プロが教えるわが家の防犯対策術!

【医学】免疫力を上げるために緑茶を飲みましょうと推奨されていますが、緑茶のカテキンが免疫力を上げるのなら、別に緑茶でなくても紅茶でも良いのでしょうか?

あと緑茶と紅茶だとどちらの方がカテキン保有量は同じグラム数なら多いのでしょうか?

なぜ緑茶を飲むと免疫力が高まるのか体のメカニズムを教えて下さい。

A 回答 (1件)

まず、カテキンはポリフェノールの一種で、”主にお茶の苦渋味成分”です。


 ポリフェノールのフラボノイド系のフラバノール類にカテキンは分類されます。緑茶中の主なカテキンの成分はエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどの約4種類が含まれています。

 緑茶抽出液中の主なカテキンの割合はエピガロカテキンガレートが約59.1%と最も多く、次いでエピガロカテキンが約19.2%、エピカテキンガレートが約13.7%、エピカテキンが約6.4%含まれています。
 活性酸素は毒性があり、体内の細胞を酸化させ、老化や病気の原因になります。抗酸化作用とは活性酸素を除去する働きで、老化や病気の予防に役立ちます。カテキンには毒性のあるスーパーオキシドや一重項酸素と言われる活性酸素を無毒化します。
 カテキンは細菌にもウイルスにも効果があります。ウイルスは細胞の中で増殖します。インフルエンザなどのウイルスは体内に入ると、決められた細胞につく働きがありますが、カテキンを取り入れるとウイルスが細胞につきにくい状態になるので、細胞内で増殖できないため、結果的に風邪予防に役立ちます。
 カテキンには活性酸素除去作用やがん細胞の抗突然変異抑制作用があります。さらにがん細胞の増殖を抑える働きもあるため、がん予防に役立ちます。
 カテキン食事中のコレステロールの吸収を抑え排出を促す働きがあります。コレステロールにはLDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールの2種類がありますが、動脈硬化を引き起こし心筋梗塞や脳梗塞の原因になるのはLDLコレステロールです。カテキンを摂取することでLDLコレステロールのみが低下し、HDLコレステロールには影響しないので、動脈硬化の予防に役立ちます。
 カテキンは食後、腸からの糖の吸収を抑える働きがあります。血糖値はご飯やパン、麺類など糖質を多く含む食品や菓子類、果物などで上がります。血糖値は食後に上昇するので、食前に取り入れることで、腸からの糖の吸収が緩やかになります。
 カテキンには抗菌作用があるので食中毒の原因となるO-157(腸管出血性大腸菌)などの食中毒菌や胃潰瘍や胃がんの原因となるピロリ菌の増殖もおさえるので、食中毒予防や胃潰瘍予防に働きます。
 虫歯の原因はミュータンス菌が歯に付着し、酸をつくることで歯の表面のエナメル質が溶け、虫歯ができてしまいます。カテキンはミュータンス菌の増殖を抑えるので、虫歯予防ができます。
 一定量のカテキンを摂取し続けると、肝臓での脂質代謝が高まり、エネルギー消費が高まるため、体脂肪が減少します。またカテキンを継続的に摂取し続けると、食事性脂肪の燃焼を上昇させ、食事誘発性体熱産生も上昇させます。食事誘発性体熱産生とは食事後の消化、吸収によって消費エネルギーのことです。消費エネルギーは基礎代謝、身体活動代謝、食事誘発体熱産生の3つがありますが、そのうち食事誘発体熱産生は消費エネルギー約10~15%です。内臓脂肪が多い人ほど、食事誘発体熱産生が低いので、カテキンの摂取により、消費エネルギーが増加し、肥満予防に役立ちます。
 エピカテキンはりんご、ブラックベリー、ソラマメ、さくらんぼ、ぶどう、梨、きいちご、チョコレートなどに含まれています。
 カテキンは大豆、抹茶、小豆、ココアなどに含まれています。
 日本人の食事摂取基準にはカテキンの摂取目標量は設定されていませんが、毎日カテキンを摂り続けることで健康や病気の予防に役立ちます。無糖なので水分補給にオススメです。

 茶カテキンの有効濃度は1日540mg以上を毎日摂り続けると脂肪燃焼に役立ちます。カテキン540mgは緑茶で湯呑10杯程度に相当します。カテキンはお茶の苦味渋み成分でもあるので、緑茶の茶葉から540mgを摂取するとかなり飲みにくい味です6)。

 カテキンの量は緑茶が最も多く含まれ、次にウーロン茶、紅茶の順です。
また緑茶でも煎茶や番茶、玉露など種類がありますが、それぞれでカテキンの量も違います。
 煎茶では12%、 番茶では10%、玉露は9%となっています。
 高級なお茶として知られる玉露よりも一般的に飲まれているお茶ほどカテキンの量が多いです。
 煎茶や番茶は価格も手頃なことから手軽にカテキンを摂取することができます。
 ちなみにウーロン茶では7%、ほうじ茶は2%、紅茶も2%のカテキンが含まれています。

最後に、もう一度言いますが、カテキンというのはお茶の苦み成分であるため、緑茶が最もカテキンが多く含まれてるといわれる原因です
    • good
    • 0
この回答へのお礼

みんなありがとう

お礼日時:2021/01/24 22:54

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!