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旧日本軍の戦車についてです。

日本軍の航空機・軍艦は、敵とそれなりに対等の戦いを実施しました。いかんせん数量に差がありましたが、善戦しているようですね。

しかし、戦車については、日本軍は戦車同士の正面衝突を避けいたような気がします。日本の戦車は、攻撃力においても防御面においても、敵にかなわず、そのため戦いを回避したような気がします。

質問は、日本は敵と対等に戦える能力のある戦車を作れなかったのですか? あるいはたんに作らなかったのですか?

A 回答 (9件)

本質的な回答をするなら「日本は敵と戦えるまともな戦車を作ることができなかった」のです。



なぜか?
理由は簡単で「日本製のエンジンは重量比で出力性能がものすごく悪かったから」です。

船については、エンジン自体が巨大で、第2次大戦はまだボイラー式だったので日本製も外国の軍艦と互角の性能をもっていました。

砲門なんかは刀鍛冶からの冶金技術があるので、わりと性能がよいものがありました。

しかし内燃機関の性能レベルは欧米にまったく勝てませんでした。

なのでゼロ戦は「重いのに非力なエンジン性能をカバーするために、徹底的に軽量化して、操縦席装甲すら省いた」のです。しかも開発した三菱のエンジンはさらに非力だったので、中島飛行機製の栄エンジンを使うように海軍から求められて、しぶしぶ三菱が合意したのです。

エンジンが非力であるからこそ、徹底的に最新の空力特性を追い求め、その結果当時としてかなり高性能な飛行機になったのがゼロ戦の正体です。

しかし、戦車はそうはいきませんでした。戦車は「装甲が厚く、敵の攻撃に耐えうること」が条件だったからです。装甲を厚くすれば防御力が増しますが、それに耐えうるエンジンを日本は作れなかったので、まともな戦車がないのです。

ちなみにwikiの九七式中戦車の項に「当時の道路状況、架橋資材その他の状況から車両重量増が最大のネックとなった」と書いてありますが、太平洋戦争の戦況を見れば分かる通り、アメリカ軍は占領下サイパンでブルドーザーで整地して、鉄板を敷いて穴ふさぎ、すぐに滑走路を使用可能にしています。

日本軍はノモンハン事件の辺りで、すでに機動車両の能力において致命的な弱点があり、重機で道路状況を改善することもそのための資材を運ぶトラックの台数も多くはありませんでした。

これらはすべて「自動車産業の発展の遅れ」が原因で、そのために日本の戦車も能力が高く万能なものを開発するのが難しかったのです。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
初めて技術の面から切り込んでいただきました。
<「日本は敵と戦えるまともな戦車を作ることができなかった」のです。>
その理由は<「日本製のエンジンは重量比で出力性能がものすごく悪かったから」>ですね。
突出した技術者がいくら頑張っても(軍事面で)、背景をなす<「自動車産業の発展の遅れ」が原因>なのですね。
エンジンでは、零戦も同様な苦労をしましたね。

お礼日時:2021/07/20 07:45

戦艦、戦闘機の開発、製造だけで手一杯。

戦車までそろえる余力がなかった。
もし日本国内で製造しても、南方の戦場まで輸送する方法がないので、後回し。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
<手一杯。戦車までそろえる余力がなかった。>
陸・海の溝を埋めれば、すなわちバランスが取れれば、洗車の開発・製造もできたのでしょうね。

お礼日時:2021/07/18 18:32

戦車が開発された当初対戦車戦闘は起きないか少ないと考え対歩兵向けの車両を作りました


しかし1940年代になると対戦車戦闘が起きる可能性が上がったためチハを改良したり対戦車戦闘を考えた車両を作っていました
日本は対戦車戦闘が可能な戦車を十分な数用意することも可能でしたが開発に遅れたため歩兵による対戦車攻撃などで対応していました
日本軍の対戦車戦闘能力は低いものでは無くむしろイタリアなどヨーロッパの国より高く充分対応出来ていました
アメリカ軍の戦車といえばM4戦車がありますがあれも本格生産され実戦投入されたのが1942年の為先見性が
日本よりあったとは言い難いです
質問者さんのためにまとめると日本は欧米と対等に戦える能力のある戦車の生産はいくらでも可能で実際に本格生産され部隊配備されましたが海路輸送の困難さから本土で敵を迎え撃つことになりました
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
<日本は欧米と対等に戦える能力のある戦車の生産はいくらでも可能で実際に本格生産され部隊配備されました>ですね。
しかし、ノモンハンでは歯が立たなかったようですね、性能の上で。

お礼日時:2021/07/18 18:29

試作の超重量戦車オイ車がありましたが、走行試験でその重量で駆動部分が壊れてしまい中断してしまいました。



満州国境周辺のソビエト連邦のトーチカを破壊する為に作られました。
「日本軍は敵と対等に戦える能力のある戦車を」の回答画像6
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この回答へのお礼

早速のご解答ありがとうございます。
研究はしていたのですね。

お礼日時:2021/07/18 14:08

>>ノモンハンのような満州での戦を想定していなかったのでしょうか?



失敗は無かったことにするのが日本のお家芸ではないでしょうか?
大敗した戦いのことなんて口にできず、敗戦原因の分析も反省もやらず、ミッドウエー海戦と同様の隠蔽工作をやったのでしょうからね。
なので、戦車の必要性も性能も議論されないし、改善もされなかったってことでしょう。
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この回答へのお礼

再度のご解答ありがとうございます。
<敗戦原因の分析も反省もやらず>なのですね。

お礼日時:2021/07/18 14:07

すでに回答にありますが、戦車が活躍できるような戦いのシーンが想定できていなかったのではないでしょうか?


日露戦争みたいに、戦艦どうしの戦いが重要で、戦車に予算をまわす余裕なんて無い・・・ってことではないでしょうか。
そういう点では、旧日本軍は拳銃で戦うというシーンも想定していなかった気がしますね。
拳銃のできの悪さを考えたらね。
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この回答へのお礼

早速のご解答ありがとうございました。
ノモンハンのような満州での戦を想定していなかったのでしょうか?

お礼日時:2021/07/17 19:18

戦車は空も飛べないし海も航海出来ません。

ましてや戦車を製造するための金属類も満足に無かったのですから作れなくて当たり前です。

本土決戦になったとしても空から雨のように空爆されては戦車なんてアリみたいなもんです。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございました。
開戦前に、戦車を用意できたはずですが。
海軍は、空母や戦艦を用意する国力はあったのですから。

お礼日時:2021/07/17 19:14

日本のような島国で戦車を使うのは、本土決戦しかありません。


そんな事態になればもう戦車の優劣なんて関係ありませんから
作らなかったんでしょう。
戦車作りに回せるだけの鉄が無い、と言うこともあったんでしょうけど。
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この回答へのお礼

早速のご解答ありがとうございました。
満州方面は本土でないから、防衛しないということですね。

お礼日時:2021/07/17 19:12

対人用戦車なので。


戦車と戦う為に作っていません。
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この回答へのお礼

早速のご解答ありがとうございます。
<対人用戦車>なのですね。
敵の戦車が現れたら、味方の歩兵は捨て逃げるのですね。

お礼日時:2021/07/17 19:09

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