たとえば
I go to school.のgoは自動詞だからto schoolはひとかたまりで副詞句ですよね。
では
May I try on that blue jacket?
という文はどうなんでしょうか。
try onというひとかたまりの句動詞の目的語がthat blue jacketという風に解釈すると
「句動詞は句動詞として覚えて、それ以外の動詞と区別しなくてはならない」
ってことですよね。
でも動詞プラス前置詞(句)って自動詞のことがおおいですよね。
I agree to your proposal.
もto your proposalはただの副詞句だし。
それとも一貫させてput on that blue jacketのon that blue jacketをひとつの副詞句
としてみてputを自動詞として解釈することも可能なんですか?ちょっと無理ですよね。
そもそもMay I put that blue jacket on.の語順にしたら明らかにthat blue jacketは目的語だし。
全体的に動詞プラス前置詞の解釈でいつもちょっと迷ってます。
どういう風に考えればシンプルに考えられるんでしょうか。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
まず最初に3番目の質問への訂正から。
discussをこの分で使うのは誤りでした。argueを使うべきでしたね。失礼しました。
ひとつ予備知識の面で食い違っているところがあります。onという単語そのものに前置詞と副詞と2種類あるのはご存知ですか?
Let me try on this blue jacket.
ではonが分の構成要素から浮いています。こういうときは、onは何も目的語を取らず、単独でtryを修飾しています。このときのonを便宜的に副詞と解釈してみてください。
He absolutely depends on his father.
ではdependsが自動詞なため、onはhis fatherを目的語にとる。on his father という前置詞句で副詞の役割。
一見前置詞に見えて、目的語がほしいが、すでに前の他動詞に名詞を取られてしまって文の構成要素から浮いている、こういうときは単独の副詞であり、目的語がないため、文中の位置取りも融通が利く(いずれにせよ動詞修飾になる)のです。
補足にあったlookの場合、自動詞での用法がメインです。日本語の感覚だと、目的語を取らないというのはしっくり来ないようですが、そうなっているのでしょうがない。漠然と「視線を向ける、見る」といっておいて、その方向、対象をatやfor(探す),into(中まででよく見る→調べる)などの前置詞で指定するという使い方をします。
他動詞の場合は、
She looked me straight in the face.(私の顔を直視した)
The detective looked the suspects through and through.(刑事は容疑者たちを徹底的に調べた)
というように、単純に「見る」というだけでなく、「誰の」と目的語を指定し、「どこを」「どんな程度まで」とより詳しく説明を加えたいときに使うようです。つまり、おんなじ「彼は私を見た」というシンプルな文の場合は、他動詞の用法は用いない、したがってlook at ~という表現は原則として自動詞と扱うようです。「でも構造上不可能じゃないよね」と考えるなら?…いいえ、atの品詞は前置詞しかないので、自動詞として扱わないと構造不成立です。
lookにこだわらず、初見の単語はどうすんの?ということについては、文の要素を見る、としか言いようがないです。主語、補語、目的語になるべき名詞が余っていないかどうか、ということです。節があったら名詞節なのか副詞節なのかということも含めて。逆にそうした情報だけで、初見の動詞が自動詞か他動詞か区別できることもあります。それでもわからないことは出てくるので、それは前後の文から類推する。てな感じです。
「句動詞」というものについてですが、自動詞・他動詞かかわらずあります。もともと動詞+前置詞(副詞)の原義から類推して熟語的な訳を組み立てることはできるのですが、丸暗記するのが便利なこともあるので、そういうものを一からげに「句動詞」と名づけていると思います。そのとき、暗記するには品詞分解がかえって邪魔だ、と考える向きもあるので、大事なのは、「句動詞」と説明されていても、「ホントか?」と一旦それを品詞分解してみる、そうするとその句動詞への理解がより深まると思いますよ。私は最初はそういう暗記物として覚え、前置詞・動詞への理解が深まるにつれて原義から類推することのほうが多くなりました。
むー・・・
むむー・・・
あ、なるほど。分かりました。
まず
>「視線を向ける、見る」といっておいて、
その方向、対象をatやfor(探す),into
(中まででよく見る→調べる)などの前置詞で指定する
という考え方が得られてホント良かったです。
なんでこれが自動詞なん?って納得できないのが辛かったですから。
でも今回一番のインパクトは「前置詞によって前置詞・副詞・形容詞の
意味があったりなかったりする」っていう超基本に今更気付いたことですね。
これは衝撃的でしたね。てっきりatも副詞用法があるのかとばかり。
atが前置詞しか用法ないならこりゃもう自動詞に決定ですもんね。
今回もまたひとつタメになっちゃいました。
easyさんどうもありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
eazyです。
こんにちは。私はgooの新顔ですが、最近「自分の説明ってひょっとしてマニアック??」と思い始めてるところです。私流でいきますが、わからりにくいところはどうぞご指摘ください。
例文の構造を全部分解します。
(1)I go to school.のgoは自動詞、よってtoは前置詞で、to schoolが前置詞句=副詞句でgoを修飾。
