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wikiによれば<「倫理の欠如」という意味でのモラルハザードは、英語のmoral hazardにはない日本独特の用法であり、海外では通用しない。>そうです。
なぜ、日本独自のこの使い方が為されてきたのでしょうか?

gooドクター

A 回答 (6件)

「モラル・ハザード」という言葉がマスコミを通じて一般に登場するようになった当時の時代背景が大きく関係しています。

この言葉は1980年代には
日本でも専門分野で使われるようになっていましたが、マスコミ等で頻繁に使われるようになったのは1990年代後半のことで、日本が金融危機に陥った時代でした。

バブル崩壊後、不良債権問題から幾つかの金融機関が破綻し、金融機関への公的資金(=税金)投入が議論され始めます。そして住宅金融専門会社(住専)への公的資金投入問題、いわゆる住専処理問題が起こります。
住専は預金を預かる金融機関ではないので、本来なら単純に破綻処理できるはずでしたが、農協系金融機関が集めた莫大な資金が住専に貸し付けられていたことから、そのまま破綻させると農協系金融機関が大損をすることになります。

そこで農協系圧力団体の支援を受けている議員たちが住専への公的資金投入を政権に働きかけたのです。当時、農業系議員たちの力は非常に強く、農協系金融機関が大損しないように6850億円もの公的資金を住専に導入することを政府に認めさせてしまいます。

これに対してマスコミが一斉に猛反発して、社説で批判を展開したのです。この時にマスコミによって喧伝されたのが「モラル・ハザード」でした。
マスコミの論調は、公的資金を投入することは道義的に問題があるという点を批判している面が強く、政府や農業系議員のやり方を倫理的に批判するものでした。そして同時に公的資金を投入された側の「モラル・ハザード」も問題視され、「モラル・ハザード」という言葉も同時に使われたのです。「モラル」という言葉は一般に「道徳」を意味することから「道徳の危機」=「倫理の喪失」と解されて、「モラル・ハザード」という言葉が道義的問題に引きずられる形で強く結びついて一般に広まってしまったのです。

この批判の嵐を受け、大蔵省は銀行などの金融機関に公的資金を投入する議論を一時的に留保せざるを得なくなります。しばらく後に大手金融機関への公的資金投入も行われますが、その際もマスコミによるモラル・ハザード批判が大きく、倫理性が問題視されるのです。銀行の不始末に、なぜ国民の税金が使われなければならないのかという論調です。このように本来の専門用語の用法とは異なる形で、公的資金(=税金)投入への道義的批判にモラル・ハザードという言葉がペアになって用いられてきたのです。

こうした日本特有の事情で「モラル・ハザード」という言葉が使われてきたことから、「倫理の欠如」という意味合いが強調されるようになったと考えられます。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
日本の独自な歴史的背景から、この使い方が生まれてきたのですね。
<銀行の不始末に、なぜ国民の税金が使われなければならないのかという論調です。このように本来の専門用語の用法とは異なる形で、公的資金(=税金)投入への道義的批判にモラル・ハザードという言葉がペアになって用いられてきたのです。>ですね。
今や、<「倫理の欠如」という意味合い>が独り立ちして歩いているのですね。

お礼日時:2021/05/27 12:35

「倫理の欠如」



「モラルハザード」moral hazard
を直訳すれば
「倫理の危険性」
だからではないですかね。

大雑把に言えば英語圏ではそれを、

顧客が保険の代理店に騙される現象

という意味として使っていると。

英語が不得手の当方としては、逆に「倫理の欠如」という意味で

moral hazard

という表現を使うことは一切できないのだろうか?
という疑問は湧きますね。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございます。
難しい問題を投げ掛けていただきました。
<逆に「倫理の欠如」という意味で

moral hazard

という表現を使うことは一切できないのだろうか?
という疑問>が湧き出ますね。
英語圏に対して「倫理の欠如」がmoral hazardに含まれるべきだ、と言えるほど日本文化が隆盛になればよいのですが。

お礼日時:2021/05/27 12:17

>「モラル・ハザード」を日本語に翻訳する際、直訳されたため「道徳的危険」と訳された。


とwikiに書いてあります。これが正解なのでは。

なぜ意味不明なカタカナを使いたがるの?ということについて、ちょうど昨日こんなページを読みました。
https://imnstir.blogspot.com/2016/05/blog-post_3 …

・なんかカッコイイから
・実は説明できないから
・ことを曖昧にするため

うまくまとまっている。
ここでdisられている文科省の「革新的イノベーション」のpdfには大笑いしますよ。よかったらぜひ。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
<・なんかカッコイイから
・実は説明できないから
・ことを曖昧にするため>なのですね。
私にも思い当たる節がありすぎますね。

お礼日時:2021/05/27 12:08

そんな言葉は他にも沢山あります。


多くは、無知が誤用して使った言葉に語感を良く感じた人が多く、
一般的に広まった。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
<無知が誤用して使った言葉に語感を良く感じた>ことによるのですね。
知らぬが仏、かもしれませんね。

お礼日時:2021/05/26 19:39

もともと、モラルという単語に道徳とか倫理とか言う意味が強く、


直訳的に理解しやすかったということがあるかもしれない。

また、必ずしも物事を法的な是非で物事を判断せず、
道徳的な基準で判断する傾向が強いからという可能性もある。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございます。
日本人は、明確に<法的な是非で物事を判断せず>という姿勢が強いですね。
<倫理>・<道徳的な基準>とか<一生懸命>などに重い価値を置いていますね。

お礼日時:2021/05/26 13:05

なぜでしょうね。



「倫理の欠如」といえば済む話なのに「モラル・ハザード」なんて単に誤魔化していることですよ。むしろ誤魔化すために全く違う英語を使っているような気もします。

でもそんなことは多いですよ。

リストラって英語の「Restructuring(再構築)」の略語で、訳せば「企業の経営に関わる行動」と言う言葉です。wikiによると英語圏では「労働市場を再構築して完全雇用を実現しよう」といった使われ方もされるそうですね。

でも、日本の場合は「人員整理」「大規模解雇」の言葉としてとしての意味合いを持っています。単に言葉を言い換えただけですよ。

アメリカの要求で日本の政策をつくる場合でも、行動計画といわずに「アクション・プログラム」なんて言い方をしますよね。
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この回答へのお礼

早速の御回答ありがとうございました。
<誤魔化すために全く違う英語を使っている>ですね。
<「人員整理」「大規模解雇」>と言うと分かり易くて支障があるので、<リストラ>とあいまいにしているのですね。

お礼日時:2021/05/26 13:01

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