、土地を支給し、それをもとに戸籍・税制を作ったから米中心の税制となったからでは?

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この回答へのお礼

その理由なら他の小麦を加工した製品も発達しないですよね?
うどんや麩などは普通に食べられてました。

お礼日時:2019/10/06 23:15

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