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獣医学科の動物実験についてお伺いしたいことがあります。

私は獣医学科を目指す受験生なのですが、動物実験について詳しく知りたいです。
・動物実験とは具体的にどのようなことをするのか
・動物実験はだいたい何年次からやるのか
・動物実験はどのくらいの頻度で行われるのか
(箇条書きでスミマセン)

それと、獣医学科に限らず実際に動物実験をやられた方は、やってみて
どのように感じたかも教えていただけると幸いです。
また、動物実験によって挫折する学生は実際にいるのか、
慣れてしまうものなのか、乗り越えられるものなのかも教えて下さい。

あと、解剖は死んだ動物を使うとネットで聞いたのですが本当ですか?
死んだというのは、安楽死などの方法で殺した動物のことなのでしょうか。
または、実験に使った動物を最終的に安楽死させ・・・なのでしょうか。

最後に。
動物実験について思うこと(意見)をぜひ書いていただけたらと思います。
私は、今の日本ですぐに獣医学を学ぶとしたら避けられないと分かっているので
仕方がないと思うしかないと思っているのですが・・・。

どの質問も大学によって違いがあると思いますが、だいたいでお願いします。
ちなみに、私は関東の私立大を志望する予定です。
よろしくお願い致します。

A 回答 (6件)

関東の私立大の獣医学生です。


動物実験といっても安楽死させて解剖するような場合と、投薬実験など生かしたまま行う実験(こちらでも最終的には安楽死させることがほとんどですが)とがありますが、ここでは“動物の命を奪う”実験をメインに、私が知っている範囲で書きます。

■まず授業での動物実験ですが、
一年次:「生物学実習」で魚とカエルとマウスの解剖、マウスの大腿骨の骨髄液の観察。
二年次:「獣医解剖学実習」で犬体解剖、牛体解剖と馬体解剖(こちらは先生が解剖しているのを見学するだけ)
三年次:生理学実習でカエルを使った心機能の実験、ラットを使った神経系の実験
・・・このくらいだったと思います。

一年でやった解剖は、高校でも行うようなレベルのものです。
動物実験の一番のヤマは二年の犬体解剖でしょう。1グループ6人くらいで一頭のビーグルを2週間かけて解剖し、筋や内臓を見ていきます。犬はすでに解剖の研究室の人が落として(安楽死させて)くれているので、学生は剥皮から行います。
初めはこんな実習やり通せるのかと不安でしたが、悲しいかな意外に「普通」で・・・しっかり目を見開いてやり通しました。臭いで気持ち悪くなる人や立ちっぱなしで貧血になった人(←私)はいましたが、みんな獣医学科に入る時点である程度は覚悟できているようでした。
でもお隣の動物応用科学科で行ったヤギ解剖のときは、泣いてしまって実習に最後まで参加できない人もいたようです。

犬体解剖のときは、毎日まず初めに班のみんなで黙祷しました。2週間も同じイヌを使うので、「うちのコ」とか呼んでました。終わってみて、写真満載の教科書を見たけど、これは本じゃわからないな、と思いました。

■動物実験が主として行われる場は、授業ではなく研究室です。動物実験の内容と頻度は、どの研究室に所属するか、どんな研究テーマで卒論を書くかによって大きく変わってきます。
例えば解剖や外科の研究室に入ればそういった機会も多くなるでしょう。栄養の研究室などは動物を殺すことは少ないでしょうし、動物実験の代替法を研究している研究室もあります。どうしても動物実験をしたくない場合は基礎教育系(英語や数学など)や動物行動学の研究室もあります。

慣れるかといえば、まぁ多少は慣れます。やはり初めて自分の手でラットを落としたときが一番ショックでしたから。ただやはり、今でも落とすのはつらいです。“これは安楽死なんだ”って自分に言い聞かせたり。その後しばらくブルーな気持ちになります・・・。でもそれで挫折するような人は獣医学科にはいないと思います。完全に慣れるということは絶対にないけど、乗り越えることはできます。
また前にも書きましたが授業中に使う動物はたいていあらかじめ落としておいてくれた動物なので、入る研究室によっては在学中に一度も自分の手で動物を殺すことはない、と言う人もいるかもしれません。

* * *
だいぶ長くなってしまってごめんなさい(^-^;)
高学年になってからのことはわかりませんが、何かあったらまた質問してくださいね!

この回答への補足

目指している獣医学科の話が直接聞けて、かなり参考になりました!!
ですが、せっかくなのでいくつか質問をさせてください!

