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近々、自作でシールド(ベース用として)を作ろうと思っています。定番ですが、ベルデン&スイッチクラフトの組み合わせを考えていますが、何かお勧めがあったら教えてください。また、あると便利な作成工具、作成に当たっての注意点などもあったら是非、教えてください。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

 こんにちは。



 わたしは、市販のケーブルを購入してきて、自分で必要充分な長さになおして使用している者です。私の経験から得られた、ケーブル加工のコツをお教えします。

(1)ケーブルの線(特に芯線)を傷つけないように、注意深く被膜を剥くこと。
 これを怠ると、ガリが生じやすくなったり、断線しやすくなったりします。
 特に、芯線を傷つけないように注意してください。シールド線のほうは、被膜を剥きやすいため、傷つけてしまうことは少ないと思いますが、やはり傷つけない注意は必要です。
 私は、芯線の場合は、分厚い被膜の途中までカッターで切れ込みをいれ、そこにニッパの刃先を軽く当てて引っ掛けるようにして挟み、被膜を引っこ抜くようにして剥いています。シールド線もほぼ同様ですが、切り込み箇所を工夫(まず周囲をぐるっと一周。次に、その切り込みから直角に、ケーブルの断面に向かって一直線に)すれば、板ガムの包み紙をはがすような要領で、ニッパを使わずに剥くことができます。ただ、大概の場合、芯線の被膜よりシールド線の被膜のほうが薄いので、深く切り込まないようにしてください。いずれにせよ、カッター、ニッパの刃先は、線には絶対触れないようにします。
 芯線の被膜をライターであぶって溶かしただけのものを目にすることがありますが、接触不良・「てんぷら」(ハンダ付けが不充分なため、引っ張ると線がスポッと抜けてしまう現象)、銅線の劣化を引き起こす恐れがあるので、お勧めできません。また、世の中には皮膜剥き器なるものもありますが、大体は、一般的な回路に使われるような、薄くて柔らかい被膜の電線用で、楽器のケーブルには向いていないようです。
(2)ハンダ付けの際には、必ず前もって「予備ハンダ」をしておくこと。
 プラグのハンダ付け部分や、芯線・シールド線の先端部分をハンダごてで充分に熱し、そこにハンダをのせておく作業です。これがしっかりなされていれば、てんぷらが起きにくくなります。
 プラグのほうは、ハンダを乗せる部分を予め600~800番程度の紙やすりで磨いたり、埃を取ってアルコールで拭いたりすると、ハンダののりがよくなります。また、いきなりハンダをのせようとしても駄目で、のせる部分を充分に温めておかないと、うまくのりません。予備ハンダをする部分に半田ごてを当てて熱し、温度が充分に上がったところでハンダを添えるようにして溶かす(このとき、ハンダごては当てっ放し)のです。ハンダが、のせる部分にすうっと自然に広がっていく感じになればOKです。蓮の葉の上の水滴のように、玉になっていたら駄目です。
 ケーブルの場合、まごまごしていると被膜を溶かしてしまうことになるので、気を付けてください。スポンジに液体が吸い込まれるようにハンダが染み込めばOKです。
(3)芯線は、シールド線より長めにしておくこと。
 芯線は、細い、そのためハンダ付け部分の面積が少ない、撚り線である、という点で引っ張りに弱いわけです。それに対し、シールド線は、幅広い、そのためハンダ付け部分の面積を充分に確保できる、網組になっている、という点で引っ張りに強いわけです。そこで、芯線は信号の伝達に専念させ、引っ張り強度をシールド線で稼ぐわけです。
 具体的には、ハンダ付けの際、芯線を「く」の字に曲げておき、多少引っ張られても芯線がピンと伸び切らないようにしておくわけです。さらに、ハンダ付けが全て終了した後で、プラグのカバーをはずした状態で、プラグとプラグを持って(片方は誰かに持ってもらうか、スイッチを切ったアンプ等に差し込むかしてください)、一直線になるようにやや強めに引っ張って、芯線がピンと伸び切った状態にならないかどうか、確認してください。よく伸びるケーブルの場合は、芯線を豚の尻尾のようにくるっと巻かないと駄目なものがあるかもしれません。
(4)芯線、それから、芯線とプラグとのハンダ付け部分に「熱収縮チューブ」を被せてカバーしておくこと。
 シールド線の一部がほどけたり切れたりして芯線に触れたら、音が出なくなります。余程のことがないかぎり、そのようなことにはならないとは思いますが、念には念を入れておきましょう。特に、(3)で豚の尻尾のように巻いた場合は、芯線があちこちに接触しないように、しっかりとチューブを被せてください。
 蛇足ながら、熱収縮チューブは、ハンダ付けする前に被せておいてください。また、ハンダ付け後は、チューブをハンダ付け部分を覆うように移動させ、必ず加熱して収縮させておいてください。グラスファイバーのチューブでもいいのですが、短かければあちこち移動するし、細すぎればハンダ付け部分を覆えないしと、加工しづらいです。絶縁テープは、極めて巻きにくい上、後になってべたついたりと、いいことありません。