(2)May I try on a blue jacket?のtry(putでも可)は他動詞。目的語はa blue jacket。よってonは副詞と解釈でき、a blue jacketの前においても後ろにおいてもtry修飾で構造は変わらない。onという副詞で「接触→装着」というニュアンスが出るため「着てみていい?」という訳になる。
(3)I agree to your proposal.のagreeは自動詞。to your proposalは前置詞句でagreeを修飾。
eigosanが「句動詞」として解釈している、いわゆる熟語の類についてはもちろん覚えるしかないのですが、その場で初見の文の構造を見抜こうという場合、一番有力な手がかりは、「動詞が自動詞なのか他動詞なのか」ということです。動詞が自動詞か他動詞かわかってさえいれば、後ろに来る名詞・代名詞の役割がひとつ決まる、ということですね?その名詞は働き場所を得る。それでもなお「前置詞らしきもの」が余っていれば、省略されているもの(関係代名詞とか、前出の名詞とか)がないかどうかさがし、ないようならそれは前置詞ではなく、副詞として動詞のニュアンスに一定の味付けをしている(熟語を形成している)と考えていきます。
なので、文法書などで出てきた言い回しなどについてはそのまま覚えてもらうとして、少し「モヤッと感」が残るときは、動詞の種類、用法、後ろにはどんな語句が続くのか、などを調べて、造詣を深めるのが後々役に立つと思います。特にgive,take,put,makeといった超基本単語ほど用例が幅広いですから、しつこいくらい辞書を引くのがいいと思います。そしていつか突然、ひとつの動詞の核となるニュアンスがつかめます。そうなったらあとは早いです。
で、動詞がメインの食材なら、前置詞・副詞は調味料なわけですが、極端なたとえ話をすると、「コショウはどう使ってもコショウ」なんです。ラーメンに入れるのとステーキに振るのでは出来上がりの味は違いますが、もともと同じ調味料。なにに添えるかで最終的なニュアンスがいろいろ派生してくるのです。
"on"という前置詞・副詞はもともと「接触」が原義です。例文(2)ではそれが「着用」に派生しています。そのほかにも例文を。
・We discussed on the problem all night long. 「関連(~について)」
・He is absolutely dependent on his father.
「あいつは親父に頼りきっている」「依存」
以上前置詞
・Hold on to the rope! I will help you soon!
「すぐ行くからしっかりつかまってろ」「持続」
これは副詞
考え方は示しましたが、最終的には動詞と前置詞に知識を積み重ねることが近道、というオーソドックスの結論になってしまうのですが、参考になりましたでしょうか。文の意味はいつもよく理解されていると思うので、あとは「モヤッと感」を払拭するだけだと思いますが、お役に立てれば幸いです。
この回答への補足
お世話になってます。
分かりやすい解説のおかげで一旦はかなり納得できたんですが、考えてる
うちにまた疑問がでてきてしまったので補足させてください。
(いつもしつこくて申し訳ない。スッポンです。)
大まかに分けて疑問は3つです。
自動詞の場合→前置詞は前置詞句(=副詞句)
他動詞の場合→前置詞は副詞。前置詞に導かれてるものが目的語で、前置詞はニュアンスの加味。
というところまではOKです。バッチリです。
疑問なのは、自動詞と他動詞でおんなじ意味の動詞の場合、
いったいどうやって区別したらいいんでしょう。
というのはたとえば
I looked at him.という自動詞とI looked him.という他動詞は大体意味はおんなじですよね。
だとすると、I looked at him.という文が出てきた時、
1、lookは自動詞だからatは前置詞でat him は副詞句。よって1文型。
2、lookは他動詞だからhimが目的語でatはただの副詞。よって3文型。
というように二通りの解釈ができると思うのですが、
もしもその単語・熟語(の使われ方)が初見だった場合、
どうやって自動詞と他動詞を区別したらいいんでしょうか。
二つ目の疑問は、上の例でいうとlook atは句動詞ですよね。
そしてput onも句動詞ですよね。
そうなると、「句動詞」といわれてるものは、自動詞と他動詞の両方を含むんでしょうか。
それとも目的語をとって前置詞が副詞の役割をする他動詞のときのみ「句動詞」と呼ぶんでしょうか。
最後に、何気に引っかかっているのが、easyさんに挙げていただいた例文の最初の
We discussed on the problem all night long.
のdiscussは他動詞だからonは前置詞ではなく副詞になるのではないですか?
長くなっちゃいましたが、このあたりってどうなんでしょう。
No.1
- 回答日時:
難しいですね。
やっぱり説明できないかもしれません。Put は絶対に自動詞になりません。Go, agree の場合は、目的語がなくてもいいです。"I'm going," "I agree" とは言える。"I put" とは言えません。目的語が必要です。
だから、自動詞と他動詞の区別が一番大切ではないでしょうか。"I sat on that blue jacket" とか "I drew on that blue jacket" を見ると、"on that blue jacket" は副詞句で、目的語ではありません。"Sit" や "draw" は自動詞だからです。
そういえば、他動詞プラス前置詞があるときは、ひとかたまりの句動詞として考えるほうがいいです。例外もあるかも知れませんけど。自動詞プラス前置詞があるときは、多分普通の副詞句でしょう。
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