二年次の犬体解剖ではすでに落としてもらったビーグルを使うということですが
やっぱり保存(言葉が不適切ですみません)とかってされるんですよね?
さすがに2週間もあると臓器などがダメになってしまいそうで・・・。

最初にラットを自分の手で落とす時は、どのように落とすのでしょうか。
私が通っている予備校に獣医学科出身の先生がいまして、その先生曰く
「ラットを絞めて落とす」などと言っていたような気が・・・。

私も受験するからにはする、実験をやるからにはやる、覚悟を決めて
ちゃんとした姿勢で取り組みたいと思っています。
(受験は来年になるかもしれませんが 笑)
よろしくお願い致します。

補足日時:2005/01/17 11:41
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こんにちは。

私は某私立大に通う獣医学生です。
他の人が書き込みしているように、
うちの大学のシステムもほぼ変わりません。
まずはじめに経験するのは、2年次の解剖学実習で、馬・牛・犬・豚・鶏を解剖しました。
また他にも、生理学実習やウィルス学実習、薬理学実習・実験動物学実習ではマウスやラット・雛を使いました。
そして外科実習では、実際に犬を手術し、直後に殺します。これは、本当につらいものでした。

ところで、獣医学科に入ったら絶対に動物を殺さなければならないと考えているようですが、その考えには疑問があります。動物実験は現在の社会では必要です。しかし自分の勉強のために動物を殺すことは、本当に必要なのか疑ってください。もちろん、その答えはありでもなしでも構いません。自分に必要だと納得できればいいのです。

ただ、自分の勉強のために動物を殺したくない一部の獣医学生が行動を起こしています。各地の大学の獣医学生がネットワークを持って地道に行動しています。

また、教員の人数、実習費、時間、求められているレベルを考えた上で、実習内容が決まります。
このバランスをどうぞそのことをご理解してください。

アドバイスになったかどうか分かりませんが、動物の命を真剣に考えられるいい獣医になってください。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>ところで、獣医学科に入ったら絶対に動物を殺さなければならないと考えているようですが、その考えには疑問があります。
とありますが、私は必要だし仕方がないと思っています。
代替法を発展させるために活動している方がたくさんいるのも知っています。
動物実験に反対している人もたくさんいるはずです。
ですが、私が入学する今年乃至来年、なくなる可能性はあるでしょうか。
やはり現時点では、避けられないし必要だと思います。

それと一つ。
私は動物実験を「自分の勉強のため」とは思っていません。
「尊い命から多くのことを学び、将来たくさんの動物を救うため」です。
もちろんそのためには自分が勉強する必要があるのですが
動物実験のゴールは自分の勉強のためではないと思います。

お礼日時:2005/01/25 18:44

#3です。



犬体解剖で使うイヌは、解剖中以外はずっと保存液の中に入れてあります。

ラットの落とし方は、#2の方が書いてらっしゃる通りです。
ちなみに、食肉処理場でお肉になる牛たちも、まずおでこに電気ショック(?)を起こす棒みたいなのを当てられて気絶したところで頚動脈を切って放血します。これと同じことです。
やり方は何通りかありますが、なるべくラットが苦しまない(苦しむ時間が少ない)方法で行われます。
ラットを「絞める」ことはないですねぇ・・・頚椎脱臼のことでしょうか?私が高校生のとき通っていた某塾の生物の先生も獣医だって言っていました。同じ塾だったりして??

でも、落としは解剖系の研究室に入らなければそう頻繁に行うものではないと思います。“獣医師になるために最低限必要な動物実験”は授業で行う範囲の実験ですので。私の話を聞いて「やっぱり獣医はやめよう」とかなったら悲しいので、ちょっと言い訳を(^-^;)
私もここで色々な学部の方のお話が聞けてたいへん勉強になりました。
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この回答へのお礼

「獣医はやめよう」なんて、とんでもないです。
むしろ、とても参考になるお話が聞けて感謝しております!
絞めるってすごく苦しみそうで「ホントにそんなことするのか!?」と
思いました。もしかしたら同じ先生かもしれないですね(苦笑
回答、本当にありがとうございました。

お礼日時:2005/01/25 18:33

栄養士です。



大学の授業ではラットの解剖を、卒論のゼミではラットを使って動物実験をしました。
授業で使うラットは、ゼミ生がエーテル麻酔後に心臓から採血(失血死状態)してました(私もやりました)。
実験については、その時には「研究対象」としてしかみていませんでしたね。
あまり大きくない動物だったせいかもしれませんが。。。
ただ、命を提供してもらったんだからしっかり結果をだそうとは思いました。
むやみやたらに殺してるわけじゃないと、自分で思えるように、
しっかり「学ばせてもらう」姿勢があることが一番だと思います。

かつて高校時代に、私も獣医に憧れた時期がありましたが、
「お腹を割いてでも病気を治したいと思う程、私は動物に愛情を持ってるか?」
と真剣に自問自答して、自分にはムリだと思って諦めました。
ぜひ、いい獣医さんになれるよう、頑張ってくださいね!
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この回答へのお礼

栄養士さんでも解剖はされるのですか。
やっぱり「学ばせてもらう」姿勢を大切にし、実際にしっかりと
余すことなく学べるよう、取り組んでいきたいです。
ありがとうございました!

