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化学の混成軌道についての質問です。
sp3軌道の例としてメタン、sp2軌道の例としてエチレンがあります。電子の数は変わらず軌道が違うことでこのような変化が出てるんですか?メタンからエチレンに急に変わることはないんですか?何故このような別種類の分子になってしまうのか気になります。

質問の意図がわからないようであれば、どのようにわからないのか伝えてもらえると助かります。意図的にわかりにくくしてるものではないので、批判されると心が痛みます…。

A 回答 (3件)

sp3混成軌道をした炭素原子を含む分子の事例として、


メタンという分子が挙げられ、sp2混成軌道をした炭素原子を
含む分子の事例として、エチレンが例示されただけのことです。
ですから、メタンとエチレンは全く別の物質です。

動物には4本足の動物と2本足の動物がいる。
4本足の動物として牛がいる。
2本足の動物として、人間がいる。
と説明されていたら、牛と人間は全く別の動物ですよね。
それと同じことです。

炭素原子は1つの2s軌道と3つの2p軌道を結合に使います。
メタンのように4つの原子(この場合は水素原子)と
結合する場合、それらを混ぜて平均化させた後
結合すると考えるのです。(混成軌道を作るということ)
1つのs軌道と3つのp軌道の合計4本の軌道を混ぜるんで
できあがるsp3軌道は4本生じます。
どのsp3軌道も等価で、正四面体の中心に炭素原子を置くと
それぞれ4つの頂点に向かう形になります。
この頂点に水素原子が結合した形がメタンです。
一方、エチレンの炭素原子は1つの隣の炭素原子と2つの
水素原子と結合しており、メタンとは違い3つの原子としか
結合していません。
ですから、1つのs軌道、2つのp軌道の合計3本の軌道で
混成しsp2混成軌道を3本作ります。
3本は等価で、平面上に各々が120°の角度に位置するように
配置されます。
このうち1つで隣の炭素原子と結合し、残りの2つの
sp2混成軌道で2つの水素原子と結合します。
sp2の場合、p軌道が1つ余ります。
同じくp軌道が1つ余った隣の炭素原子とp軌道同士で
結合したのがπ結合です。

sp2混成軌道を用いて結合した結合がσ結合です。
エチレンの2重結合は、1本のσ結合と
1本のπ結合から成っているのです。
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そもそも、メタンとエチレンでは原子の数が違いますし、水素と炭素の比率も違います。


1個の炭素と4個の水素からできる分子としてメタンが安定であり、2個の炭素と4個の水素からできる分子としてエチレンが安定であるという事実と、それぞれの固有の構造があり、それを説明するための理屈として混成軌道の考え方が使われるというだけのことです。
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この回答へのお礼

回答していただきありがとうございました。わたしもうすうすそのようなことだとわかっていたのですが、言葉に表していただき答えにたどり着けました。ありがとうございました。

お礼日時:2021/06/22 17:21

何故と言われても困ります。

分子軌道法は実際の分子に合うように軌道を
きめているからです。
sp³は2sと2p3つで4つの軌道を作ります。その4つの軌道は、正四面体の4隅を向くようにしています。そうすれば、メタンの実際の立体構造と
一致します。
sp²は2sと2p2つで3つの軌道を作ります。2組の3つの軌道は平面上
に作れば、エタンの実際の立体構造と一致します。残りの2組のp軌道で
π結合を作ると、σ結合とπ結合で2重結合も上手く説明できます。
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