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富栄養化の防止のために窒素リン濃度を規制する動きがありますが,
環境基準が定めるところでは,湖沼についてのみです。
河川浄化の課題に窒素リンの除去が挙げられるという文献も多いですが,
にも関わらず河川において,目標となる環境基準が定められていないのはなぜでしょうか?

A 回答 (4件)

私もそれについて調べたことがありますが、有機物については河川はBOD、湖沼や海ではCODと、やはり違うものを使っています。

河川水は滞留しないが湖沼や海では滞留するので、前者は分解しやすいもの、後者は分解しにくいものまで測る、というスタンスらしいです。で、窒素・リンも、滞留したところで植物プランクトンに利用されて初めて有機汚濁になるからだという考え方らしいです。しかし、長良川河口堰のように、川でも構造物ができるとアオコが発生して有機汚濁が生じますから、環境基準は本来は統合されてしかるべきだと思います。下記の環境省のHPに中央環境審議会水環境部会議事要旨・議事録がいろいろありますから、読んでると最近の議論が分かると思います。

参考URL:http://www.env.go.jp/council/09water/yoshi09.htm …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
なんだか難しいですね。
結局のところ,言葉は悪いですが,
「現在のところ,BODやSSを除去できて,窒素リンの濃度がテキトーに下がればよい」
を暗黙の指針として企業や自治体は河川浄化に取り組もうとしている,もしくは取り組んでいると捕らえてよいのでしょうか?
重ね重ねすみません。

お礼日時:2005/01/30 07:05

#3です。

「お金がからむ」と書くとえらくダーティーな感じですね。
少し書き足すと、次のような場合は規制をしづらいと思います。

○技術的に実現が困難
○技術的にはOKだが、規制を受け、出費を強いられそうな業界から 強固and/or根強い反対があるor予想される。
○汚染の因果関係・メカニズムがはっきりしないか、根強い異論がある。

なお、ビジネスのことですが、
例えば工場の跡地の土壌に有害物質が染みこんでいたような場合、
これを除去・分解したり、害を及ぼさないようなカタチにしたりしますが、相当な費用になります。

またダイオキシンや環境ホルモンなどは、測定技術の発達などで「発見」というか「顕在化」しました。
今後も、今まで知られていなかった「汚染」が見つかるかも知れません。

今は規制のない国が規制をはじめることもあるでしょう。

そういった意味で「成長分野」だとは思いますが、付加価値をつけてゆく生産とは違って「精算」みたいな産業ですので・・・
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

結局,諸事情により先送りってことですよね。
なのに,技術開発をしておられる方や学識者の方はどこをめざしておられるのか聞いてみたいものです。

ちなみに私も発展途上国における環境ビジネスは成長すると思ってます。

お礼日時:2005/02/01 18:27

発生源である事業場(特定の業種に限られるが)に対しては、すでに規制がかけられていることはご存じですね。



窒素りんは、一般家庭とか農業や畜産業も主要な発生源です。
一般家庭については、下水道の整備と下水処理場の機能強化、あるいは機能強化した浄化槽の普及といった方法がありますが
(従来型の下水処理や浄化槽では窒素りんは処理できません)
財政難の折から、はかばかしい進捗は望めません。

畜産排水については、家畜糞尿の取り扱いに規制がかかるようになると聞きますが、
これもはかばかしい進捗は期待できない感じがします。農業関係は知りません。

環境基準を定めたら、これを達成できるように、行政はいろいろと手を打たねばなりません.
うがった見方ですが、打つ手の見通しがたたない場合は、基準設定を見送るのかも?

また、単なる「有害物質」、「汚濁物質」ではなくて、栄養源でもありますから
赤潮など、悪影響がはっきりしている閉鎖性水域以外では
規制することや具体的な基準について、甲論乙駁で、いまのところ、まとまりが着いていない可能性もあります。


最近の、輸入魚の規制でも、大もめしていますよね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

やはり、お金も絡んでいるのですか。
ちょっと脱線しますが、
「環境事業は将来、現在の自動車産業に匹敵する産業に成長する」
と聞いた事がありますが、今回の件を考えてみてもどうなんだろうとおもってしまいますよね。

お礼日時:2005/01/30 16:25

環境基準は行政が守る環境の目標を定めたもので、その場所の特性などに応じて適切にきめるべきもので、必ずしも全部一律にする必要はありません。



窒素リンは閉鎖性水域での富栄養化が問題となったため、湖沼について設定されたものです。
基準を決めるには、その濃度レベルとヒト健康や生活との関係がわからないとどういう数字にしたらよいか決められないといったこともあり、まず湖沼のデータを集めて決めたのでしょう。最初は主な自然の湖だけでしたが、その後ダム湖などにも指定を広げていったと思います。今後、河川部をどうしていこうとしているのかは、わからないです。

なお、BOD/CODの件ですが、BOD分析は塩分の影響を強く受けるので、海と湖(汽水湖含む)には適用できなかったのだと思いますが、今では国際的にはTOCが主流のようです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
TOCが主流なのですか?それは知りませんでした。
でも,環境白書などに掲載されているのは,
BODやCODですよね。

お礼日時:2005/01/30 06:57

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