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”ある方” や ”ある所”と、”とある方” や ”とある所” という使い方があります。
これらの「ある」と「とある」との、使い方の差を教えて下さい。

A 回答 (11件中1~10件)

「ある(或る)」は、


人・事物・時・所などをはっきりそれと示さないで言う語。また、漠然とぼかして言う語。(明鏡国語辞典)
「とある」も基本的に同じですが、大きな違いは「偶然性」です。

・ある方の話。⇒名前は明記しないが、ある人物の話。
・とある方の話。⇒名前は明記しないが、偶然(知った / 出会った)ある人物の話。

・ある場所に行きついた。⇒名前は明記しないが、ある場所に行きついた。
・とある場所に行きついた。⇒名前は明記しないが、ある場所に偶然行きついた。

大体、こういった違いがあると思います。
「ある方」の場合も偶然に会った人物だったりすることも多いので、偶然性が絶対に無いというわけではありません。
ただ、それはあくまで(それこそ)偶然のことであり、「ある」という言葉自体に偶然性の意味は含まれていない。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<基本的に同じですが、大きな違いは「偶然性」です。>
<名前は明記しないが、ある人物>と
<名前は明記しないが、偶然(知った / 出会った)ある人物>とに区別されるのですね。
”と”一文字で、偶然が加味されるのですね。

お礼日時:2019/10/18 07:46

No.5 の補足です。



>><意識的な選択>と<無意識的、偶然に選択>とに差・違いがあるのですね。

この差異は、<意識的な選択>は当然話者によるものですが、<無意識的、偶然の選択>は話者が聞き手の立場に立っての判断で、No.10での引用の「とある」も聞き手にとっての無意識的、偶然の選択という意味で、正しい用法です。

話者は観念的に聞き手の立場に移行し、<無意識的、偶然な選択>、不特定な対象ということを「とある」と強調しているものです。

これに対し、「ある」は話者による特定の選択を表わしています。聞き手の意志的な選択を話者が代弁する場合は、「(皆さん)ご存じの」になります。

この相違が理解できないために、混乱した回答がなされています。■
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。
<話者は観念的に聞き手の立場に移行し、<無意識的、偶然な選択>、不特定な対象ということを「とある」と強調>
<「ある」は話者による特定の選択を表わしています。聞き手の意志的な選択を話者が代弁する場合は、「(皆さん)ご存じの」>なのです。
我々(日本語使用者)は、(おそらく知らずに、むずかしい)<観念的に聞き手の立場に移行>を採っている場合があるのですね。

お礼日時:2019/10/20 15:06

No.3でコメントした者です。



 少し前のマンガ雑誌に、典型的な実例が出ていました。
【「ある」「とある」】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12537442004.html
 以下は一部の抜粋(重言)。
===========引用開始
そんな自分を少しでも
精進させるべく
夜な夜な私は とある
銭湯へ足を運ぶ

目的は一つ

とある怪人に
教えを請う
ためである!!
===========引用終了

 うーん。
 辞書的には〝誤用〟でも、こうして読んでみると、なんかこれでもいい気がしてきます。
 でも「夜な夜な」足を運んでいるのに「とある銭湯」「とある怪人」は……。
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No.4 です。



><未知のもの>対<既知のもの>なのですね。

No.4にも書きましたが、
「ある」は<未知のもの>についても使えます。

「とある」 未知だったもののみに使う。
「ある」  未知のもの、既知のもの、両方に使える。

以上のように理解しています。
ただ、実際には書き言葉としても「とある」は使った記憶がありません。
わたしにとっては、文語で、本の中で見る言葉、という位置づけです。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございました。
誤読しておりましたが、<「ある」は<未知のもの>についても使えます。>なのですね。

お礼日時:2019/10/18 18:47

本来、「とある」は「ある」に含まれています。


だから混乱して誤用が増えるのだと思います。
「偶然、たまたま、未知、仮定」といった場合に「とある」を使います。

今は、「ある」と「とある」の間がすごく近くなって、「ある」と言うべき時も「とある」を使うのが一種の流行のようになっています。
特にネット上で激しいです。

実際の使い分けとしては、実際の話し言葉、会話では「とある」は使わない、と覚えておけば間違いはないでしょう。
実際、「旅行中に、とある方と出会ったのですが」と話す人はあまりいません。
妙な不自然さがあるので、リアルの会話や文章の中、あるいは目上の人などには使わない方が無難です。