 私の場合、工具類は、カッター、ニッパ、半田ごて、熱収縮チューブ、紙やすり、ハンダの五つです。
 カッターはなるべく刃先がガタつかないものを。
 ニッパ、紙やすりは一般的なもので充分です。
 ハンダごては、スイッチでワット数が二段階に切り替えられるものをお勧めします。芯線の予備ハンダは低いワット数で、プラグの端子やポットの背面へのハンダ付けは高いワット数でと使い分けられて、非常に便利です。さらに、半田ごての先端部だけが取り替えられるようになっているものなら文句なしです。このタイプは、丸棒を斜めにそぎ落とした形状の先端部が別売りされていることが多いので、できればそれも購入してください。接触面が多く稼げて、シールド線の予備ハンダやポットの背面のハンダ付けの能率が飛躍的に向上します。
 熱収縮チューブは、トラブル発生時の目視のしやすさから透明のものを、直径は芯線の被膜と同程度のものをお勧めします。
 ハンダは、どれでもいいと思いますが、あえて言うなら、精密機器用・電子回路用とされているものがいいです。融点が低いため、初心者でも使いやすいのです。音質にこだわって銀含有タイプを使うという手もありますが、オーディオ機器ならまだしも、ギター/ベースの場合は、それが必ずしも「良い音」につながるわけではないようです。

 以上のコツと工具類とで加工すること十数年。プロの目から見れば、甘いところ、不適切なところがあるのかもしれませんが、今のところ私のケーブルに異常は見られません。十数年前に加工したものも、いまだ現役でピンピンしています。

 線材やプラグについては、私はあまり詳しくありませんので、J160Eさんにお尋ねください。
 ただ、スイッチクラフトをお使いになるのでしたら、使用機材のジャックもできるかぎり同社製に替えることをお勧めします。他社製のジャックだと、がたつきが見られたり、チップとの接触が不充分になっていたりすることがありますから。何より、プラグ・インしたときの、あの独特の「カツン」という手応えが、何とも言えない安心感をあたえてくれますよね。
 それから、シールド線と被膜との隙間が多いケーブルは、床叩きノイズが大きくなりがちな反面、巻き癖は付きにくく、隙間が少ないケーブルはその逆になりやすいという傾向が見られるようなので、線材を選択する際にご一考ください。
 なお、『ギターマガジン』では、過去十数年間に二回ほどケーブルの特集が組まれていたと記憶しています。是非参考にしてみてください。

 ところで、paikaroさんは初心者のようですので、まずは既製のケーブルをハンダ付けしなおすことで軽くトレーニングされてはいかがでしょうか? どういうかたちで被膜を剥けばよいか、どこまで芯線をたわませればよいかといったことが、ある程度体得できて、本格的に作製するときの失敗を減らせると思いますよ。

 どんなものでも、自分が作ったものって、愛着がわきますよね。paikaroさんが、そんな一本を手にできる日が来ることをお祈りしてます。
 
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この回答へのお礼

事細かな説明、ありがとうございます。私も認識不足のことろがあったのがわかりました。おっしゃるように、まずは練習を重ねて、経験を積んでみようと思います。大変参考になりました。

お礼日時:2005/03/16 19:29

ベースなら8412が定番だから最初の一本には


これが良いと思いますけど。

ハンダ付けとか慣れていないなら
ケスター44は避けたほうがいいかなぁ。

金に余裕があるのならば
ケーブル指定で、店で作ってもらった方が良いかも。
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