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題 外の見れない小説家
「芥川龍之介は言った。
 『文を作るのに欠くべからざるものは、何よりも創作的情熱である。』と。
 太宰治は言った。
 『好奇心を爆発させるのも冒険、また、好奇心を制御するのも、やっぱり冒険、どちらも危険さ。』
 そして、こう言った。
 『人には、宿命というものがあるんだよ。』」
「どうしたの?急に。千くんおかしいぞ…ふふっ。」
苦笑交じりの漏れ出した声が聞こえ、僕はやっと我に返った。
「ごっごめん。」
急に声をかけられたモノだから、ついついおどけた声が僕の口から漏れ出した。
その瞬間、僕はきっと幽霊でも見つけてしまったような見るに堪えない顔になっていただろう。
「ね?どうしたの?」
無邪気に笑う彼の顔を見ると心が痛む。
「ふふっ、なんでも?」
自分の顔を見せないように咄嗟に薬の香りが漂う布団を頭から被った。
こういうの、は何度も見たことがある。
数か月前は、膝小僧を擦り剥かせあちらこちらに傷を作るわんぱくな少年であったかれだが。
今となっては、笑顔の面影のみが残る痩せこけて貧相な体つきとなっていた。
改めてみると、とても見ることが出来ない。
いつかの自分の姿と重ねながら僕は布団の中で震えた。

質問者からの補足コメント

  • それから、四か月ほどたったのだろうか。
    酷い雷雨の日だった。
    彼は、家族に見守られひっそりと息を引き取った。
    苦し紛れの彼の笑顔を見ると、笑窪をへこませて満面の笑みを浮かべていた彼の姿がフラッシュバックする。
    「創造しろ。過去を…創造しろ。」
    激しい頭痛が僕を襲う。

    それは、眩しい程に晴れた空が広がる日だった。
    夏樹くんは、家族に見守られここ、桜ケ丘総合病院を退院した。
    そして、同じ病室に入院していた夜宮 千くんの容態が急激に悪くなり今もICUにいる。

    「おはよう、千くん。今日もいい天気だね。」
    私は、ピクリとも動かない千くんの足を動かしながら話しかける。
    カーテンを開けると眩い光が目に差し込んだ。
    「もう、3年かぁ…。」
    私は、3年前を思い出す。

      補足日時:2020/11/24 17:23
  • 私が、初めて持った患者が千くんだった。
    なんでか、病弱で生まれてから外へ出たことは片手で足りるほどしかないと言う。
    偏見だがきっと内気で気弱な子だと勝手な想像を膨らませていた。
    もし、困っていることがあったら、なんでもしてあげようと。
    でも、それは全くの間違えだった。
    彼は、超人だった。
    なんでも、一人で出来て大人しいが自分の中では誰よりも固いプライドがあった。
    いつも、軽く微笑むだけの彼の表情が初めは何故だか恐ろしく感じた。
    「ミヨさん、こんにちは。」
    後ろから、声を掛けられつい、肩が上がってしまった。
    「はっ、はいぃ…。」
    後ろに居たのは、夏樹くんだった。
    風貌は、全く違う。
    膝小僧を擦り剥かせていた夏樹君では無かった。
    髪の毛の色が薄い茶色だからわかっただけだ。
    肌は、白く痩せていて千くんと同じミステリアスな笑みを常に浮かべている。
    「夏樹くん…?だよね。」
    彼は、目を細めた。

      補足日時:2020/11/24 17:25
  • その時、千くんとどこか同じ感覚がして悪寒が走った。
    「どうしたの?定期健診?」
    「いえ?千のお見舞いに来ただけです。今日、目を覚ますので。」
    私は、笑い流しながら呟く。
    「そうだと、良いのにね。」
    彼は、又しても目を細め微笑んだ。
    「私は、別の患者さんの所に行くから。何かあったら呼んでくださいね。」
    私は、病室の扉を閉じた。

    「千、早く聞かせてくれ、あっちの世界の事を。」
    『声』によれば今日、あの日から3年たった今日が、千が目を覚ます日だと言う。
    今までは、出せなかっただろう速さで僕は総合病院へとつながる森を走り抜ける。
    早く聞きたいんだ。
    なぜ、あの世界へ行った者は『声』を手に入れるのか。
    なぜ、感情をほぼ失うのか。
    なぜ、なぜ、なぜ…疑問が手に取るように浮かび上がってくる。
    病室で願う。
    ただ、ただ、ただ『声』の真実を聞けることを。
    後、1分。
    30秒。
    10秒。
    1秒。