創作の場合は使いたければ使う、「とある」はくだけた流行語、と思っていればよいと思います。
(実際には流行語ではないですが、今はそんな使われ方をしていますので)
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<ある」と「とある」の間がすごく近くなって、「ある」と言うべき時も「とある」を使うのが一種の流行>なのですね。今も昔も、言葉は揺れ動いており、絶対にこれが正しい、とは言いにくいのですね。

お礼日時:2019/10/18 18:45

さらに重ねて言えば、勝ち組負け組などの流行語がある社会状況の中で自己の存在を希薄なものとして自覚する場合、かなり自虐的な意味を込めて「とある」を用いることもあり得ると感じます。

どうでもいい存在として自己を表現することにより逆にそのようなものを生んだ社会の矛盾を反射する、見ようによっては堕落論的拗ね者の心情表現とも言えます。
ことばはある時代やある世代が支持すれば、正しいとか正しくないとかを乗り越えるものだと思います。赤信号みんなで渡れば、ではないですがその勢いが早い場合辞書もその流れについて行けないこともありますね。辞書は本質的に後から追いかけるしかないものです。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございました。
<かなり自虐的な意味を込めて「とある」を用いることもあり得る>ですね。言葉は使いようで、いろいろな表現を生めるのですね。

お礼日時:2019/10/18 18:40

「と」ですが、「とかく・とやかく」の「と」です。

「と」は遠称で今で言えば「あれ」です。「とある」は遠方の物を指して、そこにある、という意味です。

遠くにあるので正体不明です。よく分からないものという意味も含みます。だから「わたしはとある高校生です」というような自己説明には向きません。自分のことなのに正体不明なものとして紹介する雰囲気が気にくわないという意見は理解できます。
ただし「とある人に聞いたところ」など他人については問題はありません。それほど親しいわけでもない通りがかり的な人の場合は普通に使えます。心理的な遠方の人、と言うわけです。一部の辞書には場所や物のみでなく人にも使うとされています。

更に言えば、実際は近い存在なのに意図的に遠い物として「とある」を用いる事はあり得ます。表現者の現実的あるいは心理的都合でしょう。これを広げていくと自己の説明としても用いることもできそうです。「ある高校生」ではなく「とある高校生」とすることで
存在をより深く隠蔽できる感じはします。質問内容が機微に渡る物であったり、非道徳とされる内容である場合などはそうですね。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<「と」は遠称で今で言えば「あれ」です。>
<遠くにあるので正体不明です。よく分からないものという意味も含みます。>
「私は、とある・・・」とは使えないのですね。
しかし、「と」を使い、本来近いものを意図的に遠いもの、として表現する、という手があるのですね。

お礼日時:2019/10/18 16:35

連体詞「ある」は「ある日」「ある時」「ある所」「ある人」のように使用し、時間的・空間的な連続の中の、特定の単位的存在である、日や時間、所、人という対象の意識的な選択の表現です。



「とある」は対象を不特定に無意識的、偶然に選択した表現であることを表しています。

「私はとある高校生です」は、「私」という不特定ではなく特定の高校生の意識的な選択なので、「ある高校生」も「とある高校生」も誤りですが、「私はある高校の生徒です。」「私はとある高校の生徒です。」は高校を特定の意識的あるいは、不特定な無意識的選択により表現した正しい表現です。■
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
「ある」は、<意識的な選択の表現>なのですね。「とある」は、<不特定に無意識的、偶然に選択した表現>なのですね。
<「私はある高校の生徒です。」「私はとある高校の生徒です。」は高校を特定の意識的あるいは、不特定な無意識的選択により表現した正しい表現です。>なのですね。
<意識的な選択>と<無意識的、偶然に選択>とに差・違いがあるのですね。

お礼日時:2019/10/18 16:26

「とある」を辞書で見ると、こう出ています。


>たまたま行きあった場所や家、または日時などをさしていう。
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/154731/meaning/m …
つまり、その文脈の中で話者/書き手がそれまで知らなかったもの、未知のもの、
初めてのものに対して使う言葉といえるでしょう。

一方、「ある」のほうは
>はっきり名を挙げずに物事をさす語。また、漠然と物事をさしていう語。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%88%96%E3%8 …
未知のもの/人/場所についても使えると同時に、「とある」とはちがい、
話者/書き手にとって既知のもの/人/場所について、
明言を避けて使われる言葉でもあります。
たとえば「ある友人のことで、相談があるのだが」というような場合です。

こちらの過去問もご覧ください。

「私はとある高校生です」的な「とある」の使い方は誤用だということを知らない人
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11264842.html

