
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
「絶滅の危機」(消滅の危機)と「存続の危機」。
このほかに「存亡の危機」というのもあります。よく見るのは「存亡の危機」の話という「気がします。当方の記録では、2008年には話題になっています。おそらく、もっと前にもあるでしょう。結論だけを書くなら、「絶滅の危機」(消滅の危機)がいちばん自然な表現でしょう。「存続の危機」は少しヘンな感じですし、「存亡の危機」は元々は誤用でしょう。でも、どちらも、現在は許容されている感じです。
論理的には少しおかしいけどアリと考えるしかないでしょう。理屈で考えても説明できないと思います。
詳しくは下記をご参照ください。
【存亡の危機 存続の危機 危急存亡の秋(とき) 存亡の機】
https://ameblo.jp/kuroracco/entry-12715250100.html
以下は一部の抜粋(重言)。
まず、「存亡の危機」について。これはもともとは誤用なのでは。
NHKのサイトに〈ある通信社の記者ハンドブックの最新版からは,それまで「誤りやすい表現」の一つに掲げられていた「存亡の危機」が消えた〉とある。これって『記者ハンドブック』だろうね。2017年7月の最新版はたぶん13版だろう。
たしかに12版P500にあった〈存亡の危機→存亡の機、存続の危機〉って記述が、13版P484では消えている。
〈聞くところによれば,「一般化しているととらえるべき」とのことだった〉とか。こういうときに、〈聞くところによれば〉っていうのだろうか。どこで〈聞いた〉のか。
論理的には間違っていると思う。
反対の意味の言葉を並べた例に「生死」がある。「生死がかかる」「生死の分かれ目」などはあっても、「生死の危機」では意味不明だろう。現段階では辞書も認めていないようだ。まぁ、時間の問題かな。かなり保守的な記者ハンが許容したのでは。
「存続の危機」に関しては、NHKの考え方が適切なんだろう。
===========引用開始
もともと「◯◯の危機」ということばは,やや特殊な面を持っている。「絶滅の危機」という場合もあれば,「存続の危機」という場合もあるからだ。つまり「絶滅の危機」であれば,危機の内容そのものを◯◯が指していることになり,一方「存続の危機」であれば,「◯◯が危ぶまれる」という意味となる。
===========引用終了
当方も過去に悩んだけど、両方とも使えそうなんだから、しょうがない気がする。
問題は、類例。「死滅の危機」とは言っても「生存の危機」は……いわなくはないか。
そう考えると、「存続の危機」も許容だろうか。
「倒産の危機」だから「存続の方策」を模索するものだと思うけど。
結局、「存亡の危機」も「存続の危機」も、論理的にはおかしいけどアリと考えるしかないのだろう。
「帯説」は以前聞いたことがある。
(略)
No.5
- 回答日時:
あくまで国語的な意味として捉えた場合、どれも一理ある表現という気がしますね。
一見、矛盾しているように見えるのは格助詞「の」の用法がそれぞれ異なるからでしょう。
「の」に関しては明鏡国語辞典を参照しますが詳しくは後ほど。
https://sakura-paris.org/dict/%E6%98%8E%E9%8F%A1 …
「危機」
大変なことになるかも知れないあやうい時や場合。(広辞苑)
https://sakura-paris.org/dict/%E5%BA%83%E8%BE%9E …
1.「存続の危機」
⇒存続が大変なことになるかも知れない危うい時。
この場合の「の」は、
❶(Ⅲ)㋛ 動作の主体(や対象など)を表す。
「娘の合格」
「水の流れ」
という用法に該当。
2.「絶滅の危機」
⇒絶滅という大変なことになるかもしれない危うい時。
この場合の「の」は、
❶(Ⅲ)㋙ 物事の具体的な内容を表す。
「法律の本」
「事故の報告」
という用法に該当。
3.
