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学習には演繹的方法と帰納的方法があります。
 
 演繹的方法とは「1つのルールを学び、それを個々の事例に当てはめる」やり方です。
 帰納的方法とは「個々の事例から1つのルールを導き出す」やり方です。

 それぞれのアプローチを現在進行形という文法項目を例にして考えてみましょう。


 S + be + Ving「SはVしている」(現在の進行中の動作)
 ↓
 I am studying English.「私は英語を勉強している」
 He is cooking dinner.「彼は夕食を作っている」
 They are discussing the project.「彼らはそのプロジェクトについて議論している」

 上記のようにまずルールを学び、そのルールに従って個々の場面を表す英文を作っていくのが演繹的学習法によるアプローチです。一方で、


 I am studying English.「私は英語を勉強している」
 He is cooking dinner.「彼は夕食を作っている」
 They are discussing the project.「彼らはそのプロジェクトについて議論している」
 ↓
 S + be + Ving「SはVしている」(現在の進行中の動作)

 このように1つ1つの具体例をまず学び、そこから1つのルールを導き出すのが帰納的学習法によるアプローチです。


そこで、演繹と帰納のどちらを選択すべきか?
 演繹的学習法と帰納的学習法にはそれぞれのメリットがありますが、学習効率という観点からすれば、単純に考えて 演繹的学習法が優れていると言えるでしょう。でも、これは 私たちの大好きな福沢諭吉のように、英語の前にオランダ語を習得した人でないと メリットを十分に享受できないような気がします。

 一方で、帰納的学習法的なアプローチをとると「習うより慣れろ」的な傾向に陥りがちです。
 たしかに「慣れる」ことは英語の習得において非常に重要な要素です。しかし、英語を使いこなせるレベルまで「慣れる」ためには英語に触れる膨大な時間が必要です。ところが、多くの生徒は 演繹的な学習の素地を作るのに、それ以上の膨大な時間を費やしてしているような気がします。

というのは、例えば次の文です。

If I had a lot of money, I would travel around the world.

これは、典型的な仮定法過去で ネーティブの幼稚園児もよく使う構文です。でも、これは 中学では習いません。演繹的な学習の素地作りに手間取り中学の段階で間に合わず、高校に先送りになっています。それでも、演繹的学習法が本領を発揮するのは 英語よりも むしろ 大学などで習う 第2外国語です。

そこで、質問です。みなさんは 最初の外国語である英語を学ぶのに、演繹的学習法と帰納的学習法、
どちらが理に適っていると思いますか?

A 回答 (1件)

>そこで、演繹と帰納のどちらを選択すべきか?


どちらも排除してはいけません。

>どちらが理に適っていると思いますか?
自然言語学習の場合はどちらも必要です。そこが数学学習と違うところです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

しかし、演繹と帰納が衝突して混乱している学習者が多いような気がします。
例えば、
thatを「あの」と訳すべきか「その」と訳すべきか、
shouldは現在か過去か、
from abroadと言った時に、abroadは副詞か、名詞か... etc

お礼日時:2020/11/06 09:52

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