プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

日本語を勉強中の中国人です。日本のお墓はたくさんの先祖が一緒に祀られているようです。長男だけ入れることとなっているようですが、それはなぜでしょうか。

また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (11件中1~10件)

墾田永年私財法があるからです。



日本の特色の一つ(ただし殆どの日本人はそれを認識していませんが)に「土地は個人のもの」と言うのがあります。これって世界的に見ても非常に珍しく、多くの国では「土地は特権階級のもの」または「占領した支配民族のもの」です

日本は異民族支配を受けたことがないことと、墾田永年私財法で「自分で耕した田畑は永遠に自分のもの」という保証がなされたのです。

そして、日本は農業文化です。江戸時代までの人口分布だと武士は3%程度、商人や職人などは10%ちょっと、後は全部農民だったのです。そしてその農民は自作農が多かったわけです。

自作農なら世代交代する時に田畑を継がせる必要があります。ただ子供がたくさんいて、分割して分け与えると、3代目ぐらいには農地が小さく食べていける規模を下回ってしまいます。
 これを防いだのが「子供一人だけに継がせる」というもので、長男が選ばれたのは儒教文化で長幼の序列があったからです。

ちなみにバカなことをする人を「タワケ者(戯け者)」と言いますが、元々は「田分け者」と書き、つまり「田んぼを分けて、自分の家系を衰退させる愚か者」という意味だったのです。

こういう理由があるので、日本では「長男が継ぐ」と思われているのです。

で、実際の話からいうと「長男が継ぐだけではない」のです。子供が男女共にいて、みんなそれなりに健康なら遺産争いにならないように「長男が継ぐ」のが決まりなのですが、だとすると姉妹しかいない家は困ってしまいます。

こういう場合に家を継ぐのは実は「女子」で子供をもうけるために「婿」をもらうのです。
 で、昔は男児が育ちにくかったので、女子しかいない家系はそれなりにいて、次男・三男などはこのような家系に婿入りしていくことが一般的でした。

なので、日本では先祖代々の墓が同じ名前で続きます。phj家は途中で女子しかいない世代があっても、婿は自分の姓を捨ててphj姓になるので、ずっと同じphj家なんです。

これは実は武家も同じで、少数ですが女性が家督を継いだ武家もあります。

日本のお墓が「先祖代々」なのは田畑をずっと自分達の家系で維持するため、そして相続争いが起きないように「長男が継ぐのが基本」とされたのですが、必ずしもそうではない、ということ

支配階級ではない、農民たちが田畑をずっと自分達の家系で維持できるのは、墾田永年私財法があるからです。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

みなさん、ご丁寧に説明していただき誠にありがとうございます。おかげさまで、理解できるようになりました。心から感謝いたします。

お礼日時:2020/10/16 22:14

昔は厳しい「家」制度・・・


長男が「家」を継ぎ、次男以下の男性兄弟は分家して新しい「家」を作る
女性の姉妹は嫁ぐ という習慣・・・というより、
ほぼ「決まり」となっている制度があったので、
その結果、先祖代々のお墓は長男だけが入ることになっている(なってしまう)からです。

現代は「家」制度も崩れつつあるので、
「お墓」のあり方自体にも変化があります。

質問文は不自然ではありませんよ。
    • good
    • 0

次男三男も結婚しなければ同じお墓に入ります。

    • good
    • 0

いまや墓なんていらないという世代が大半ですし


墓じまいが大量に発生している状況ですから
べつに何人が同じ墓に入ってもいいと思いますよ
日本人はそのへん頭が柔らかいので
    • good
    • 0

一般に長男は親と同居し扶養することになり、墓も引き継ぎます。

    • good
    • 0

所帯ごと、ということになるからです。

    • good
    • 0

次男、三男等でもつれあいがいない時は、長男と同じ墓になります。

    • good
    • 0

そんな決まりはありませんが、実家を継ぐことが多い長男は先祖代々のお墓に入る事になるのは自然の流れです。


永代供養もお金がかかりますので、実家以外の家族も希望で入ったり、里帰り的に女系家族も入ります。
    • good
    • 1

伝統的に、長男が家を継いで、他の人はたいてい出て行くようになっているので、長男がその家の墓を管理し、自分(嫁に来た女性も)も入るようになっているのだと思います。

出て行った人は自分で独立して墓を作り、そこに入ることになります。
しかし、最近ではケースバイケースで、いろいろと変わってきていると思います。
    • good
    • 0

儒教の考えからですね。

長幼の序、男尊女卑です。長男は偉い、家を相続するのは長男である。長男は親の墓を守り死んだらその墓に入る。次男以下は自分で家を興し祖となる。又は養子に行く。
一人一人の墓を建てていたら狭い日本は墓だらけになります。天皇家は一人一人の墳墓に葬られます。上皇様上皇皇后様は伝統を守らず同じ墓に入られるそうです。
宗教の呪縛から解放された人は今後墓を持たない人が増えるでしょう。自然葬です。お寺に信用がないからです。
中国も墓地が足りなくなって遺骨を水に流すとか団地墓があるそうですね。

仏教では遺骨には何の価値も持たないただの土くれです。日本の仏教は儒教葬式儀式など中国の宗教が混じっています。

中国儒教には葬式儒教(本来の儒教)と政治儒教(孔子)がありますよね。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!