「ある」のかわりに「とある」を使うのは、
日本語の用法として完全に市民権を得たのでしょうか?
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11324175.html
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
「とある」:<その文脈の中で話者/書き手がそれまで知らなかったもの、未知のもの、
初めてのものに対して使う言葉>
「ある」:<話者/書き手にとって既知のもの/人/場所について、
明言を避けて使われる言葉>なのですね。
<未知のもの>対<既知のもの>なのですね。

お礼日時:2019/10/18 10:18

最近、妙な「とある」の使用法が増えているようです。


 例によってネット発信の〝ほぼ〟誤用でしょう。

少し前に下記の質問がありました。
【「私はとある高校生です」的な「とある」の使い方は誤用だということを知らない人】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/11264842.html
 当方の回答だけ下記に転載します。

 ポイントを箇条書きします。
●「とある」と「ある」の使い分けは、質問者の感覚が正常
〈偶然も行き当たりばったりではない場合にも「とある」を使う〉のは、(現段階では)ヘン
●「とある高校生」の類いはネットスラング(現段階では)
「とある」はライトノベル『とある魔術の禁書目録』から広まったと推測される。この用法自体はさほどおかしくないが(「とある」でも「ある」でもほぼ同様)、「名もない高校生」とか「通りすがりの高校生」などの使用法はヘン
●今後市民権を得るか否かは不明
 ネットの妙な使い方が広まった言葉はいろいろあるので、なんとも言えない

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No.5

回答者: 1311tobi 回答日時:2019/08/25 15:36
「私はとある高校生です」
 確実におかしいのでが、理由がうまく説明できません(泣)。
「偶然目についたり行き当たったりした場所」ではないから、ですかね。
 
>「とある〇✖」を「ある〇✖」と置き換えて問題がなければ、「ある〇✖」が正しい用法であると考えてほぼ間違いはありません。
 ここはちょっと疑問です。下記の辞書にある例文は、いずれも「ある」にかえることができそうです。
 下記の例文の場合は、「とある」と「ある」は同じように使えるのでしょう。
 個人的には「とある」は古くさいので使いません。「ある」にします。
 ただし「私はある高校生です」はやはりヘンです

 問題は「ある」しか使えない場合です。
「ある日のこと、おじいさんは山へ柴刈りに……」
 は「とある」にはしにくでしょう。

「偶然訪れたとある町で、とある老女と出会った」
「とある町」はOKでしょう(個人的には「ある町」を使います)。
「とある老女」も使えそうな気がしますが、辞書によると「場所」「日時」限定のようなので、ダメなんですかね。
 
https://kotobank.jp/word/%E3%81%A8%E3%81%82%E3%8
===========引用開始
大辞林 第三版の解説

とある


( 連体 )
偶然目についたり行き当たったりした場所であることを示す。その辺の。ある。 「下町の-店に立ち寄る」 「 -山寺に行きついた」 
===========引用終了
===========引用開始
精選版 日本国語大辞典の解説

と‐ある

〘連体〙 特に意識しないが、たまたま行き合わせた物事であることを示す。偶然目についた、という気持を込め、連体詞「ある」と同じように用いる。ちょっとした。たまたまそこにある。
※太平記(14C後)五「宮をばとある辻堂の内に置き奉りて」
※謡曲・雲林院(1426頃)「ある夜の夢にとある花のもとに束帯ひ給へる男、紅の袴召されたる女性」
===========引用終了

https://kotobank.jp/word/%E3%81%A8%E6%88%96%E3%8
===========引用開始
と或る(読み)トアル
デジタル大辞泉の解説

と‐ある【と×或る】


[連体]たまたま行きあった場所や家、または日時などをさしていう。ある。「と或る食堂にはいる」「と或る夏の日のことである」 
===========引用終了
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No.7

回答者: 1311tobi 回答日時:2019/08/25 20:47
>「私はある高校生です」もまともではありませんね。これは「名もない高校生」とか「通りすがりの高校生」などの意味で使用しているものと思われます。
 そうか、そうか。そういう感じですね。なんと奇妙な(笑)。
「通りすがりの〜」自体もネット投稿から生まれ方言(ネットスラング?)的なものだと思っていました。

 No.4のお礼コメントの「どうやら2005年頃に発売のアニメ作品か何かのネーミングが発祥」という言葉を見て検索しました。のけぞりました。
https://search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%81%A8%E3

『とある魔術の禁書目録』(2004年)が発祥ですかね。
 ↑の使い方ならフツーなんですけど。
 これが「私はとある高校生です」になるんですね。
 ネットの妙な使い方が広まった言葉はいろいろありますが、これは新種です。
【よくある誤用7──ネットが広めた誤用 ご教授ください ご存知のとおり 直裁な言い方 】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-12281408232.html
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