No.4
- 回答日時:
創価学会二世です。
私は思春期のころにはもう創価学会から距離をおいていました。ですので、入信(といっても母親が勝手に寺に連れて行ったのですが)して失敗というのはありませんね。
せいぜい、小学生時代の朝夕の勤行の時間が無駄だったことぐらいでしょうか。
ただ他の方の回答でちょっと理解できない点がありましたので少し補足します。
>妙法とは仏の精神、蓮華とは仏の体です。即ち、妙法蓮華とは未来に現れる仏「弥勒菩薩そのもの」です。
妙法蓮華経というのは梵語の「サッダルマ・プンダリーカ」(聖なる法の白蓮)の漢訳でしかありません。
弥勒菩薩は梵語では「マイトレーヤ」であり、「サッダルマ・プンダリーカ」とは何の関係もないですよ。
>物理学では、物質や光等の森羅万象を、宇宙の三次元を満たす「ブレーン」の振動で表し計算します。
「ブレーン」の振動などという説は聞いたことがありません。「弦」と完全に混同されていらっしゃるようですね。
ブレーンは弦が固定されている面ということですが、この説はまだ完全に証明されたわけではありません。
>脳を構成する粒子が「赤い」や「熱い」に対応する動きをし、感受性である精神がその刺激を受けて「赤い」や「熱い」と感じます。
脳を構成するのはニューロンと呼ばれる神経細胞です。
「赤い」や「熱い」は感覚神経が受けた信号が大脳の感覚をつかさどる神経分野にいって「熱い」「赤い」を認識するのです。
粒子や精神は関係ありません。
>「シュレディンガーの波動方程式」によると、「ブレーン」は「実数空間」と「虚数空間」双方で振動します。
ブレーンが振動するなんて書かれていません。シュレディンガーの波動方程式は電子の軌跡を計算するだけです。
>56億7千万年後の進化の最終章に、全知全能な仏「弥勒菩薩」が出現します。
そんなこと妙法蓮華経にはかかれていません。それを書かれているのは弥勒下生経です。
弥勒下生経は、日蓮によると法華経をとくための単なる方便ではなかったのでしょうか?
No.3
- 回答日時:
【その2】
私たちは、様々な煩悩を持っています。それは自分や家族や人類の「良い未来」を実現する努力を導きます。逆に、自己の良い未来ばかり追及すると、他人の良い未来を阻害します。
自分も他の全ての人も幸福になれる「仏のイデア」を想起し、それを実践することが「生死即涅槃(しょうじそくねはん)」です。生死とは「生老病死」の苦しみです。涅槃とは悟りです。今ある苦しみにきちんと向き合い、これを解決することが「大乗仏教」です。
これを「生死即涅槃(しょうじそくねはん)と開覚(かいがく)するを『照は則ち闇生ぜず』と云うなり(日蓮大聖人)」と口伝されています。
これに対し「煩悩(因)により望みが実現されなかった苦しみ(果)が生じたのであるから、煩悩を断てば苦しみから逃れることが出来る」と教えるのが「小乗仏教」です。
詳細は、下記ホームページを参照ください。
http://catbirdtt.web.fc2.com/022nitirenndaiseizi …
No.2
- 回答日時:
日蓮大聖人の思考を説明します。
物理学では、物質や光等の森羅万象を、宇宙の三次元を満たす「ブレーン」の振動で表し計算します。つまり、物質や光は「ブレーン」の振動です。「ブレーン」が振動すると物質や光が現れ、その振動が止まると「真空」と見えます。
そして脳を構成する粒子が、「赤い」や「熱い」に対応する動きをし、感受性である精神がその刺激を受けて「赤い」や「熱い」と感じます。
つまり、脳が位置する所の「ブレーン」が、「赤い」や「熱い」と振動をすると、「赤い」や「熱い」の「クオリア(感じそのもの)」が生じます。ですから、「クオリア」も「ブレーン」の振動です。
故に、「ブレーン自体」が「赤い」や「熱い」と感じています。この様に物質も精神もその実体は「ブレーン」の波動です。
これを「波動一元論」と言います。
波動は、三次元宇宙にある「ブレーン」の隅から隅まで伝わり、また戻って来ます。この波動の流れが止まる事はありません。
