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第二次世界大戦時に米軍が使用した対戦車車両のうち、超信地旋回できるものはありますか?

※初期の戦車の多くが超信地旋回出来ないってことを知らないBA☆KAはお帰りください。

A 回答 (1件)

何度も同様の御質問をされていますが、残念ながら二次大戦中の米軍クローラ車には、超信地旋回が出来る車両は無かった様です。



※結論はM24チャーフィーの回答の通りで、米軍のクローラ車はアリソン社のクロスドライブが使える様になるまで、超信地旋回が出来なかったのは確かな様です。

※もう少し詳しく言うと。
 大戦中のクローラーのアメ車は、全て『クレトラック』(Cletrack)という駆動メカが使われていました。

※古典的な信地旋回では、片輪(片側の駆動ホイール)に制動をかけて左右クローラの速度差を作りますが、さすが大トルクの戦車といいますか、ブレーキがモーレツに発熱してしまい、左右クローラの速度差を維持したままグルグル回ることが出来ませんでした。
 この発熱に悩まされた英軍は、完全信地旋回(片側を停止させた信地旋回)どころか超信地旋回まで可能なメリット・ブラウン式駆動装置を発明し、またドイツは鹵獲した英軍戦車の駆動装置を分析してダブルデフ機構を開発しましたが、一方アメリカでは、クリーブランド・トラクタ社が開発した『クレトラック』を採用しました。

※コイツは回転数の違うデファレンシャルギヤをあらかじめ搭載しておき、曲がりたい方の駆動輪にこのデフをクラッチで断続することにより、左右クローラの速度差を発生させて旋回する機構でした。
 このクレトラックによって、ブレーキのモーレツな発熱からは開放されましたが・・・クレトラックは要するに、左右の駆動輪の速度差を作るだけです。旋回用デフのクラッチを完全に接続しても、あらかじめ設定されているギヤ比(左右クローラの速度差)にしかなりません。
 つまり・・・完全信地旋回(Pivot Turn)は出来ず、『クローラ車らしい』小回りが全く効かなかったワケです。(その為、例えばM4シャーマンには、乗用車の様な『最小回転半径』が存在します。)

※ところで、最後に余談ですが。
 超信地旋回の実現は、『その国の戦車技術のバロメーター』という様なことを以前打ったと思いますが、ソ連製戦車はT-90でさえ、超信地旋回が出来ません。(戦車史上最高傑作とされるあのT34シリーズや、重戦車の決定版と言われパットン将軍に『あれとは戦車戦をしたくない』と言わしめたIS-3でさえ、超信地旋回は出来ませんでした。)
 勿論、超信地旋回だけで戦車の優劣は決められませんが、しかしロシア製戦車では、『既に第5世代に達している』とも言われている無人砲塔のT-14で、やっと超信地旋回が標準装備になりました。(ちなみに我が国の最新鋭10式は、3.5世代です・・・)
 ロシアの戦車技術が遅れているとは到底思えないし、超信地旋回に関しても研究してなかったとは考えられないので、彼らは我々(西側)とは、戦車に対して何か違う価値観があると思われます。
 超信地旋回など、実際には不要なのかもしれません・・・。
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