お礼日時:2005/01/25 18:30

薬学部の学生です。



薬学部ですので、獣医学部ほど動物実験は必要とされていないと思いますが、私の大学では1年次から解剖・その他の動物実験を行いました。
一年後期に初めてあった解剖実習では、二人一組で死んだラットを1匹解剖しました。この際の殺し方(適切な表現でなくてすみません)は、ジエチルエーテルによる窒息死でした。安楽死なのかどうかはわかりませんが、苦しむ時間はほんの数秒だと思います。

2年次の前期では再びラットの解剖を本格的にしました。この際はラットは生きたままで、麻酔状態から失血死させる場合が多かったです。この方法は安楽死なのだと学びました。

解剖をメインにした実験は以上でしたが、その他小腸からの薬物吸収を調べる実験でもラットを使いました。さまざまな薬物の薬効薬理を調べる実験ではマウスを大量に使いました。また同じ実験ではモルモットを使いました。モルモットの殺し方は、ハンマーで頭部を強打して失神させた後、首を切断するというもので、当時大変なショックを受けました。この方法も、私の大学だけが酷いわけではなく一般的に行われるそうです。
また、頚椎脱臼という方法も行いました。

質問にお答えすると、動物実験は悲しいながら、慣れます。
私も高校3年の時に薬学部に行きたいと思いながらもどうしても解剖が嫌で、オープンキャンパスに行った時には、いかにして解剖を避けて通るかということを先輩に真剣に聞いたものでした。
しかし、今では平気です。
周りを見ても、動物実験が苦手だという人はいても、それを理由に挫折したという話はきいたことがありません。
もちろん、獣医学部とは動物実験の頻度も内容も異なると思いますが。
でも、なれると思います。

そしてもう一つ。
私個人の意見としては、動物実験は最低限は必要だと思いますが、私の大学は薬学部にしては少し過剰だったかと思います。
しかし、今私は4回生なのですが、実際に目で見た実験結果は忘れません。あの時投与して○○のような状態になった薬だから、△△の作用を持っているんだな・・・と簡単に思い出せるのです。
獣医学を学ぶ上では動物実験を嫌がっていてはどうしようもないと思います。
逆に言えば、動物実験をしたことがない獣医さんに、家族同様に大切なペットを見てほしくはないです。

要は、動物実験をどのように捉えるかです。
頑張ってくださいね。
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この回答へのお礼

薬学部でも、やはり動物実験は行われるんですね。
確かに本や授業だけでは忘れてしまうことも、実際に実験をすると
忘れにくくてとても意義のあることに感じられます。
でも、モルモットの話を読んだ時はさすがにチョット・・・。
獣医というと動物を救うということで昔からずっと夢見てきたのですが
今ここで改めて獣医という仕事を見てみると、そこまでの過程で
動物実験があることを知り、やはり立ち止まってしまいました。
でも、回答を見て気持ちを固めることができました。
ありがとうございます。

お礼日時:2005/01/16 18:56

私は、獣医学部ではなく、医学部生ですが、獣医学部に限らず、生物系の学部は動物実験は必ず行いますので、経験者としてお答えします。



まず、動物実験は、一般教養の生物の授業から行われることが多いので1年から始まるところが多いと思います。
そして、動物実験で行われることは、血管、神経の位置や名称の確認といった観察中心のものから、神経の伝導に関して、電極を用いて実験したりと色々とあります。まあ、最初はカエルやマウス、ヒヨコの開腹をしての身体構造の確認だと思います。
頻度は、上の学年に行けば、増えてきます。この辺は、学校によっても多少は異なるでしょうが、実験期間の時にはほぼ毎日、ウシガエルを実験に用いていました。

一般的に、死んだ動物を使うというのは間違いです。普通は、自分で麻酔した動物を使って実験をします。もちろん実験操作中に死亡することはありますが、最初から死んでいる動物での実験というのはまずないです。

動物実験で挫折する学生は少なくとも私の周りではいませんでしたね。ヒヨコを解剖する時に泣いた人間はいましたが。。慣れも当然あるので、よほどの人でなければ乗り越えられると思いますよ。

あと、動物実験に関しての私見ですが、私は最初から動物を操作すること自体は平気で、むしろ動物の精巧な身体の仕組み、機能に対して抱いた驚きが大きかったと思います。よく動物愛護団体とかが、動物実験の中止を求めますが、ナンセンスです。動物実験を行わなければ、生物の構造や仕組みを理解することははっきりいって不可能で、教科書のペーパー知識のみでは全く不十分だと感じます。動物実験をしたこともないのに、動物実験を批判する人は、医師や獣医師の存在自体も否定することに気づいていないのでしょう。
ただ、勘違いしないでいただきたいのは、当然動物たちの生命も人間の生命と同じ重さを持ったものだと私は思っています。動物実験を行う時には、動物たちに対して、不敬のないようにすることを心がけています。彼らの生命をひとつもらう代わりに出来る限り多くのことを彼らから学び取ろうと思って実験を行っているということです。動物から見れば、こういう心がけも人間の自己満足でしょうが、人間の医療に必要な(獣医ならば、動物の医療に必要な)知識と技術を身につけるためだと思えば、彼らも無駄に死んでいくわけではないと考えます。
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この回答へのお礼

やっぱりその学部に入ると決めた時点で
みんなある程度の覚悟はしているのですね。
獣医学は動物を扱うので医学部とはまた違うとは思いますが
受験を控えた自分にとってすごく参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2005/01/16 18:47

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