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ギターのフレット幅は高音になるにつれて狭くなるのは何故でしょうか?

A 回答 (3件)

振動工学上の『常識』です。


 概念的に考えてみましょう。

※今、ある弦長(ナット~ブリッジ間の長さ)で張られているとします。
 弦の振動数(=音程)は、弦の断面積(太さ)と張力、それに弦長に依存します。
 同じ太さの弦で張力が同じなら、長さを半分にしたら振動周波数が倍になり、1オクターブ上がります。(周波数が倍半分・・・これが『1オクターブの範囲』の概念です。)

※開放弦の長さを半分に・・・ここが12フレットの位置です。(1オクターブ内に12コのフレットが入る=1オクターブを12コの音に分けているワケで、これを12平均律と言います。一部の民族楽器を除き、今日の楽器は全て12平均律で設計されています。)

※さて。
 では最初の弦長の半分=開放弦の音の1オクターブ上から、更に1オクターブ上げるには・・・残った弦長(12フレット~ブリッジまでの長さ)を半分にすると、更に1オクターブ上がります。(この位置が24フレットになります。)
 最初の開放弦の半分の長さよりも、12フレット~ブリッジまでの弦長の半分の方が、同じ1オクターブなのに短くなりますね?

・・・この現象を細かく計算して、フレットの位置が決められています。故に高音に行くに従い、フレットの間隔が狭くなっていくワケです。

 この現象は、学校の授業の『弦と振動』で出てきます。昔は中学辺り?で習いましたが・・・今は理系のカリキュラムがかなり軽くなっているので、高校で理系コースを選ぶなどしないと、出てこないかもしれませんね。

 楽器は『手工芸品』の様に思われている面がありますが、振動工学や機構学、材料力学等を用いて設計された『音が出る機械』です。
 学校で習った理科の知識で考えると、理解出来ることも多いです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。大変よくわかりました。

お礼日時:2020/11/29 12:31

レギュラーチューニングとします。


一例として、1弦E(開放)
2オクターブ-1/2
3オクターブ-1/4
4オクターブ-1/8
5オクターブ-1/16・・・

1弦Eのオクターブの間にはF~Dまで入るので、
オクターブを上げていくに従ってそれぞれが半分-その半分-そのまた半分・・・
となっていくので、必然的にフレットは狭くなっていきますよね。

各フレットの幅はサドルからナット方向に公比2の12乗根の等比数列の関係。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。よくわかりました。

お礼日時:2020/11/29 12:32

自分の考えで確認はしていませんが人間の聴覚は対数だと思います


だからフレットも対数の配置になるんでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます

お礼日時:2020/11/29 12:31

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