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世間では、挨拶がわりに「天気予報当たらないねー」と言われるほどですが、
最近では、的中率も何十年前と比べ飛躍的に上がったと思います。
しかし、現在の予報技術では1週間後の中期的予報、
市町村&分単位のミクロ的予報に対しては無力です。
(と私が思っているだけなので、気を悪くしないでください)

バタフライ効果と例えられるほど、微小の要素が
多大な変化をもたらす事や、不確定要素の多い大気状態を考えれば
精度を上げるのが難しいのは十分わかります。

そこで質問ですが、
今後気象予報の精度が上がるためにやるべき事や
気象庁、気象会社、研究所等が取り組んでいる事などを
知っていたら教えてください。

例えば、
先日打ち上げに成功したMTSATは30分に一回高画質の衛星画像が送られてくる事や、将来量子コンピューターが開発されたら、膨大な計算が一瞬で行えるため、精度が上がるなど…。

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

 コンピュータの性能がどんなに上がって、細かなメッシュで計算できるようになっても、その初期値を与える観測が細かくならないと精度は上がりません。

衛星では雲がどこに有るかと、その表面温度くらいしか分かりませんから、大気の内部の温度、湿度、風向・風速などを知るためには、今よりももっと細かな高層気象観測を行うことが必要です。

 その一つとして、気象庁では最近ウィンドプロファイラーと呼ばれる高層の風向・風速を観測できる機器を導入していますが、残念ながら日本国内だけです。さらに精度を上げるためには、日本周辺の海域(特に日本海や東シナ海)に高層気象観測点を作ることが必要ですが、予算の関係で無理でしょう。韓国や中国の高層気象観測が充実するとかなり良いと思いますが、こちらもあまり期待できません。

 もう一つ、細かな水蒸気量のデータを得るためにGPSの誤差データを使う方法が考えられています。これは近い将来に実用化されるのではないでしょうか。

 週間予報の精度を上げるためには、観測とともに、数値予報(コンピュータシミュレーション)の精度を上げることが必要です。そのためには、陸面や海面からの熱や水蒸気の補給の効果や、雲が太陽光を遮る効果、地上の赤外放射を遮る効果などさまざまな要素を計算しなければなりません。これは、現在のところある仮定に基づいてやっていますので、この精度を上げる必要があります。

 ただ、どうしても観測にも計算にも限界がありますので、週間予報を実用レベルの精度で市町村単位で発表できるほどに上げるのはかなり困難だと思います。
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この回答へのお礼

専門的な答えありがとうございました。ウィンドプロファイラーは知りませんでした。

コンピューターの精度が上がれば…とも考えていましたが、
それこそ、高層観測を地球全体で行わないと本当に全てを計算する事はできないですよね。

やはり、気象予報には限界があるんでしょうね…。

お礼日時:2005/03/15 23:00

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