アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

王朝交替説や徳川将軍家で8代将軍徳川吉宗が紀州徳川家から入ったり、応神天皇の五世孫として継体天皇が即位したりするのは、日本では同一王朝とみなされるが、西欧文化圏や中華文化圏の一般的な見方に拠れば王朝の交代とみなされる可能性がある。

こういうことを踏まえて皇室は男系で神武天皇から続いていることになっていますか?皇室の方もそう思っておられますか?それとも王朝は交代していると思っておられますか?王朝は交代しているとのですか?

A 回答 (2件)

>西欧文化圏や中華文化圏の一般的な見方に拠れば王朝の交代とみなされる可能性がある。



その通りですが、それはあまり重要なことではないのです。
なぜなら「日本の歴代天皇の中で『その存在が確実視されているのは継体天皇から』だから」です。

継体天皇の一代前の武烈天皇からさかのぼる歴代天皇は存在が確実視されていません。
一般的に「王朝が交代した」と考えるユーラシア大陸の考え方は「確実に家系が変わったことを証明する」前提です。

日本の天皇家の場合「家系(つまり父系の遺伝子)が変わっていない、と言う前提で同一王朝とされるわけですが、それ以前に「神話時代から現在まで家系がつながっている王朝は天皇家以外既に存在しない」のです。

古代であれば「神話から(途中で家系交代があっただろうと推測されても)一貫した家系である」とするなら、それを前提に「連続した王朝」という評価が為されていたはずです。そうしないと、古代の家系や民族などの記録がはっきりと残っていない時代の統治の正統性や連続性に疑問が出て、王朝存続が不安定になるからです。

ところが、中国なら始皇帝以後は「中華民族を治める皇帝という立場の条件」が明確になり、またヨーロッパでも皇帝と教皇の権力争いなどの経緯から「王朝を立てたり、交代する条件」が明確になってきたから、時代によって「家系は継続しているのに、王朝交代と見做す」ようなことも起きているわけです。

日本の天皇家は少なくとも「実在すると確認できる天皇からは断絶していない」わけで、近代的な視点(ユーラシア大陸の基準)での「王朝交代」とするなら、間違いなく万系一世であるといえるでしょう。

問題は「今現在日本にしか存在しない神話時代の天皇の継続性を初代の神武天皇まで認めるか?」ということで、そうなると家系継続問題だけでなく「そもそも神武から16代仁徳までの、やたらに長い生存期間を認めるかどうか」などほかの問題も無視できなくなります。

これは日本だけが(今現在では)神話時代からつながる朝廷を有しているからで、初代神武天皇を認めるなら、家系は万系一世というのは神話的な意味合いを含めて「事実である」と認めるべきでしょうし、逆に近代的な視点から神話時代は認めない、なら「実在が確実視されている継体天皇から現在までは父系が確実に続いていると認められるので問題ない」とするべきでしょう。

神話時代(存在が確実視されていない時代の天皇)と実在する天皇の時代の切り替え時期に「王朝断絶があったかどうか」を判断するのは、世界的な規準ではなく、日本人の判断で良いのだと思います。
    • good
    • 1

何度も王朝が歴然と交代してきた西欧と、比較的穏やかに交代してきた皇室と比べるのは無理があると思います。

まあ、陰謀論としては天皇うすり替え説というのがいくつかありますが。
徳川の場合、御三家や御三卿は世代交代のセーフティネットとして働いています。天皇家の場合、宮家がそれに当たりますが、現代では急速に縮小しています。男系に拘泥するなら旧宮家の復活は必然でしょう。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!