HFTにおける「先回り」の仕組み

他人の売り注文や買い注文を検出し、より速い回線を使って先回りして、差額を稼ぐ、というのがHFTのキモであると理解しています。その理解が正しいとした場合、疑問がわきます。
そもそもHFTをやっている投資家は、どうやれば他人の注文を検出できるのでしょうか？
素人考えでは、売り買いの情報は実際にそれが完了するまでは第三者にはわからないのではないのではないかと思うのですが、先回りができるということは、注文がでた段階でその情報を提供できるようなシステムがあるということですよね。
どういう仕組みになっているのでしょうか？

No.2 回答者： tengenjinosato 回答日時： 2020/07/22 20:29

今でもあるのかもしくはもっと進化しているのかは分かりませんが、

アルゴリズムが走っているのかどうか見破るgaming。VWAPの売買などが走っていればぶつける。

後、フラッシュオーダーというのもありました。

No.1 回答者： kame3636 回答日時： 2020/07/22 15:30

HFTを例えると、百人一首で、読み手の口元で音を拾い、それを超高速で分析・解析して取るべき札を知って、高速のロボットハンドで札を取る、というようなことになるでしょう。

東証では一定のお金を納めると、東証のコンピュータのすぐ横に、ヘッジファンドのコンピュータを置くことができます。（コロケーションと言います)　そして、各証券会社からの注文内容や時々刻々の板情報を他の取引者よりも早く最短時間で入手して、最短時間で注文することができます。相場より有利な注文（板）が出た場合は、瞬時にHFTが食ってしまい、他の普通の取引者には見えないうちに消えるのです。

この様に単純な先食いだけでなく、さらにいろいろ高度なテクニックもあるようです。

そのあたりの事情は次の本を読むと良いでしょう。
「フラッシュボーイズ」マイケル・ルイス、文芸春秋社、2014年
「ウオール街のアルゴリズム戦争」スコット・パタースン、日経BP社、2015年

この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

実はFlashboysを読んだのですが、そこで上の疑問が湧いてきました。
サーバーを取引システムに直結して高速にアクセスをすることによって、狙った通りの結果を出す、というのならわかるのですが、他人の注文を取引完了前に入手できてしまう、というところがよくわかりません。
一般的に、注文情報というものは、（その入手速度が速いか遅いかの違いはあるかもしれないが）取引完了前に誰もが入手できるものなのでしょうか？

お礼日時：2020/07/23 12:46