プロが教えるわが家の防犯対策術!

夏目漱石のこころの、
Kの遺書を読んだ場面についてです。

もとより世間体の上だけで助かったのですが、その世間体がこの場合、私にとっては非常な重大事件に見えたのです。

とは、どういう意味ですか?
お力添えよろしくお願いいたします。

質問者からの補足コメント

  • 遺書にお嬢さんの名前だけなく、わざとKが回避した理由も教えてもらいたいです。

    また、私が遺書をわざとみんなの目につくように元のとおり机の上に置いたのは 自分の信頼を失うようなことが書かれていなかったので隠す必要がなかったからでしょうか?

      補足日時:2019/10/16 15:20

A 回答 (3件)

>もとより世間体の上だけで助かったのですが、その世間体がこの場合、私にとっては非常な重大事件に見えたのです。



世間(奥さんやお嬢さん)にばれずに良かった。自分の保身のためです。「もしそれが奥さんやお嬢さんの眼に触れたら、どんなに軽蔑されるかも知れないという恐怖があったのです。」とあります。

>遺書にお嬢さんの名前だけなく、わざとKが回避した理由も教えてもらいたいです。

Kは「道のためにはすべてを犠牲にすべきものだというのが彼の第一信条なのですから、摂欲や禁欲は無論、たとい欲を離れた恋そのものでも道の妨害になるのです。」というのが信念です。お嬢さんに恋したというのは自己矛盾です。死ぬにあたって信条に反することを書くわけにはいきません。書いたら恥です。

>私が遺書をわざとみんなの目につくように元のとおり机の上に置いたのは 自分の信頼を失うようなことが書かれていなかったので隠す必要がなかったからでしょうか?

そのとおりで上と同じです。世間(奥さんやお嬢さん)にばれずにすんだ。自分の保身のためです。その後の文の「そうして振り返って、襖に迸しっている血潮を始めて見たのです。」というのになります。血潮よりも遺書の中身が気になっています。隠すどころか先生が自殺とは無関係であることを皆に見てもらわなければならないのです。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

大変ご丁寧にありがとうございます(T . T)♡♡
テスト前に理解することができ、すごく助かりました。
本当にありがとうございます。。。

お礼日時:2019/10/19 22:19

世間的にはなんらペナルティを受けなかったし後ろ指も差されなかった。


でも、その時の記憶は自分の良心を責め続けることとなった。

別の言葉でいうと「自分に嘘はつけない」

そういうことはあなたにもあるでしょ。


あと、Kの性格や生い立ちからして、「自分に勝つ」というのが人生のテーマになってるでしょ。
他人のせいにする、それはとりもなおさず自分を見つめることから逃げる、ということである。
だからKは意地でも書けなかったのだ。
書いたら死後に恥を残すことになる。
そんなみっともない真似はできない。
知識と経験を重ねないとなかなか理解しづらいが。

しかし死に際して考えたことは残したい。
だから遺書は書いたし読まれるように目立つところに置いた。
これも人生経験を積まないとなかなかわかりづらい。
    • good
    • 0

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/questio …

>遺書にお嬢さんの名前だけなく、わざとKが回避した理由も教えてもらいたいです。
Kにとっては、禁欲的であるべき自分が恋をするという矛盾に責め立てられての自殺です。「私」やお嬢さんとことは無関係ということです。わざと回避したわけではありません。

>隠す必要がなかったからでしょうか?
むしろ積極的に見てもらい、この自殺はK個人の葛藤の結果であることを周知せしめ、ひいては「私」とお嬢さんの結婚が支障なく行われるようにした、と思われます。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

なるほど、度々ありがとうございます。
わざと、とは、私の心中として実際に記載されているんです

お礼日時:2019/10/16 17:48

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています