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屋根だけが白い車をたまに見かけるのですが、何か意味あるんですか?

A 回答 (6件)

端的に言って、『おしゃれ』の為ですが、その理由を知るには、カーデザインの変遷の歴史を知る必要があります。



※元々、オープンカーは『高価でおしゃれなクルマ』でした。

※このオープンカーとは、スポーツカーの『ロードスター』のことではありません。
 『ロードスター』と、いわゆる『コンバーチブル』は、同じオープンカーでも意味が違います。現代の多くの自動車本やネットの記事では、ロードスターとコンバーチブルを同じオープンカーと書いていますが、間違いです。
 ここでいう『高価でおしゃれなオープンカー』とは、『軽量で必要最低限の質素なソフトトップしか持たない』ロードスターではなく、コンバーチブル或いはDHC(ドロップヘッドクーペ)などとも呼ばれる、高級車に見られるオープンルーフカーのことです。

※さて。
 カーデザインでは、コンバーチブルが持つ高級感を利用する為に、単なるハードトップやクーペでルーフだけ色を変えて『ソフトトップを立てたコンバーチブルに見える』塗分けが登場しました。
 しかしやがてこの塗分け自体がエレガントなデザインと考えられる様になり、エスカレートしてハードトップの屋根にビニールレザーを貼ってソフトトップっぽく見せたり、ランドウ・ジョイント(本来は、外から見える様に露出させたソフトトップの骨組み)のダミーをワザワザCピラーに装着するなど、『コンバーチブルに見せかけたハードトップ』デザインが横行しました。
 この『なんちゃってコンバーチブル』デザインは戦前には既に高級車デザインのトレンドの一つになり、ロールス・ロイス、ブガッティ、メルセデス、デューセンバーグ、キャディラックなど、各国を代表する高級車がこぞって取り入れていました。

※戦後もこの『ボディと屋根の色を変える』塗分けは、特に成金趣味?のアメリカで高級で洒落ているとされて大流行しました。
 戦後、クルマの設計・製造技術を欧州メーカーと提携して取り入れた日本の自動車産業は、しかしカーデザインの手法は米国から取り入れた為に長らく米国趣味が残りました。(セドリック/グロリアやクラウンなどの高級車は勿論、スペシャリティカーの草分け初代セリカや、今や古典ラリー車の代表格の様に言われる510ブルーバードにさえ、ビニールレザーをルーフに貼るオプションがありました。)
 今日の日本では、ルーフとボディで色を変えるのは『レトロなお洒落感』と『ボディ単色に比べ、高級感がある』という事で使われています。

※日本の軽自動車や小型車で特に白いルーフが多いのは、オリジナルのミニ(ローバー・ミニ)の影響があります。
 元々、コンバーチブルのソフトトップで白やベージュなどの明るい色は『特にオシャレな色』とされていましたが、ミニでは高級グレードであるクーパーのルーフを白にして、単色の標準グレードに対し差別化を図っていました。
 ミニというのは、戦後の欧州でVWタイプⅠ(ビートル)やフィアット500と並ぶ大衆車の代表格ですが、しかしミニ・クーパーは、サーキットでは排気量が2倍以上のフォード・ファルコンを倒し、ラリーではポルシェやランチア、アルファロメオなどを寄せ付けず、’60年代を通して『峠最速』とされたスーパースポーツでもあります。
 小型大衆車の理想がミニ・クーパーにあったワケで、現代の日本の小型車の白いルーフは、そのイメージを完全にパクっています。(クルマに特に詳しいヒトは殆ど例外なく、白いルーフというとまずミニ・クーパーを連想します。)

※ミニの白いルーフの由来に関して、もう一つ。
 欧州の大陸と違い、ガルフストリーム(メキシコ湾流)の強い影響により短期間ですが過酷な夏がある英国では、『強い日差しに対して、車内温度の上昇を抑える』効果が期待されて白いルーフが流行りました。
 まぁこの白いルーフは、車内温度には殆ど影響ないことが、最近英国で行われた社会実験で判明しましたが、気分的に『白いルーフは涼しそう』という事もあった様です。
 過酷な夏が長く続く日本でも、『白いルーフはさわやか』というイメージがあるんでしょう。
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この回答へのお礼

参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2021/01/24 19:21

そんなデザインの車ですからね・・・


どんなデザインの意図をもっているかは、メーカーとかしか分からない場合もありますからね。
デザインだから、特にこれなら、この色がよいとしている場合が多いかと・・・
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新しい車でそういうのは基本的にデザインの範疇です。


クラシックなイメージだったり、天井が高くて暑苦しいのでそれをごまかすためです。

元々はルーフだけ別材質の車(幌だったりFRPだったり)がモデルです。

昔の車はフレームの上にボディを組み立てる形式だったんで
そういうパネル構造でかつ軽量化のためにそうなっていました。
(添付画像のランクルとかは幌布の代わりにパネルをねじ止めしています。屋根はFRP製)

現在の車ですとジープのラングラー等の例外を除き
鉄板を溶接してあるフツーの屋根ですので構造的な意味はないです。
「屋根だけが白い車をたまに見かけるのですが」の回答画像4
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塗装費のコスト削減。

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特に意味はありません。


敢えて云えば、真夏車内の温度の抑制に効果があるぐらいです。
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オプションでバイカラーにしてるだけです。

いわばおしゃれです。
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