a.「存亡の危機」
⇒存続するか,ほろびてしまうかという点に関して、大変なことになるかもしれない危うい時。
この場合の「の」は、
❼体言の表すものについて、その状態を述べることで、さらにそのものを限定するのに使う。〜に関して、〜の状態にあるものの意。
「コーヒーの冷めたの」
「リンゴの小振りなの」
という用法に該当。
b.「存亡の機」
⇒存続するか,ほろびてしまうかという時機。
この場合の「の」は、
❶(Ⅲ)㋛ 動作の主体(や対象など)を表す。
「娘の合格」
「水の流れ」
という用法に該当。
お話を伺っていると「存亡の機」が正統派のようですが個人的には耳慣れない表現ですね。
また、「存亡の瀬戸際(に立たされている)」なども違和感がない。
No.4
- 回答日時:
そうですね。
「存続の危機」「滅亡の危機」「存亡の危機」全部あるように思います。意味もみんな同じだと思います。
辞書などでは、「存亡の危機」が正しいとしているようです。
少しニュアンスも違うという気もします。
①「存続の危機」今の危機を乗り越えれば、存続できる。恒大集団はどうかな。転ばぬ先の杖…転ぶ前の杖、転ばないなら杖は要らない。
②「滅亡の危機」今の危機を頑張っても、先延ばししているだけで、よほどの快復がないと危機は去らない。絶滅危惧種などは、子孫がある程度繁殖しないと、危機は去らないようです。
③「存亡の危機」存続か滅亡かの2者択一。一部売却とか規模縮小などの第三案がない。
答えになってないかもしれません。
用語の誤用は社会の常、そのうち誤用ではなくなります。
No.2
- 回答日時:
ありがとうございます。
確かに書いてありますね。
それでも「存続の危機」は違和感がありますが。絶滅が危機であって、存続は危機ではないから。
ちなみに質問とは関係ないのですが、本来は「存亡の機」であり、「存亡の危機」はこれとは別の意味の言葉。「滅亡の危機」と同じ意味 (帯説) ということですね。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
-
プロが教えるわが家の防犯対策術!
ホームセキュリティのプロが、家庭の防犯対策を真剣に考える 2組のご夫婦へ実際の防犯対策術をご紹介!どうすれば家と家族を守れるのかを教えます!
-
葉書に「表書きして下さい」と言われたら、どのくらいの人がわかるものなのでしょうか? 今日始めて言われ
日本語
-
※なぞなぞです プリンの「プ」が気になる動物って何? 教えてください!
日本語
-
日本語は古くて時代遅れの言語だと思うのは私だけでしょうか?
日本語
-
4
一割と九分九厘、どちらが大きい?
日本語
-
5
文章の中に「のの」と入れてしまった場合、誤字で良いのですか?
日本語
-
6
主語になる ”の” について
日本語
-
7
なぜ日本語は漢字を使うのですか? 韓国は漢字を使っていましたが今はハングルですよ。 日本も全部カタカ
日本語
-
8
「象は鼻が長い亅の主語は?
日本語
-
9
この2人の名前の読み方を教えてください ひらがなで
日本語
-
10
一日中はなぜ”いちにちぢゅう”ではないのでしょう?
日本語
-
11
「重言」は「誤用」でしょうか。
日本語
-
12
一割と九分九厘、どちらが大きい? その2
日本語
-
13
「好き」・「嫌い」辞書で「名ノナ」って書いてあるのはなぜですか?
日本語
-
14
画像の字はなんと読むんですか? 無口だけど心は、の次の字です
日本語
-
15
「デートの約束」という表現は重言であり、正しい日本語では無いですよね?
日本語
-
16
まさしく〜〜〜と言えるのではないだろうか。っておかしいですか?日本語的に
日本語
-
17
「当たり前」という単語の意味はなぜ正反対の二つがあるのですか?
日本語
-
18
漢字を教えてください
日本語
-
19
「明日彼がここにいると仮定した上で、」 この場合、述語は二つになるのでしょうか? また、一つであれ、
日本語
-
20
「いける」と「いかれる」の違い
日本語
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
このカテゴリの人気Q&Aランキング
-
4
「こんばんは」「こんばんわ」...
-
5
「年次」と「年時」に使い方に...
-
6
羅生門の段落分けについて
-
7
「初め」か「始め」どちら?
-
8
「お話させていただく」か「お...
-
9
「充分」と「十分」の使い分け...
-
10
「6月まで」というのは6月以内...
-
11
公式な文章での一つ目、二つ目...
-
12
出来るか出来ないかを表す熟語...
-
13
あなたの一番好きな四字熟語は?
-
14
「おっしゃっていただく」は正...
-
15
「~していず」とか「~してお...
-
16
かぎ括弧の中のかぎ括弧の中に...
-
17
お楽しみに! を丁寧語にするには
-
18
「わかりづらい」 と 「わ...
-
19
「20日の前日までに送信」の...
-
20
「平準化」と「標準化」の使い...
おすすめ情報
公式facebook
公式twitter