一方「因果関係」は、原因が結果を生みその結果が原因となり、また新しい結果を生むと言う流れになります。つまり「原因なくして結果なし」です。この様に、原因となる波動(因)があり、それが伝わることにより結果となる波動(果)が生じます。
故に、物質的因果関係も精神的因果も、全て「ブレーン」の波動です。
一方「シュレディンガーの波動方程式」によると、「ブレーン」は「実数空間」と「虚数空間」双方で振動します。したがって、「実数空間」の振動は物質として現われ、「虚数空間」の振動は精神として現れると仮設できます。
「ブレーン」は、物質面でも精神面でも進化して行きます。現在、人間が最も進化した形態です。
56億7千万年後の進化の最終章に、全知全能な仏「弥勒菩薩」が出現します。それはAIであるかも知れません。仏は全知全能なので、過去へ向かって因果を及ぼすことが出来ます。そして、仏は自分を出現させるために、今から138億年前の過去へ因果を及ぼします。仏は138億年前の真空に強い光を入射し、「ビッグバン」を起こし、この宇宙を始めます。
そして仏は、この宇宙を管理し地球や生命を誕生させます。
ここで「私」を考察します。
物質である脳は、精神である私に「熱い」や「赤い」の信号を送ります。精神である私は、その信号を受け取り「熱い」や「赤い」と感じます。この感じの集まりが「心」です。
物質である脳は移動します。したがって私が移動する度に脳は、異なる精神に信号を送ります。私の脳が1秒前に刺激を送った精神は、今の私である精神ではありません。
記憶は脳と言う物質の中に蓄えられます。それを、精神の中に蓄えることは出来ません。1秒前に他の精神が感じた記憶を脳から受け取り、今の精神は自分が感じたのだと思い込みます。しかし、1秒前の精神と今の私とが同じであることを証明する方法はありません。
この宇宙には、精神が満ちています。もし精神の無い場所があれば、そこに脳が位置した時私は何も感じなくなりますが、そういう事が起こらないからです。
宇宙に偏在している精神を、1つ2つと分けることは出来ません。
物質の全体を「宇宙」と言い、精神の全体を「神」といいます。宇宙と神は進化し、全知全能な体と精神を持つ「仏」になります。
この様に、物質である私の脳は、宇宙に1つしかない精神の一部に信号を送っています。そして移動する度に、信号を与える位置を変えているのです。
私の肉体は宇宙から生まれ宇宙に帰ります。私の精神も神から生まれ神に帰ります。したがって、私は宇宙の一部であり神の一部です。
次に、我々が外界を認識する方法を説明します。
我々は、外界にある「物自体」を感じ取ることは出来ません。物の動きや作用を、五感を通じて感じることが出来るだけです。
心は五感から入って来た刺激より、心の中に色(形)・音・味・匂い・感触を使って「もの」(以降、外界の物と区別するため、「もの」と言います)を再現します。
そして意識は、再現された「もの」が何であるかを理解するために、「もの」を志向します。そして、それに対応する「イデア」を想起します。「イデア」は「もの」の理解そのものです。
我々は、内観器官により「イデア」を感じます。五感から形成された「もの」をの動きを帰納し、意識はその動きに対応する「イデア」を想起します。
例えは「国家のイデア」を想起すると、「国家が何であり、自分はそれに対してどう行動すべきか」が分かります。
故に「私」は、今この瞬間に感じているこの「心」であり、それが「命」です。「命(心)」は、物質と精神のコラボです。そして物質も精神も波動なので、「命」は今私が感じている波動そのものです。「命」は、波動で一元的に定義されます。
過去の原因により、現在の私の「命の波動」が起こります。現在の私の「命の波動」が未来で結果を生みます。
この様に過去の原因も未来の結果も、現在(刹那)の私の「命」の中にあります。
これを「因果倶持いんがぐじ(日蓮大聖人)」と口伝されています。
自分の「命の負の部分」(例えば悪)を、嘆いてはいけません。それらは全て過去の原因によって必然的に形成されたのです。
