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土壌雨量指数を算出する計算式について質問です。

気象庁に掲載されているこのやり方で、
S1(t+Δt)=(1-β1Δt)・S1(t)-q1(t)・Δt+R
S2(t+Δt)=(1-β2Δt)・S2(t)-q2(t)・Δt+β1・S1(t)・Δt
S3(t+Δt)=(1-β3Δt)・S3(t)-q3(t)・Δt+β2・S2(t)・Δt

q1(t)=α1{S1(t)-L1}+α2{S1(t)-L2}
q2(t)=α3{S2(t)-L3}
q3(t)=α4{S3(t)-L4}

初期貯留高をそれぞれ(0,0,0)mmとして、例えば、9:00~10:00までの降水量が0mmの時、流出量であるq1は、0.1(0-15)+0.15(0-60)=-10.5?というようになるのでしょうか?

降水量が0mmなのにこのような値になるのでしょうか?

A 回答 (1件)

土を三層に分けてある。

Rは雨量で、S(t)は各層の中に溜まっている水の量、qは各層から流れ出す水の流量ですね。

 雨が降らずカラカラに乾いた状態(S(0)=0, R=0)でお示しの式に素直に従うと、仰る通り、qが負の値になる。そして、Sがどんどん増えていく。これは「各層が周囲から水を吸い込んでいる」ということを意味します。
 「川の土手の水面下の部分の土のモデル」としてならこれでOKでしょうが、結果はもちろん、「どの層もいずれびしょ濡れになって平衡状態(q=0)に至る」のであり、ですからわざわざこんなモデルを作る意味がありません。(それに、川の水面下でしか意味がないモデルに雨量Rが入っているのは明らかに変ですね。)
 一方、普通の(水に接していない)場所では、水を吸い込んだりしないから、このモデルは使い物になりません。元の論文に当たったわけではありませんが、明らかにチョンボであり、おそらく誰かさんが写し間違えたとか、なんかそういうことでしょうね。

 他に特におかしな部分はないように思いますから、普通の(水に接していない)場所で意味があるように修正するのは簡単で、「吸い込むことはない」という条件を加えるだけです。すなわち
  q1(t)= max(0, α1{S1(t)-L1}+α2{S1(t)-L2})
  q2(t)= max(0, α3{S2(t)-L3})
  q3(t)= max(0, α4{S3(t)-L4})
です。(max(a,b)は「aとbの大きい方」という意味です)
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この回答へのお礼

丁寧なご説明ありがとうございます。
どのようなモデルか例に出すことでとても分かりやすかったです。
おかげさまで正しく値を算出できました。

お礼日時:2020/11/28 18:15

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