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各電車それぞれ車両数やドアの数やドアの位置が違うのはなぜですか?

A 回答 (4件)

おはようございます、電車運転士をしております。



ドア数や位置のみならず、実は車幅や長さも各鉄道会社、各車種で異なります。

それは、その会社の由来と、知恵と、その車両の使用目的から差異があるのです。

各鉄道会社、皆がみんな今の姿で設立されたのではなく、中には路面電車が専用軌道に移り、編成が長くなっていて今の姿になった会社もあれば、路線構築に紆余曲折があった会社、異なる会社が合併して出来た会社もあります。

鉄道車両は大きければ大きいほど、長ければ長いほど、旅客を一度に運べますが、先述した歴史的経緯で、
⚪車幅を広く取ることが出来なかった。
⚪ホームが長く取れなかった。
⚪カーブの都合で、1両辺りの長さが長く出来なかった。
……と、様々な制約が出てきます。

1両辺り長さが同じなら、
ドア数が多い方が人の出入りがしやすく、ドア数が少なければその分イスなど多く設置する事が出来ます。
袋に同じ量の水を入れて穴を開けた時、穴の数が多い方が水は早く無くなります。それと同じです。

通勤電車など人の出入りが多い電車だと、1両辺り20メートルの電車でドアが4つ、18メートルの電車で3つ、
逆に特急電車のような指定席券で乗客数が限られる列車や、停車駅が少なく人の出入りが少ない電車だと、イスを多く設置するためにドア数を1~2つだけだったりします。

先述の通り、路線の生い立ちで制約が色々とあります。
ラッシュ対策で、1時間辺りに走らせる列車の本数を増やしたい。
でも駅で停車する時間が掛かってしまっては、後続列車が来てしまって電車で渋滞して遅れてしまいます。
そこでイスが減ってしまうデメリットを承知の上でやむなくドア数が多い車両、5ドアや6ドアといった車両も作られました。
ドア数が多ければ、それだけ乗降は短い時間で済ませられるので、後続電車が渋滞する事が避けられるので、スムーズな運行と多くの本数を組むことが出来ます。輸送力が上がります。

ただ、昨今、
⚪ドア数が異なる車両や位置がずれると、ホームドアの導入が難しい。
⚪輸送人員が下がってきているので、無理に多ドア数の車両を入れる必要性が薄れてきた。
⚪他路線に直通運転する機会が増えたので、ドア数や位置が揃っていた方が、車両の規格が揃えやすい。
⚪車両の規格が揃っていた方が、製造する際に大量に作れるのでスケールメリットで安く出来る。
これ等の理由で、多ドアの車両は早期に廃車し、最近は同じ様な作りの車両が増えてきています。
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その線区の最大編成車両数は、副本線(待避線)やホームの有効長等で決まります。


ドアの位置は、車輛の仕様により異なります。
ただ、近年は、ホームドアの設置が進んだり、相互乗り入れの関係から標準化される方向にあります。

ちなみに、20m級通勤電車に関しては、JRの首都圏では4扉、関西では3扉に統一される方向にあります。
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通勤車両の場合、20メートル車なら4扉、それより短い車両は3扉が標準です。

ただし、JR東日本以外は快速車両は20メートル車でも3扉の場合があります。なお、特殊な例として5扉車(京阪)や6扉車(JR東日本)も存在しましたが、廃止の方向です。
20メートル車が4扉になったのは国鉄の63系以来です。乗降時間を短縮して輸送力を稼ぐ狙いです。両開き扉を最初に採用したのは営団(当時)丸の内線の300形で、これと名初代5000系が日本の新性能電車の原点とされています。

一時期、着席性を向上させるために、JR東日本が二階建ての215系が東海道筋の快速として丼乳されましたが、広幅とはいえ2扉で乗降時間がかかり、ダイヤの足を引っ張ったため、現在は通勤ライナー限定運用になっています。

主に有料の優等列車に充当される車両は2扉ないし1扉です。0扉という客用車両は存在しません、これは、車両には両側に乗降口が最低一か所必要という規則があるからです。
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いろんな路線、会社の車両が同じ路線の駅に止まる場合、2ドア、3ドア、4ドアとか、微妙にドアの位置が違うことになりますね。


また、同じ会社の車両でも、急行なら2ドア、停車駅が多い緩行なら、乗り降りの時間を短くするために、4ドアの車両が作られたりします。
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