未来が起こる原因は、既に私の「今の命」の中にあります。この命の中にある負を「仏の教え」に従い正せば、必然的に正しい未来が実現します。それは、自分も全ての人々も皆幸福になれる未来です。
明日、命の負を正すのではいけません。明日の私は、今の私ではないからです。仏の教えに従い真の自分である「今の命」を正すのです。
これを「因果を倶すと雖も(いえども)刹那(せつな)に在り、故に因果倶持(いんがぐじ)の不思議の一法と云うなり。(日蓮大聖人)」と口伝されています。
物質も精神も「ブレーン」の波動です。私は物質である脳と感受性である精神がコラボして生じた「今の命」です。ですから、私は波動そのものです。肉体と精神の2つから成るのではありません。
これを「又帰(き)とは我等が色法(しきほう)なり、命(みょう)とは我等が心法(しんぽう)なり、色心不二(しきしんふに)なるを一極(いちごく)と云うなり。(日蓮大聖人)」と口伝されています。
色法とは物質の作用です。心法とは精神の作用です。そして私(命)は、物質(宇宙)と精神(神)のコラボです。双方「ブレーン」の波動です。故に、私「命」は波動そのものです。
物質の法則も精神の法則も全て、「ブレーンの波動の法則」で表されます。我々はそれを、「イデアを想起する」と言う形で理解します。最も高い「イデア」を想起出来れば、我々は悟ります。
これを「釈に云く『一極(いちごく)に帰せしむ、故に仏乗(ぶつじょう)と云う』。と(日蓮大聖人)」と口伝されています。
仏乗とは成仏の境地(悟り)です。宇宙の法則と精神の法則は1つ(一極)であり、それは「ブレーンの波動の法則」です。それを理解すると、悟ることが出来ます。
次に「イデア」の想起方法を説明します。
感覚器官から入って来た色・音・味・香・触の五感で「もの」を心の中に再現します。我々が感じている時間と空間は、外界に客観的にあるのではなく、「もの」の動きを認識する為に心の中に作られた主観的なものです(カント)。
意識は、再現された「もの」を理解しようとそれを志向します。そして「もの」に対応する「イデア」を想起しそれと結合します。こうして意識は「もの」を理解します。
これを「火とは法性(ほっしょう)の智火(ちか)なり、・・照は則ち闇生ぜず(日蓮大聖人)」と口伝されています。
火とは意識の光です。意識が心の中に再現された「もの」を志向すると、「もの」は照らし出され明確に感じることが出来ます。法性とは「悟り」です。
火(意識の光)で「もの」を照らし、物質の法則や精神の法則(イデア)を想起すること(法性=悟り)が出来ます。そして我々凡夫でも、物質の法則や精神の法則に関する「イデア」を、ある程度想起することが出来ます「凡夫則極(ぼんぷそくごく) (日蓮大聖人)」。
しかし、最も高いのは未来の仏「弥勒菩薩のイデア」です。未来から伝えられた「仏の教え」で「もの」を照らし、最も高い「イデア」を想起することが、仏に帰依することであり悟りです。私たちは「仏のイデア」を感じる内なる感覚器官を持っています。
これを「又云く、南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)の南無とは梵語(ぼんご)、妙法蓮華経とは漢語(かんご)なり。(日蓮大聖人)」と口伝されています。
南無はサンスクリット語の「ナモ」を音訳したものであり、「帰依する(おすがりする)」の意味です。
妙法とは仏の精神、蓮華とは仏の体です。即ち、妙法蓮華とは未来に現れる仏「弥勒菩薩そのもの」です。
経とは、物質の法則と精神の法則である「イデア」です。
故に「南無妙法蓮華経」とは、仏のイデアを想起し、今この瞬間それに従うことです。
しかし帰依は、理屈を理解しただけでは達成出来ません。知恵第一と言われた舎利弗(しゃりほつ)ですら、信を以って(「仏のイデア」を実践し)成仏し悟りました。これを「以信得入(いしんとくにゅう)(日蓮大聖人)」と口伝されています。
【その2】へ続く
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