      補足日時:2020/11/24 17:27
  • 体が、思うように動かない。
    そうか、僕は眠っていたんだ。
    僕が生まれてきた意味。
    『過去ヲカエル』
    を使ったから。
    だとすると、今は西暦2980年1月2日か。
    なにか、聞きたそうな顔。
    「わかってるよ?『声』について聞きたいんでしょ…?」
    「やっぱり、お前繋がりか?」
    僕は、唾を飲み込む。
    「あれは、僕だ。君は、僕の感情を取り込んだんだ。」
    「おいおい…それって、昏睡状態も意識があったってことか?」
    僕は、目を細める。
    「半分正解で半分不正解。後は、めんどくさいから自分で考えなさい?」
    「まるなげかよ…。」
    『悪い?』
    「今、『声』が。」
    唖然としてるな。
    「この『声』は自分で制御できる。だから、昏睡状態では制御が利かなくなりそっちとつながってたってこと。」

      補足日時:2020/11/24 17:29

A 回答 (3件)

2980年に。



芥川龍之介や太宰治を知っていて、読んだことがあって、その中の文を諳んじることができる人がどれだけいるんだろうかという、とても重くて大切な部分をさらっと流してしまう導入に違和感を覚えました。

ほぼ1000年前の小説を劣化なく読み解く力が必要なんですが、それはたぶん古典の領域になります。
現代である2020年から1000年遡ると平氏の時代になりますね。
その時代にウケたお話としては枕草子、あるいは源氏物語かあると思いますが、それらを誦じることができる人がどれだけいるだろうかと考えると、たぶんそんなに多くないだろうなと思うわけです。

けれどもすらっと導入で使っている登場人物がいるということは、ものすごく古典に強い人であるんだろうなあと思いす。それって成立するものだろうか?

導入に際して、そんなふうに古典に強い文才を感じる人は出てこないな、という印象が残りました。
パランスを欠いている印象が残った、といえば伝わるでしょうか。
2980年に例として出す小説家の名前と文章は、はたして本当にそれでいいんだろうか?

昭和と違って、現代は記憶に残る作家や歌がなくなってきたと言われています。

嘉門達夫さんという方が替え歌をやめた理由が「日本全国のみんなが知っている歌がなくなったから」なのですが、それは知っておられるでしょうか?

替え歌を作って歌っても、知らない人がいるのでウケない。

そういう理由で、今は替え歌をしないということだそうです。
100人いたら100人とも知っていないと成立しないのが替え歌でした。

芥川を読んだことがある人は、いま何人いるだろう?
源氏物語をちゃんと読んだことがある人は?
枕草子は?

これ、きっと、かなり少ないと思います。

だけれど芥川、太宰の言葉を当たり前のように使う。
文学と古典に詳しい主人公、という設定であれば成立するけれど、肝心の読者が知らなければ刺さりません。

古典中の古典として扱われるだろう芥川や太宰をするっと引用するのは、作品としてイイのかという疑問がとても大きく感じられました。

そして、たくさん書かれた文章ですが。
たぶん2ページで描ききるくらいのものでないとダメだと思います。

あるいはせめて4ページで完結させないとダメだろうなあと思う分量なんですが、圧縮する自信はありますか?
そんな感じです。
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原作者じゃなくてマンガ家になりたいならコマ割のあるネームに起こした方がいいですよ。



また、読者は全部読む義務はないので、おもしろくなさそうと思った瞬間に、それが1ページ目であろうが何であろうが読むのをやめてしまいます。

なるべく早い段階でおもしろさを感じてもらって、そのおもしろさを最後まで引っ張る必要があります。

私は早い段階でこの物語のおもしろさを(予感も含めて)感じることができませんでした。

最後まで読んでくれたら必ずおもしろいと思ってもらえるから、というのはエンターテインメントではありません。

こういうショートストーリーを書きたいなら星新一さんのショートショートは最低限の教養としてすべて読破する必要があるでしょう。
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この回答へのお礼

細かくありがとうございます。
読んでみます。

お礼日時:2020/11/24 17:44

こういう傾向は、漫画には不向きでしょう。


4コマで起承転結を見せるぐらい短くて単純なストーリーから始めては?
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2020/11/24 17:44

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